2022年10月29日 会場非公開
▼スタメン
GK
猪越 優惟(商3)
DF
岡井 駿典(法4)
牛澤 健(経3)
荒木 遼太(経4)
加納 直樹(総政3)
MF
湯谷 杏吏(経2)→大窟 陽平(文2)
田邉 光平(法3)→山﨑 希一(経3)
豊田 歩(総政4)
FW
家坂 葉光(文2)→鈴木 翔太(文4)
勝浦 太郎(総政4)→星野 創輝(商2)
有田 恵人(文3)→加納 大(商2)
▼試合結果
○中大2-0慶大●
得点者:田邉(前半29分)、家坂(後半9分)
延期開催された直近の第14節・学芸戦を4-1で勝ち越し、4連勝中の中大。得失点差でトップに躍り出るも、首位から4位までのチームが勝点差1という大混戦状態に。
「4年生は最後の意地を見せて絶対に優勝したい」とキャプテンの岡井が話すように悲願の優勝と1部復帰に向けて、4年生を筆頭に残り3試合を戦い抜く。
試合開始早々、左サイドタッチライン際でのファウルで相手にFKを与えてしまう。ボールはゴール正面に蹴り込まれ、相手選手にヘディングで合わされるも、GK猪越が片手一本のスーパーセーブを見せ、先制点を許さない。
前半18分、湯谷からパスを受けた勝浦がロングシュートで狙うも枠外に。徐々に中大がペースを握り始め、その後も田邉、荒木と果敢にゴールに迫っていく。
▲攻撃参加する荒木
すると同29分、相手GKからDFに渡ったボールに勝浦がすかさず反応する。こぼれ球を有田が拾い、相手を引き付けながらも持ち前の突破力でペナルティーエリア付近まで運び、家坂に預けた。ゴール左手前に走り出した田邉にグラウンダーのパスを送ると、左足で落ち着いて決め先制に成功する。見事な連係と粘り強さから生まれたゴールとなった。
▲連係から相手を崩した先制点
1点をリードして迎えた後半。
ディフェンスラインから着実にボールをつないでいき、岡井から左サイドでフリーだった田邉へパスを送る。敵陣に侵入していく途中でとファウルを受けるが、素早いリスタートで攻撃を仕掛けていく。岡井がロングパスをゴール前に送るもこれはミートせず追加点とはならなかった。
▲果敢なドリブル突破を見せた有田
同8分、相手のCKからのボールをGK猪越が直接キャッチすると、鋭いパントキックで左サイドに蹴り込む。有田が一気に駆け上がり、カウンターを繰り出した。相手DFとの1対1の状況からゴール前にパスを送ると、家坂が空いたスペースに走込みしっかりと押し込んで追加点を奪う。一瞬の猛攻撃がチームのギアをさらに上げた。
▲1ゴール1アシストで勝利に貢献した家坂
同23分、ボールを保持していた相手DFに田邉がプレッシャーをかけ、こぼれ球を岡井が奪う。一度、家坂に預け左サイド深くで受けるとワンタッチでゴール前にパスを供給。そこに有田が飛び込むもGKに防がれる。
アディショナルタイムは4分。前回、試合終了間際に失点を許しているだけに何としてでも無失点で終えたい中大。最後まで堅い守備で突破を阻止し、今季初の5連勝とクリーンシートを達成した。
首位を保ちながらも上位3チームが勝利したことにより、2位・日大とは勝点同数、3位・東海大とは勝点差1の拮抗した状態が続いている。
残り2試合となったリーグ戦、「今までつぎ込んでいったものを全部出せるように勝利を目指して頑張りたい」と宮沢監督。次節の関学戦も、チーム一丸となって目の前の試合に挑んでいく。
▼試合後コメント
宮沢監督
―試合を振り返って
最初からなかなか難しいゲームだったんですけど、我慢強く戦えたからこそ勝点3を取れたかなと思います。
―5連勝だが、好調の要因は
選手がハードワークして中大のために戦ってくれてるからですね。いい守備からいい攻撃に繋げられているところと切り替えを早くして奪い返すところが結構良くなってきたと思います。それはかなり大きいのかなと思います。
―田邉選手、家坂選手のゴールについて
家坂はドリブルで運んで、最後に田邉が走り込んで狙い通りのゴールだったと思います。2点目に関して言えば、猪越から有田が得意なドリブル突破からまた家坂と。非常に狙いのあるゴールだったと思います。こういう難しいゲームの中で、2得点取れたことは非常に彼らも成長してきたなと思います。
―猪越選手の活躍が目立っていたが
すごかったですね。最初のビッグセーブがなかったら(試合展開が)分からなかったですね。
―今シーズンの中でも球際が激しい、かなり走ったと思うが
追求しているところですね。もっと走ってもらわないと困るんですけど(笑)。ハードワークというのは、一番いいところだと思いますね。それをより徹底していきたいと思います。
―次節・関学戦について
前期の戦い方はそんなに関係なくてですね、次の試合に向けていい対策をしていきたいと思っています。難しいゲームにはなると思うんですけど、今までつぎ込んでいったものを全部出せるように勝利を目指して頑張りたいと思います。
猪越選手
―試合を振り返って
なかなか自分たちのサッカーを出せる時間帯が作れないなかで、難しいゲームだったんですけど1点目も2点目もいい時間に取れたかなと思います。守備陣も粘り強く守れたので、それが勝因だと思います。
―5連勝だが、絶好調の要因は
全員が同じ目標を持って、まとまりを持って試合に臨めているところ。メンバー入ってる、入ってない関係なくチーム全体が同じ方向を向けていることが勝てている要因なのかなと思います。出ていないメンバーの練習の強度がすごく高くて、試合前にスタメンと相手を想定したメンバーで短いゲームをするんですけど、それが試合の強度を上回っているので、試合に絡めていないメンバーも意欲的にやってくれていることも勝てている要因です。
―2点目の得点やセットプレーでご自身の活躍が目立っていたが
前期は、なかなかコーナーとかセットプレーとか出れなくて、迷惑をかけてしまっていた部分もあったと思うんですけど、後期からは立ち位置を意識してやっています。この試合に限らず、セットプレーは出られるようになってきたので、それを攻撃にも繋げられるようになってきました。なので、自分の強みになりつつあるのかなと思います。
―リーグ内で最少失点だが
それは俺の力というより、ディフェンスラインの(牛澤)健とか(加納)直樹とか荒木くん、オカくん(岡井)を中心に。絶対失点しないんだという気持ちがあって、少ない失点なのかなと思います。健がリーダーシップをとって、やってくれてるかなと思います。
―次節・関学戦について
前期は6-0で勝ったんですけど、内容としては相手が圧倒している中での、それもいい時間で点数が取れてっていう。多分みんな相手の方がうまいというのが分かっているから、油断している人が誰もいない。このまま良い雰囲気でいければ、必ず勝てると思うので、頑張りたいと思います。
家坂選手
―今日の試合を振り返って
優勝のために絶対に負けられない戦いで、まず先制できて、追加点も決めれて、いい流れで試合を運べたかと思います。
―試合にはどういう思いで臨んだか
自分たちは繋ぐスタイルなんですけど、慶應は結構蹴ってくるチームで、グラウンドコンディション的にも繋ぐスタイルが難しかったですけど、その中でもゴールまでいけて良かったです。
―ゴールシーンを振り返って
猪越くんがパントキックで繋いでくれて、(有田)恵人くんもいいクロスをあげてくれて、自分は決めるだけでした。
―自身とチームのコンディションについて
日体大戦でもゴールを決められて、今回も決めることが出来て、自分のコンディションは上がっていると思います。チームの雰囲気もとてもいいので、このまま最後までいい雰囲気で優勝したいです。
―次節・関学戦に向けて
絶対に勝ちきらなきゃいけないので、あと2戦集中を切らさず、自分たちのスタイルでいいサッカーをして勝ちたいです。
関東リーグ全試合ブログ更新中!第14節・学芸戦の試合記事はこちらから
(記事:奥村杏、写真:奥村杏、渋谷海翔)