春季は全日本覇者・青学大との一騎打ちに敗れあと一歩、優勝には手が届かなかった中大野球部。しかし表彰選手に５人が選出されるなど、快挙も達成した。春の雪辱を果たすべく、夏の練習で弱点を克服して迎える秋。
ラストシーズンを迎える４年生をはじめ、中大の躍進を支えた選手たちが持つそれぞれの特別な思いを全11回に渡ってお届けする。
第１回は春からリーグ戦出場を果たし、秋季リーグでの更なる飛躍が期待される橋本航河（文１＝仙台育英）選手と新妻恭介（文１＝浜松開誠館）選手です！
────────────────────────────
＜橋本航河＞（聞き手、構成：志水恒太）
▲春は全試合スタメン出場で新人賞を獲得した橋本
──２度目のリーグ戦を迎えますが、春との気持ちの変化はありますか
「一回経験させてもらっているので、今のところは緊張とかそういうのは無いので、入りからガンガン積極的にやっていきたいなって思います」
──１番での出場が多かったですが特に意識していた事は
「打順にはこだわりは無くて、出させてもらったところで自分の役割を果たすってところを一番意識してやってます」
──１シーズン試合に出た中で投手への対応力は磨かれてきましたか
「そうですね、試合するにつれて変化球にも目が慣れてきて、ストレートにも対応できるようになってきたので春１回やって対応力みたいなところは身についたかなと思います」
──リーグ戦終わってから意識して取り組んできた事は
「春は守備の面でミスしてしまった所はあるので、守備に重きを置いて練習してきました。あとは走塁では練習の中で打球判断とか走塁の意識を上げていけたので、そこも多めにやっていました」
──オープン戦も終盤ですが、どういった目標を立ててここまで取り組んできましたか
「そうですね、まず自分の役割は塁に出て足を使ってってところなので、自分はこのオープン戦ではまず塁に出るって事を意識して取り組んでいました」
──実戦の中で得た手応えや課題はどういった部分ですか
「攻撃の面では少しずつ状態も上がってきてて、出塁も取れるようになってきているので、このままリーグ戦入っていければなと思いますし、あとは守備の面での不安を無くして、リーグ戦迎えられたらと思います」
──強豪チームとも数多く練習試合をやってきたと思いますが、印象的だった相手は
「社会人とか巨人の３軍は走塁の意識とか守備でもバッティングでもレベル高いなって一番思って、美馬さんとかも言ってたんですけど、強いチームは連携の時の声出したり、そういうところで違いがこのオープン戦で見えたかなって思います」
──夏の期間に先輩からのアドバイスなど心に残っているものはありますか
「そうですね、アドバイスっていうよりは後ろから先輩のバッティング見て、自分で吸収していくって感じでやっていましたね」
──仙台育英高の夏の戦いについて、OBとしてどのように見ていましたか
「そうですね、夏見てましたけどやっぱりピッチャーが一番大事かなっていう風に思って、そこが序盤で崩れちゃうとその後中々攻撃でも攻めづらいってところはあるので、序盤ピッチャーがしっかり持ちこたえてくれないとちょっと厳しいかなって思ってたので、そういう面では完全に聖和さんに持っていかれましたね」
──開幕戦の相手が日大。どちらかというと苦手にしているチームだと思いますが春の印象についてはいかがですか
「一応春のリーグでは市川（祐＝日大）さんからは自分相性が良いっていうか、何個か打てたので、、(笑い)。個人的には良い印象はあります」
──市川選手にはどういった特徴があると考えていますか
「まずフォークが良いピッチャーなので、その低めのフォークを一番振らされないようにっていう意識で自分は打席に入って、浮いてきた甘い球を打つって意識でやっていきます」
──秋季リーグ、自分のここを見てくれ
「バッティングですね。少しずつ自信もついてきて」
──最後に秋に向けての意気込みをお願いします
「個人の目標はベストナインで、チームの目標はもちろん優勝っていうところで、２回目のリーグ戦になるので、しっかり１年生らしく積極的にプレーして、チームに勢いをつけれるようにやっていきたいと思います」
◇橋本航河（はしもと・こうが）◇
学部学科：文学部・学びのパスポートプログラム
身長体重：172㌢・75㌔
出身高校：仙台育英高校
＜新妻恭介＞（聞き手、構成：志水恒太）
▲リーグ終盤には公式戦デビューを果たした新妻
──春季リーグ通してベンチに入られていましたが、振り返ってどういったシーズンでしたか
「リーグ戦初めてだったので、ずっと入れて雰囲気を経験する事ができたのはすごい大きかったかなって思っていて、個人としてはあまり試合出れなくて、出てもあんまり打てなかったりで悔しいなっていうのはありましたね」
──チームの雰囲気についてはどういった印象を持ちましたか
「なんか、高校野球も夏の大会って一発勝負じゃないですか。でもリーグ戦って負けてもまだ次があるってところがあって、でも負け続けたら入替戦ってところの違う緊張感っていうか、なので自分は高校より緊張したなっていうのがありますね」
──ベンチで見ていて印象的だった春のワンプレーは何かありますか
「繁永（晟＝商３・大阪桐蔭）さんのホームランは自分の中ですごい印象に残ってるかなっていうのはありますね」
──シーズン最終盤の青学大戦ではマスクを被る機会もありましたが、実際にフィールドに立つ事で感じた事はありますか
「高校野球は自分が一番上で、最高学年として試合に出たので自分達の代のためにってところもあったんですけど、今は１年生なので先輩達のためにっていうところのプレッシャーは凄く感じてプレーしていました」
──チームに帯同していた中で見えてきた課題は
「そうですね、個人としてはやっぱりまだまだ先輩達の技術とかには全然及んでいないなって。バッティングもそうですけど守備も、野呂田（漸＝文３・秋田中央）さんとかに勝たないと試合出れないので、まずはキャッチャーなので守備をもっと野呂田さんより上手くならないとなっていうのは課題だと思います」
──春学期終わりましたが、大学生活についてはどう感じましたか
「あー、何か高校と違って、楽って言ったらあれですけど（笑い）、好きなように自分で履修組めて、自分の時間すごいあるので、何か大学生って良いなーって思った春学期でしたね。授業も長いっすけど、でもそんなに高校みたいにずっとノートとかに向かってるわけじゃないんで、長いですけどまだ楽かなって」
──成績発表は
「えっと、明後日ですかね。まだちょっと色々分かんなくて怖いです(笑い)」
──春のインタビューの際に筋トレ仲間について話していましたが、半年経っていかがですか
「東恩納（蒼＝商１・沖縄尚学）とはだいぶやってて、あとは先輩の狩野（光晴＝経２・日大豊山）さんとはずっとトレーニング一緒にやっていますね(笑い)」
──秋に向けて重点的に取り組んできた事は
「守備でワンバンの止める動きとか、送球とかはずっと意識してて、そこに取り組んできました」
──野呂田選手に勝たないとという話がありましたがどういった部分が凄いと感じますか
「やっぱミスしない、ミスが少ないってところですかね。自分良い時は凄い良いボール行ったりとかピッチャーと良い感じで組み合わせたりとかあるんですけど野呂田さんは全部が安定しているというか、ミスが少ないのでそこはやっぱりレベル高いなと思います」
──打撃面でも大学ジャパンに選出された繁永さんをはじめ好打者が揃っていますが、先輩からのアドバイスなどありましたか
「そうですね、繁さんとかにはたまにバッティングの事とか聞いたりして、ボールの待ち方とか教えてもらったりはしましたね」
──後輩として見た時に繁永さんはどういった部分が優れていると感じますか
「やっぱりコンタクト率ってところですかね。三振とかしないですし、コンスタントに打ててるってところが凄いなって思います」
──２度目のシーズンに入るにあたって伸びてきたと感じる部分は
「守備のミスは凄い減ってきたかなって思ってて、そこはずっと練習もしてきたので、野呂田さんとも一緒に練習しながら、色々な事をやってきて送球の安定性とかは変わってきたかなって思います」
──実戦を重ねていく中での手応えは
「まだあんまり自分の中では、状態もそんなに上がってきてないですし、まだまだ上手くなれるところもいっぱいあるので、まだまだって感じですね」
──レベルの高い相手との試合も多かったと思いますが、印象的だったチーム、選手はいらっしゃいましたか
「NTT東日本ですかね。まぁーレベル高いなって思って、野手とかだったら球際の強さとか結構ファインプレーされるところもあって、THE社会人って感じの上手さはすごい感じましたね」
──秋季リーグ、自分のここを見てくれ
「バッティングだったらフルスイングはずっと心掛けているところなので、そこのスイングの強さは見て欲しいなって思いますし、守備だったら肩の強さってところが自信はそこそこあるので、そこですかね」
──最後に秋の意気込みをお願いします
「自分の目標としてはスタメンで１試合でも出るってところで、試合出たらチームを勝たせられるように頑張っていきます」
◇新妻恭介（にいつま・きょうすけ）◇
学部学科：文学部・学びのパスポートプログラム
身長体重：178㌢・88㌔
出身高校：浜松開誠館高校
