6月8日 後楽園ホール
前回の拓大戦では悔しい敗北を喫してしまった中大。今回の駒大戦ではF級とB1級で2連勝をするも、その後の3階級で連敗。LW級の冨田真広主将(文4)が圧巻のボクシングで白星を挙げたが、立て直せず6-3での敗戦となった。
▲ストレートを繰り出す永田丈晶(法4)
LF級川口玲司(商3)の対戦相手は全日本シニアランキング1位の長谷部。強敵相手に苦戦を強いられるも、3ラウンド(R)を戦い切る。判定結果は2-3と黒星だったが、非常に惜しい戦いとなった。続くF級は、前拓大戦ではB1級で出場した永田。第1Rからボディを中心に攻め続け、第2、第3Rでもコンビネーション技などで相手を圧倒すると、スコア3-2で見事に勝利を収めた。階級を変更しての出場だったが、「いつもより考えてボクシングができた」(永田)と振り返るように、日ごろの練習の成果が発揮できた試合となった。
▲2戦連続白星の松下竜之助(総4)
3戦目、B1級では拓大戦でも勝利を上げた松下。1Rから激しい攻防戦を繰り広げ、2、3Rでは相手の長いリーチにも屈さずどんどん技を仕掛けにいく。3Rを終えて判定に入ると、3-2で接戦を制した。「相手も強かったので、勝てたのは大きい。4年生の根性、副キャプテンを見せれたと思う」(松下)と、自身の勝利について振り返った。いい流れが続き、その後もこの雰囲気のまま勝ち進めたいところ。しかしB2級では新井健心(商2)が2Rにダウンを取られてしまうと審判により試合が止められ、RSCでの敗戦となってしまった。続くL1級には湯本匠(文3)が出場。2Rに相手の右眉が出血すると、試合は中断されそのまま判定に。悔しくも0-5のストレート負けとなた。L2級では簗丈一(商2)が今季リーグ初出場。負けられない戦いとなったが、相手に隙を突かれる攻撃をされて再び悔しい黒星となった。
▲今試合の流れを変えた冨田主将
B2級、L1級、L2級と3階級で痛い3連敗を喫し、あと一つも落とせない大事な場面。ここでチームの大黒柱、冨田主将の出番が回ってくる。拓大戦では自分のボクシングができずに負けてしまったが、今試合は序盤から堅いガードと切れのあるパンチで攻防を繰り広げ、1R1分40秒でダウンを奪う。さらに2R中盤、強烈なストレートで再びダウンを奪うと、見事にRSC勝ちを収めた。自身の試合を「前回負けてプレッシャーはあったが、狙ったパンチ当てて倒せたかなと思う」(冨田主将)と振り返る。良い流れの中、W級鶴田透也(法3)にバトンが渡される。1Rは激しいボディの打ち合いとなった。2Rも両者一歩も引かず、会場のボルテージは最高潮に達していた。3Rでは相手の流血があったが、試合は続行されて勝敗は判定にゆだねられた。結果は0-5とストレートでの敗戦。ここで中大の黒星が決まってしまう。最終戦M級には堀口力矢(文3)が出場。2Rに相手のパンチがクリーンヒットし、KO。結果、総合スコア3-6で、またもリーグ初白星とはならなかった。
今回の駒大戦を振り返り、「みんな惜しい試合だった。前の時よりもだんだんよくなってきている」とチームの状況を捉える冨田主将。次戦は東農大との戦い。言わずと知れた強いチームだが、「チーム一丸になってきている。この勢いのまま入れ替え戦を回避したい」(冨田主将)と意気込んだ。まずは1勝。中大の真価が試されるときがきた。
◆試合結果◆
●中大3-6駒大○
LF級●川口2-3長谷部○
F級○永田3-2杉山●
B1級○松下3-2小川●
B2級●新井-西山○RSC
L1級●湯本0-5嶋田○(2R)
L2級●簗0-5完山○
LW級○冨田主将-佐々木●RSC
W級●鶴田0-5中川○
M級●堀口-若谷○KO
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部