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〜最下位から躍進の秋、この秋をバネに更なる高みを〜17日間連続インタビュー9日目・石井巧選手

春は東洋大相手に入れ替え戦で見事残留し、この秋も長く続いている1部の舞台でプレーした中大野球部。この秋は春の最下位から見事躍進を遂げ、リーグ優勝の夢は叶わなかったものの2位でシーズンを終えた。成長を遂げた秋を終えた監督、選手たちは何を語るのか。17日間に渡り彼らの思いをお届けする。

連続インタビュー9日目は石井巧選手(文3=作新学院)。この秋も持ち前の勝負強いバッティングを武器に駒大3回戦では勝ち点獲得に大きく貢献する決勝タイムリーを放ったほか、青学大2回戦では序盤にチームを勢いづけるタイムリーを生むなど重要な場面で活躍を見せた。ついに最終学年になる石井は存在感を出していきたいと語っている。(取材、構成=為谷楓太)

▲ZOZOマリンスタジアムでプレーする石井

──秋季リーグを振り返って
結果的に2位だったんですけど春入れ替え戦まで経験してチームとして苦しい戦いをしてきて、その経験を生かして「秋こそは」って臨んだリーグ戦だったので1戦の重み、1勝の重みはどのチームよりも体で春感じてきたので、そういう経験はすごく大きかったと思います

──シーズンを通して見たかった課題と収穫
まず守備の面で取れるアウトを取ること、防げる点を防ぐ、失点をしないという所が勝ちにつながると思うので攻撃攻撃とはならずまず防げる点を防いでという所からですかね。守備の重要性プラス走塁。守備と走塁の重要性を感じたリーグ戦でした

──今シーズンも下位打線を打つことが多かったですが意識したことは
常に自分は後ろにつなぐっていうことをイメージしてましたけど状況によってしっかり1点を取りに行く場面もありました。場面場面に応じたバッティングというのは最後、次の春と秋で終わりますけど絶対に繋げていかないといけないなと思いましたし、状況に応じてのバッティングができるようにこれから取り組んで行きたいと思います

──場面に応じたバッティングということで駒大3回戦では決勝打を放ちましたが
サインはエンドランだったんですよね。なかなか捉えられていなくて監督も「もっと打ちに行け」っていう気持ちがあってエンドランのサインを出したと思うんですけど。カウントツーストライクだったかな。ボールの内側を強く叩くということだけ考えて打ちに行きました

▲駒大3回戦で決勝打を放ち喜ぶ石井

──下位打線が簡単に打ち取られない印象でした
自分の後ろは綱川(真之佑=経1・健大高崎)とかが打つこと多いと思うんですけど、密かに下位打線でちゃんと上位にチャンスで持っていくぞっていう話は綱川としてて。簡単に淡白なバッティングにならないような意識はしていました

──青学大2回戦は下位打線からの得点でした
あれはうれしかったですね

──数字は気にしないとシーズン前に語っていた中でチーム内打率2位でしたが
本当に数字は気にしていなくて。結果的にチームで2位というだけで全然もっともっと上を目指していかないといけないことも多いんでそんなチーム2位ということに対してはあまり何も思わないですね

──自分の仕事を全うしたいと言っていましたがそこの部分は
春本当に守備の面でもバッティングの方でもチームを勢いづけるどころか迷惑をかける場面が多かったので秋こそは何としてもチームのためにと思ってやったシーズンだったので自分のことは後回しでチームが勝てばという気持ちで必死にやったつもりです

──あと一歩で優勝を逃してしまいましたが
リーグ戦、あそこで1勝しとけばっていうのが結果的にあるんですけどどの試合も負けてもいいやなんていう気持ちで臨んだ試合はないですし、たらればになりますけどそういうところがリーグ戦の厳しさだと思うので最後の4年のシーズンはさらに目の前の1勝を絶対に勝ち取るんだっていう気持ちでやっていきたいと思います

▲青学大3回戦で生還し笑顔を見せる石井

──最上級生になるということで意識していること
北村(恵吾=商4・近江)さんと森下(翔太=商4・東海大相模)さんに引っ張ってもらった分次は自分たちという気持ちがすごいあって。日本一という目標は曲げずに声で、プレーで引っ張っていきたいと思います

──今シーズン戦って1番印象に残ったピッチャーは
常広(青学大)ですね。まっすぐがあるからこそさらに変化の印象も変わってくると思いました。まっすぐがすごいと思いました

──西舘(勇陽=法3・花巻東)投手のストレートに見慣れていても常広投手のストレートは違うのでしょうか
なんかタイプが違うなという感じで。西舘はガンッていう感じですけど。実際に打席に立たないとわからないと思うんですけど、西舘とは質が違う感じに見えますね

──この冬取り組んで行きたいこと
上位打線を打ちたいと思っているのでまず体を大きくしたいのと内野を守る身として守備でこの先取れるアウトはしっかり取るとかそういうところは意識してやっていきたいですしバッティングも後ろに繋ぐんだという気持ちプラスランナーを返す、しっかり打点を稼げるバッターになりたいと思います。やらなくちゃいけないことは多くありますけどチームにいろんな面で力強いプレーをしたいと思いますね

──大学野球もラスト1年。抱負を
入学してから今までずっといろいろなことを試しながら、言われながらやってきてなかなか思うような結果とか思うようなプレーはまだできていないですけど、最後のシーズン、思うようなプレーをできるとは思ってないですけど今までの積み重ねとかまだまだやることはたくさんありますけどずっとチームを勝たせたいと思ってやってきているので最後チームを勝たせられるように守備、走塁、攻撃いろんな面で存在感を出していきたいと思います

◇石井巧(いしい・たくみ)◇
学部学科:文学部・人文社会学科
身長・体重:178㌢・78㌔
出身高校:作新学院高校