2025年4月8日 明治神宮野球場
チーム 123 456 789=RHE
中 大 000 000 000=030
青学大 230 000 00×=570
[中]東恩納、原崎、山口、熊谷、高橋蒼ー野呂田
[青]ヴァデルナ、鈴木ー南川
[本]〈青〉小田(1回2点)、初谷(2回1点)
◆スタメン◆
1[一]佐藤 壱聖(経3=東日本国際大学昌平)
2[中]橋本 航河(文2=仙台育英)
3[右]皆川 岳飛(経4=前橋育英)
4[二]繁永 晟(商4=大阪桐蔭)
5[三]伊藤 櫂人(文3=大阪桐蔭)
6[左]安田 淳平(商3=聖光学院)
7[指]若井 勇輝(文1=桐蔭学園)
8[捕]野呂田 漸(文4=秋田中央)
9[遊]藤本 陽毅(文1=京都国際)
P 東恩納 蒼(商2=沖縄尚学)
昨日の開幕戦を快勝で終え、良い流れで迎えた対青学大2回戦。中大の先発・東恩納は初回、2回と立て続けに本塁打を浴び3点を失うと、2番手で登板した原崎翔陽(文3=駿河総合)も適時三塁打と犠牲フライでさらに2点を献上。青学大打線につかまり2回までで5失点と投手陣が試合を作れなかった。打線も四死球が絡む好機をものにできず3安打無得点に終わり、勝ち点の行方は次戦に委ねられた。
1回の表、連投となった青学大・ヴァデルナの投じた初球が佐藤壱の背中に直撃。いきなりの死球で出塁すると、皆川、伊藤櫂もそれぞれ四球を選び、迎えた2死満塁で打席にはオープン戦好調の安田。積極的に強振し食らいつくも、乱調気味の青学大・ヴァデルナを捉えきれず空三振。初回に訪れた攻撃の山場は3者残塁無得点に終わる。
その裏、中大の先発は前日最終回に登板し、青学大打線を三者凡退で華麗に抑えた東恩納。勢いそのままに相手打線を封じることが期待されたが、初球をセンター前に運ばれいきなり先頭打者に出塁を許す。青学大の2番・中田を右飛に打ち取ったところで、打席には下級生の頃から青学大打線の主軸を担う小田。東恩納が投じた5球目の直球は、小田に捉えられそのままライトスタンドへ。初回から2ランホームランを浴び苦しい展開となる。試合後、小田(青学大)は、本塁打となった打球の1球前はインコースのスライダーで、次はインコースの直球が来るだろうと「狙っていた」と語った。
2点ビハインドで迎えた2回表。リーグ戦初出場、初スタメン、初打席の先頭・若井がセンターに打球を運び、初ヒット。「初」づくしの安打に塁上では笑顔を見せた。続く野呂田の送りバントで進塁した若井は、青学大捕手・南川のパスボールの隙をついてさらに三塁を果敢に攻める。2死三塁で打線は上位に返り、打席には1番佐藤壱。早めに流れを取り戻したい場面だがここも空三振でスリーアウト。好機をものにできずホームベースが遠い展開が続く。
▲記念すべきリーグ戦初安打を放った若井
2回裏にも東恩納が登板するが、青学大の先頭打者・初谷に単独本塁打を許し中押し点を奪われる。その後も右安打、投犠打と青学大打線につかまり1死二塁の局面。何とか流れを断ち切りたい中大はここで投手を東恩納から原崎にスイッチ。しかし原崎も青学大打線を抑えきれず、適時三塁打を許すと青学大主将・藤原に犠牲フライを決められ、この回も青学大に2点を献上する。
原崎に代わり3回からは山口謙作(商4=上田西)がマウンドに上がる。緊急登板となった前日の投球を挽回する好投で青学大打線に点を与えない。4回以降、山口と青学大・ヴァデルナがそれぞれ本調子に近い好投を見せ、スコアボードには0が並ぶ展開。何としても青学大の逃げ切りを阻止したい中大は、5回に青木勝吾(文1=中央学院)、6回には髙橋徹平(文1=関東第一)と、「オープン戦から結果を出している」と清水監督も期待を寄せるルーキーを積極的に送るが、尻上がりに調子を取り戻したヴァデルナを捉えきれない。
▲好投で4イニングを繋いだ山口
7回裏には山口に代わり熊谷陽輝(経2=北海)が登板。先頭に死球を与え、続く打者には投犠打を決められるが、以降の打者を切って取る。「先頭打者の出塁を許してもそこから粘り強く投げることができる」と監督も評価した力投で打線の奮起を待つ。
8回表、青学大はここで投手をヴァデルナから鈴木にスイッチ。長身から繰り出される140㌔台後半の直球に翻弄されつつも、繁永が執念の中安打で出塁し、高橋徹はパスボールの間に振り逃げ成功。続く7番のルーキー若井が決死のヘッドスライディングを見せ、中大は本日2度目の満塁を作る。ここで打席には昨日二安打を放った野呂田。しかし三ゴロに倒れここでも好機をものにできず。
▲気迫のヘッドスライディングで出塁した
8回裏、イニングをまたいで登板した熊谷だったが、この回も四球で先頭打者に出塁を許す。初回、本塁打を放った青学大・小田に右安打を許したところで高橋蒼人(文2=帝京)へ2年生リレー。高橋蒼はその後の打者を見三振、空三振に切って取る。
最終回、次戦のためにも無得点では終われない中大だったが藤本、代打・前川竜我(商1=福井商)、青木のルーキー3人が倒れここでゲームセット。序盤に許した点差を埋められず青学大の逃げ切りを許す形となった。
昨日、今日と先発が本調子を発揮できていない中大投手陣。「1、2回で点を取られちゃうと後手後手になってしまう」と清水監督も苦い表情を見せた。また、ヴァデルナの登板は頭にあったことを明かし、四死球で得た好機を生かす「あと一本」がなかなか出なかった打線に発破をかけた。
打線は3安打無得点、投げては投手陣が守り切れず2回までに5失点と昨日の逆転劇から一転、開幕カードから「戦国東都」らしい混戦となっている。投手、野手ともに決死の「覚悟」で勝ち点を奪い取れるか。命運は第3試合に託された。
◆試合結果◆
●中大 0-5 青学大○
◆お知らせ◆
次戦は4月9日(水曜日)に明治神宮野球場で行われる対青学大3回戦です。
(記事:齊藤さくら、写真:齊藤さくら、橋本唯花、高橋美帆、比留間柚香)
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