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森下の本塁打で反撃の機運が高まるも及ばず。連覇遠のく痛い敗戦—東都大学野球秋季リーグ戦 対駒澤大2回戦

10月7日 神宮球場

チーム 123   456 789=R H E

駒 大 130   010 000=5 10 2

中 大 000   000 021=3 9 2

[中]畠中、皆川、藤沢、岩本―古賀

[駒]竹本、福山ー前田

[本]〈中〉森下(8回2点)〈駒〉若林(2回3点)、鵜飼(5回1点)

◆スタメン◆

1[三]石井  巧(文1=作新学院)
2[中]五十幡亮汰(法4=佐野日大)
3[右]森下 翔太(商2=東海大相模)
4[二]牧  秀悟(商4=松本第一)
5[一]内山 京祐(文4=習志野)
6[捕]古賀 悠斗(法3=福岡大大濠)
7[指]倉石 匠己(経4=東海大市原望洋)
8[左]坂巻 尚哉(経4=千葉経済大付)
9[遊]中川 拓紀(商3=宇治山田商)

P   畠中 優大(経4=樟南)

 

前日の試合で2点差を守り切って勝利した中大。同一カード連勝を狙う中大は五十幡を再び2番に戻し、駒大との2回戦に臨んだ。

中大の先発は先日の立正大戦で勝ちはつかなかったものの、立正大打線を6回途中1失点と試合を作った畠中。しかし、先頭打者の初球ヒットを皮切りに、二死三塁のピンチを迎える。続く4番鵜飼(駒大)を2ストライクまで追い込むも、センターへ適時二塁打を打たれて先制を許した。

2回には失策も絡み、二死一、二塁のピンチを招くと、迎えた1番若林(駒大)に痛恨のスリーランホームランを打たれ、点差は4に広がった。続く2番与倉(駒大)にもセンター前へヒットを打たれたところで、畠中は降板。代わってマウンドに上がった今季初登板の皆川喬涼(法3=前橋育英)は後続を打ち取り、この回の失点は3に留めた。

 

▲2回途中から6回まで1失点と今季初マウンドで好投した皆川

 

逆転したい中大は2回に古賀の右中間を破る二塁打を皮切りに二死三塁のチャンスを作るも、坂巻が三振で打ち取られてチャンスを生かせずに終わる。「序盤に出るところで一本出なかったかな」と清水監督が言うように、その後も中大打線は相手の先発の竹本(駒大)からあと一本が出ず、7回まで無得点が続いた。一方、2番手の皆川は5回にソロ本塁打を浴びて5点目を失うも、それ以外の場面では三塁を踏ませない好投を見せ、6回まで投げて1失点と試合を立て直した。

7回からはこちらも今季初出場となった藤沢真大(法3=仙台第二)が登板し、ランナーを出したものの、8回まで追加点を許さず、2イニングを無失点に抑えた。

 

▲今季初本塁打を放ちチームメイトに迎えられる森下。

 

投手陣の力投に応えたい中大は、8回に先頭の五十幡が前日と同様に見事なバントヒットを決めて出塁すると、迎えたのは森下。2ストライクまで追い込まれるも、レフトスタンドへ今季初となる本塁打を放ち、ここで点差を3に縮めた。

ここにきて一気に反撃の機運が高まった中大。野手の勢いに呼応するかのように投手陣も勢いづいた。9回には期待のルーキー岩本大地(法1=石岡第一)が登板。140㌔を超える速球を中心に駒大の4番、5番、6番を3人で抑える上々の公式戦デビューを果たした。

 

▲公式戦初登板で好投した岩本

 

そして迎えた9回裏。1番へ打順が戻った中大だったが、1、2番が打ち取られて二死まで追い込まれる。しかし、森下が四球を選んだのを皮切りに、牧、内山の連続ヒットで二死満塁のチャンスを迎える。打席に立ったのはこの試合2安打の古賀。古賀はしっかりとボールを選び、押し出し四球で3-5と点差を更に2点に縮めた。なおも満塁のチャンスで、打席に立ったのは途中出場の内潟凌太(商4=遊学館)。一打同点の場面であったが、外角のボールに手が出ず、見逃し三振に倒れ中大が3-5での敗戦となった。

 

▲この試合2安打、2盗塁刺の活躍を見せた古賀

 

最後の最後まで粘りを見せた中大だったが、健闘むなしく敗れた。リーグ戦も前半戦が終了し、後半に差し掛かる。清水監督は「今週行われる試合(東洋大2回戦)を制して確実に勝利をつかんでいきたい」と次戦への意気込みを明らかにした。これで3敗と優勝が遠のく痛い敗戦となったが、次戦でも、この試合の終盤に追い上げ見せた中大戦士の意地と、不屈の精神が発揮されることに期待したいところだ。

 

◆試合結果◆

〇駒大5-3中大●(駒大1勝1敗)

 

お知らせ

次戦は10月9日に12:00から神宮球場にて行われる対東洋大2回戦です。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部