• Twitter
  • facebook
  • instagram

エース西舘自己最多13奪三振 圧巻の完封劇で勝ち点獲得 ―東都大学野球秋季リーグ戦 対亜大3回戦

2023年9月22日 ZOZOマリンスタジアム

チーム 123 456 789 =RHE
亜 大 000 000 000 =010
中 大 000 011 00X  =260

[亜]草加、岩本ー小山
[中]西舘ー野呂田
[本]なし

◆スタメン◆

1[二]山本  聖(文3=鹿屋中央)
2[指]佐藤  豪(経2=藤代)
3[中]皆川 岳飛(経2=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商3=習志野)
5[一]中前 祐也(法4=浦和学院)
6[右]安田 淳平(商1=聖光学院)
7[捕]野呂田 漸(文2=秋田中央)
8[三]繁永  晟(商2=大阪桐蔭)
9[遊]佐藤 壱聖(経1=東日本国際大昌平)
P   西舘 勇陽(法4=花巻東)

亜大との第2節は神宮での戦いを1勝1敗で終え、勝ち点獲得をかけた第3戦はZOZOマリンスタジアムに戦いの場を移した。

先発は1戦目と同様、エース西舘が登板。相手投手もエースの草加ということもあり、先に点は与えたくない状況だったが、1回から3回まで1人のランナーも出さないパーフェクトピッチングを披露。マウンドが変わるという対応が難しい中で、

環境の変化をものともしない圧巻のパフォーマンスを見せつけた。


亜大打線を寄せ付けなかった西舘

5回表には西舘の投球がさえわたり、見事三者連続三振を奪い、流れを呼び込む。エースを援護したい打線は、この回先頭の中前祐也(法4)が右前打で出塁すると、続く安田淳平(商1)がきっちりと送りチャンス拡大。西舘を引っ張る女房役の野呂田が進塁打を放ちランナーを3塁に置き、今季ここまでなかなか調子が上がらない繁永晟(商2)がバッターボックスへ。「相手もエースでいいピッチャーだったので、しっかりと真っすぐをはじき返すことだけ意識しました」とこの打席を振り返った繁永。頭がしっかりと整理されたことが功を奏したか、草加の直球を右中間にはじき返し先制に成功した。


タイムリーを放ち塁上でガッツポーズをする繁永

さらに6回、今季初めて1番でスタメンに抜擢された山本聖(文3)が初球をセンター前にはじき返し出塁。佐藤豪(経2)が送って続くバッターは皆川岳飛(経2)。ここも初球を狙いすましライトへタイムリーツーベース、大きな追加点を挙げた。

得点が入った時のベンチの様子

この日の西舘に2点は十分すぎる援護点だった。上位打線に回る7回、8回だったが連続で三者凡退に抑え反撃の隙を与えない。そして迎えた最終回、亜大の小山をスプリットで、浦林をカットボールで空振り三振に抑えると、続く古山をセンターフライに抑えゲームセット。9回を投げて106球、被安打1奪三振13という驚異のピッチングでチームに勝利をもたらし、勝ち点を獲得した。

試合後、西舘は「秋は無駄な四球が減ってきているので、そこが春との1番の違いだと思う。右打者、左打者関係なくスプリットを決め球に使えたのが今日は良かったです」とコメント。清水監督も「今日は本当にエースのピッチングでした」と手放しで称賛した。これぞエースという投球を見せた西舘だったが、会見では「東都のドラフト候補のピッチャーで自分は何番目だと思いますか」という記者からの質問に対し、「1番下です」と謙虚な回答で会場の笑いを誘った。

ここで勝ち点1を獲得した中大。清水監督も「長いリーグ戦の中でここで勝ち点を取れたのは大きい」と話す。次節は3季連続で勝ち点を取れていない国学大が相手だが、全員野球で2つ目の勝ち点を取りに行く。

試合結果◆
〇中大 2- 0亜大●

お知らせ◆
次戦は9月26日(火曜日)に神宮球場で行われる対国学大戦1回戦です。

(記事:小野祐司、写真:髙梨晃世)

X(旧Twitter)(@chudaisports
Instagram@chuspo_report