2024年4月16日 明治神宮球場
チーム 123 456 789 =RHE
中 大 200 001 200 =580
国学大 000 011 000 =240
[中]東恩納、三奈木、岩城ー野呂田
[国]坂口、新名、堀、神山、南澤ー神里
[本]〈中〉繁永(1回ソロ)
◆スタメン◆
1[中]橋本 航河(文1=仙台育英)
2[二]繁永 晟(商3=大阪桐蔭)
3[右]皆川 岳飛(経3=前橋育英)
4[左]櫻井 亨佑(商4=習志野)
5[一]松嶋 晃希(経3=浦和学院)
6[三]伊藤 櫂人(文2=大阪桐蔭)
7[指]佐藤 豪(経3=藤代)
8[捕]野呂田 漸(文3=秋田中央)
9[遊]山本 聖(文4=鹿屋中央)
P 東恩納 蒼(商1=沖縄尚学)
前カードの駒大戦では勝ち点を獲得し、「結勝」に向けて順調なスタートを切った中大。第2週は長年苦しめられてきたものの、昨秋久しぶりに勝ち点を獲得した国学大との対戦。初回に繁永の2カード連続本塁打で先制点を挙げた後も追加点を重ね、5-2で勝利。東恩納が公式戦に初先発し、5回1失点で今季2勝目を挙げた。
国学大の先発は、プロ注目の坂口。初回、一死から「(坂口は)チェンジアップとツーシーム、落ちる球がいいのでゾーンは上げて」打席に入ったという繁永が、高めに入った変化球を振り抜く。「いつも右方向、逆方向を意識して打席に入っている」という繁永が放った打球は右方向へ。打った瞬間は「ライトフライかなと思った」と振り返るが、風の影響も受け、打球はスタンドへと吸い込まれていった。中大は繁永の前カードに続く今季第2号の本塁打で先制した。
▲本塁打を放ち、笑顔を見せる繁永
その後も2死二塁のチャンスで、5番に打順を上げた好調の松嶋が左中間に適時三塁打を放ち追加点。幸先の良いスタートを切った。
中大の先発は東恩納。前回は中継ぎとして登板し、6.1回を無失点に抑えて公式戦初勝利を挙げている。前日に先発を伝えられたという東恩納は「駒澤戦で1戦目を落としたので、しっかり勝って2戦目楽に戦えるように自分の役割を果たそうと思いました」と5回まで1失点に抑えて先発の役割を果たす。直球、変化球ともに野呂田が構えた位置に投げ込まれていたが、特にスライダーの精度が良く、東恩納自身も「スライダーが有効だと思っている。絞られても打てないようなスライダーだと思います」と試合後に語っていた。
▲野呂田とともに笑顔でベンチに戻る東恩納
また国学大の1番は昨年Uー18日本代表として共に戦った緒方。試合後に緒方との対決について問われると「やっぱり相手としてはとても嫌な選手。初回1番バッターを抑えきれたのが良かった」と振り返った。
▲緒方と東恩納の対決が早くも実現した
6回表、1点差に詰め寄られた直後の攻撃で2死二塁から再び松嶋。坂口が投じた6球目の落ちる球をすくい上げる。打球はライトの頭上を越え、この日2本目の適時打となる二塁打を放った。
▲打率.447(4月16日時点)まで上昇し、現在首位打者の松嶋
6回から継投に入った中大。三奈木亜星(商3=浦和学院)を投入するも、1死から柳舘(国学大)に三塁打を浴び、続く伊東(国学大)に犠飛を打たれ、点差は再び1点差に。直後の7回2死三塁から橋本の適時内野安打で1点を追加する。繁永が四球でつなぎ、皆川がこの日3本目の安打となる適時打を放ち、5点目。国学大を突き放した。
▲猛打賞の皆川
7回からは岩城颯空(経3=富山商)が登板。一人も走者を許さず、9回は三者三振の圧巻のピッチングを見せ、カード初戦を白星で終えた。
試合後、清水監督は「金曜まで試合があって岩城の登板間隔が詰まったので思い切って回した」と東恩納を第1戦で先発起用した意図を明かし、「今日も落ち着いて一人一人丁寧にストライク先行で投げられていた。ランナーが出てもあわてることなく投げられていた」と東恩納のピッチングを称えた。
今年のスローガンである「結勝」。「結」という漢字には「繋ぐ」という意味が込められている。投手に関しては「継投で行こうという話は今年ずっとしている」といい、野手についても「オープン戦から『繋いでいこう、後ろへ後ろへ』と言ってきた。チャンスで回って来た選手がしっかり返す。それがうまくいっていると思います」と語った清水監督。まさに投打ともに「繋ぐ」野球を体現した試合となった。
◆試合結果◆
○中大 5ー2国学大●
◆お知らせ◆
次戦は4月17日(水曜日)に明治神宮球場で行われる対国学大2回戦です。
(記事:中島遥 写真:中島遥、高梨晃世、齊藤さくら)
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