2026年5月6日、5月10日 東京都・京王アリーナTOKYO(大会1日目)、日本武道館(大会2日目)
第58回関東女子学生剣道選手権大会・第72回関東学生剣道選手権大会が5月6日・5月10日の2日間に分けて開催された。試合は個人戦で、大会1日目は2回戦まで、大会2日目は3回戦から決勝までが行われた。中大からは、男女それぞれ8名ずつの計16名が出場した。
女子は、池田胡春(経4)、太田彩月(経4)、村田結依(経3)、嶋内さおり(商3)、西岡伽弥乃(経3)、福岡さくら(経2)、末吉香晴(商2)、中司美羽(経1)が出場。1年生ながら貫禄ある試合運びで見事関東女王に輝いた中司をはじめ、村田、嶋内、西岡、福岡さ、末吉が全日本女子学生剣道選手権大会の出場権を獲得した。
池田が2回戦で敗退し、大会1日目で姿を消すこととなったものの、その他7名の選手は3回戦以上に進出。太田、末吉が4回戦で敗退し、全日本出場決定戦にまわった。決定戦においては、太田は岡本(国士大)に勝利したものの、次戦で松山(早大)に敗北を喫し、惜しくも全日本出場を逃す。末吉は岩本(東洋大)、鈴木(早大)に勝利し全日本出場権を獲得した。嶋内は4回戦で松尾(国士大)を下し5回戦に駒を進めるも、上段の東海(立大)に敗れ、ベスト32で大会を終えた。
西岡、村田、福岡さが6回戦に進出。西岡は前回大会優勝の岩原(筑波大)と対戦。果敢に攻め延長戦に持ち込んだものの、岩原に鋭いメンを決められ敗退となった。

▲相手の攻撃を防御する西岡
村田は福西(慶大)と対戦。たがいに堅い守備を見せ、20分以上の延長戦の末、手元を上げたところでメンを決められ惜敗した。

▲鋭く打ち込む村田(右)
福岡さは後藤(筑波大)との対戦となり、4分間で決定打はなく延長戦に入る。粘り強く攻めたものの、手元を上げたところを引きゴテを決められ敗退となった。以上3名がベスト16という結果になった。

▲力強い攻めを見せた福岡さ
一方の中司は順調に勝ち進み、準々決勝で森田(法大)と対戦。延長戦に入ってすぐに相手の打ちをかわしつつコテを決め試合を制する。続く準決勝では嶋内を下した東海との対決。じっくりと打突の機会をうかがい、互いに譲らず延長戦に突入する。東海がドウで抜け、振り返ったところですかさずメンをとらえ、決勝への切符をつかんだ。決勝では、西岡を下した岩原と顔を合わせた。日本武道館の中央で、観客の拍手とともに開始した決勝戦は、序盤から積極的に打ち合う展開となる。3分ほど経過したところで中司が出ゴテを決め、一本を先取。後がない岩原の猛攻にも冷静に対処し、試合終了のホイッスルが鳴った。八代白百合学園高校の先輩である岩原の「胸をお借りする気持ちで(中司)」臨んだ決勝戦は、中司の一本勝ちで幕を閉じた。

▲学年関係なしに優勝するつもりで臨んだと語った中司(左)
男子は、福岡勇馬(経4)、林尚輝(経4)、赤星陽生(商4)、森大翼(商4)、北原隆磨(経3)、水口快(経3)、佐藤利輝(商3)、山元隆太(経2)の8名が出場。林は初戦敗退、北原は2回戦敗退し、大会1日目で姿を消した。2日目は、その他6名で出場し、森が準優勝、山元がベスト8と奮闘した。また大会2日目に出場した6名の選手全員が全日本出場を決めた。
3、4回戦は全員が勝ち上がった。5回戦、福岡がコテを決めるも廣政(東洋大)にドウで反撃され、引き分けで延長戦へ。延長1回終盤、廣政にメンを決められ惜しくも敗退した。6回戦では昨年ベスト4の赤星と水口、今大会初出場の佐藤が次々と打たれ、準々決勝には、森と山元の2名が進出した。
▲6回戦直前、胸をたたき仲間に覚悟を示す赤星と佐藤

▲気迫のこもった試合を見せ、準々決勝に進出した山元
準々決勝では、森と山元との中大対決となった。4年生の森と勢いある2年生の山元との試合は拮抗し、延長戦へ突入した。延長から約1分、森が山元の打ちをかわし、隙をついてメンを放った。この打突が一本となり、中大対決を森が制した。
続く準決勝では、福岡を下した上段の廣政との対戦となった。森が廣政に対して「隙のない選手」と称した通り、試合は拮抗した。そして延長7回、お互いの疲弊が垣間見える中で森のコテが決まり、決勝へ進む。
決勝では小柳(筑波大)と対戦。森の弟である森大颯(筑波大)が筑波大側のコートサイドから見守る中、試合が始まった。両者一歩も譲らぬ展開が続き、延長戦へ突入するも森が打った引きゴテに旗が上がらない。そして激しい打ち合いの末、小柳のコテが決まり、森の準優勝が決まった。

▲決勝戦での森
この結果に森は、「最初で最後の大会なので、準優勝でもしっかり全力でやりきれた」と語り、笑顔を見せた。4年生の森にとって初出場となった関東学生剣道選手権大会では、準優勝という圧巻の成績を残した。そして弟の大颯も1年生ながら全日本出場を決め、見事兄弟での全日本出場を叶えた。

▲弟の大颯(左)と兄の大翼(写真=選手提供)
◆試合結果◆
女子優勝:中司
男子準優勝:森
男子敢闘賞(ベスト8):山元
全日本出場
女子:村田、嶋内、西岡、福岡、末吉、中司
男子:福岡、森、赤星、佐藤、水口、山元
◆コメント◆
中司
──今大会の全体的な振り返り
初戦は硬くなってしまったところはあったんですが、焦らずに一戦一戦集中して戦い抜くことができたと思っています。
──決勝戦についての振り返り
決勝戦(の相手)は高校の先輩だったので、胸をお借りする気持ちで、自分の剣道を出しきることだけを考えてやりました。
──決勝戦の前は緊張があったか
緊張はなくて、ただ自分の試合をするだけだと思っていたので、もう楽しむことを考えてやりました。
──1年生で優勝したことについて
1年生だからとかあまり考えずに、もう学年関係なしに優勝するつもりで戦いました。
──自身の強みとこれから強化していきたい点
強みは技のスピードで、これからは攻撃力をもっとつけていきたいと思います。
森
──決勝での心境
自分のまわりにも出られなかった人たちがたくさんいるので、応援してくれている分、全力で優勝を目指そうと考えていました。
──全日本に向けて今後どのように稽古に取り組むか
今日決勝で打たれたところが今の自分に足りていないところだと思うので、そこを突き詰めて上に行けるように頑張ります。
──全日本に向けての意気込み
一試合一試合粘り強く戦って、優勝できるように頑張ります。
◆お知らせ◆
次戦は7月4・5日(土・日曜日)に日本武道館で行われる全日本学生剣道選手権大会です。
(記事、写真:白旗風花、樋口有花)
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