昨年までチームの中心として活躍を続けてきた選手たちが卒業し、「結勝」をスローガンに始動した今季の中大野球部。苦戦が予想される声もあった中、4月8日に開幕した春季リーグでは序盤から勢いに乗り、最終的には勝ち点4を獲得。シーズン終盤には4連勝を記録し、全日本王者となった青学大との優勝決定戦に持ち込んだ。惜しくもリーグ2位で終わった春。大きな収穫と課題を得た選手たちの声を全8回に渡ってお届けする。
第4回は1年生ながら全14試合に出場し、新人賞のタイトルも獲得した橋本航河(文1・仙台育英)選手です。高校時代の勢いそのままに東都の舞台でも安打を積み重ねたルーキーは確かな自信とともに悔しさもにじませていました。
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<橋本航河>(聞き手、構成:志水恒太)
▲新人賞を獲得するなど攻撃の起点として活躍した橋本
──春季リーグを振り返って
「そうですね、結果としては新人賞を取ることは出来たんですけど個人的にはすごい悔いが残るというか、ミスも結構してしまったし、悔いが残るリーグ戦だったなと思います」
──やはり緊張しましたか
「そうですね、最初の駒澤の時とかはすごい緊張しました。ちょっと雰囲気がつかみづらくて」
──開幕戦にはどういった気持ちで臨みましたか
「まず1年生で出させてもらっているので、チームの勝ちにどうやって貢献するかってことを一番意識して臨みました」
──全試合出場されて身体の疲れとかはいかがでしたか
「期間が何日か空くので、そこまで疲れっていうのは感じなかったです。甲子園とか最後の方だと日程も詰まってきて疲れも溜まってくるんですけど、それよりはリーグ戦の方がやりやすいっていうのは感じました」
──試合での高校と大学の違いは
「やっぱりピッチャーが全然違うなって思って、速いのもそうなんですけど変化球の曲がりとかキレとかが高校とは一番違うって感じました」
──印象に残った相手投手は
「自分は亜細亜の齊藤投手ですね。ツーシームがすごく良くて、ストレートとの違いが分かりづらくて打ちにくかったですね」
──印象に残っている先輩のプレーはありますか
「自分は駒大戦の2回戦の、負けててそこから岳飛(皆川=経3・前橋育英)さんが逆転タイムリー打った場面ですね。1勝に対する執念というか、そういうところが最初の勝利っていうのもあって印象に残っていますね」
──リーグ戦で通用した部分は
「バッティングが一番手応えがあったかなって思ってて、走塁とか盗塁とかはあまり出来ていなくて、これから秋やっていきたいんですけど、春の中だったらバッティングが一番手応えあったかなって思っています。ゾーンに来たら大体、空振りはあんまり無かったので」
──春季リーグでベストの1打席を挙げるとしたら
「日大の3回戦の先制タイムリー、レフト前に打ったやつです。負けられない試合で負けたら優勝ないっていうのは分かってたので、あそこで1本打てたっていうのは自分の中で大きい経験になったなって思います」
──試合前の調整やこだわりは
「アップとか体操とかはいつも同じ事を変えないようにやっているのと、後は1打席目に入る前に必ずビジョンのトレーニングをしてますね。誰かに言われたとかでは無いんですけどそっちの方が目が見やすいというか、ずっとやっています」
──高校時代もプレーされたと思いますが神宮球場の雰囲気は改めていかがでしたか
「全然甲子園とかとは違くて、球場の形とかもそうですし風の吹き方とか全然違くて、何試合かやった事あったんですけど結構新鮮な感じでした」
──確かにフライも何度か難しそうにしている時もありましたね
「そうですね、風が何か吹き方が独特でやっぱり掴みづらかったですね」
──リーグ戦期間中のチームの雰囲気はいかがでしたか
「やっぱ優勝がかかってるっていうのは、最初から良い感じに勝ち点取れていたので、すごい良い雰囲気でずっとやってたなと思います」
──上級生からの声かけは
「雰囲気良かったのはそうなんですけど、間の練習でたまに抜けちゃう時があって、そういう時は櫻井(亨佑=商4・習志野)さんとかが雰囲気締めて短い時間で良い練習していくって事ができてましたね」
──春やってみて感じた課題は
「やっぱ守備と走塁の面で少し課題が残ったので、その面をここから修正して秋克服できるようにやっていきたいなと思っています」
──守備の修正というのは具体的にどういった部分ですか
「一歩目とかももちろんなんですけど、全体的に余裕がちょっと無くて。バタバタしてしまう場面もあったのでそこのところですね」
──六大学野球やフレッシュでも仙台育英高の同期が頑張っていますね
「そうですね、たまに連絡も取ってて『投げてるの見たよ』とか、自分が試合出てたらLINEしたりしてくれます」
──大学の前期の授業も折り返しですが、順調ですか
「時間ちょっと長くて、、(笑い)。それはちょっときついっすね。単位とかは今のところは多分いけるかなって思ってるんですけど」
──最後に秋季リーグに向けてこの夏どういった事を重視して取り組もうと考えていますか
「自分の長所である足と守備ってところを重視して秋に入れるようにやっていきたいなと思っています」
◇橋本航河(はしもと・こうが)◇
学部学科:文学部・学びのパスポートプログラム
身長・体重:172㌢・75㌔
出身高校:仙台育英高校
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