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インカレ準々決勝敗退、秋に向けて課題明確にー全日本大学総合卓球選手権大会(団体の部)

7月4日~7日 スカイホール豊田

 

予選リーグを順調に勝ち進み、迎えた決勝トーナメント。初戦の中京大戦では全員がフルセットにまで持ち込まれる接戦となったが、関東リーグを戦い抜いてきた意地を見せてストレート勝ちを収めた。2回戦の立命大戦でも勢いそのままに実力を見せつけ、またも3-0で勝利を飾った。3回戦、準々決勝の相手は春リーグの覇者でもあり昨年度のインカレ王者でもある強豪専大。2ゲームを連取し王手をかけるも、あと1歩及ばず王者の前に屈した。

 

▲球を打ち返す浅津碧利(文1)

初戦の中京大戦、トップバッターを務めたのはルーキーながら今季大活躍の浅津。1セット目をデュースの末10-12で落とすも、続く2セット目は11-9で勝利。3セット目を惜しくも取られてしまうが、調子を取り戻して2セット連取。フルセットの末、堂々の勝利を勝ち取った。

二番手はエースの一ノ瀬拓巳主将(法4)。序盤から攻めの卓球で2セットを勝ち取るも、失速し相手に2セット取り返されてしまう。しかし最終セットでは持ち前の粘り強さを発揮し、11-8で勝利。

ダブルスに出場したのは一ノ瀬主将・弓取眞貴(文3)組。1セット目を11-5で奪取し先制するも、2、3セットはかみ合わず相手に取られてしまう。しかし4セット目を11-7で勝ち取ると、最終セットも12-10で接戦を制した。全ゲームがフルセットにまでもつれ込む展開となったが、中大としては負けなしの3-0でのストレート勝利を飾った。

 

▲ガッツポーズを決める小野寺翔平(法1)

 

立命大戦のトップバッターは一ノ瀬主将。シングルス、ダブルス共に連戦の中、1セット目こそ取られるもその後は危なげない試合運びで勝利を勝ち取った。

二番手の小野寺は序盤からシーソーゲームが続く中、接戦をものにして2セット連続奪取。このままストレート勝ちを収めたかったが、相手の反撃で3セット目を落としてしまう。しかし4セット目では相手を圧倒するプレーで点を重ね、11-4で見事に勝利した。

ダブルスでは再び一ノ瀬主将・弓取組が出場。点を取っては取り返される、という展開の中、1セット目、2セット目をそれぞれ11-9、11-8で連取する。3セット目ではミスが重なってしまい相手に奪取されるも4セット目で取り返し、セットカウント3-1での勝利となった。これにより中大は3-0で再びストレートでの白星を飾った。

 

準々決勝は昨年のインカレ優勝校である専大との対戦。一番手となった一ノ瀬主将の相手は青森山田中・高で6年間共に切磋琢磨してきた三部。第1セットは1ポイントを先取したものの4ポイントを連続で取られる苦しい立ち上がりとなった。しかし「僕の年代で(三部が)トップに居座り続けてて、僕自身すごい勝ちたい思いが強かった」(一ノ瀬主将)と気持ちで押し、6ー8から5連続ポイントで勝負を決めた。2セット目は一ノ瀬ペースで11ー6、3セット目は接戦となったものの11ー8で勝利を収め、合計3ー0で快勝。「ライバル視というかずっと勝ちたいと思ってやってきたことがこうやって最後結果に出て、良かったなと思います」(一ノ瀬主将)と試合後語った。

二番手の浅津は5月の新人戦で敗れた遠藤と対戦。1セット目は5連続ポイントもあり相手を寄せ付けず11ー4で勝利。第2セットも11ー8と勝利をあげ、第3セットは7ー11と落とすものの、4セット目では4ー6から7連続ポイントで勝利。「チャレンジャーの気持ちで食らいついて」(浅津)臨んだ試合は合計3ー1で勝利した。

あと1勝で準決勝進出となるが、ここから流れが一変する。三番手は一ノ瀬主将・弓取組。1セット目は7ー11、第2セットも振るわず6ー11と連続して試合を落としてしまう。第3セットはどちらも点を取り合いデュースとなるものの、11ー13と敗北。合計0ー3と及川・三部組に完敗した。

試合進行が遅れていたため第4試合と第5試合を同時に行うことになり、先に第5試合がスタート。五番手の弓取は第1ゲームでテンポよく得点を積み重ね11ー4で勝利。しかし第2セットを7ー11で落とすと、相手の勢いを止めることができず、第3セットを6ー11、第4セットは3ー4から7連続ポイントを奪われ3ー11となり、合計1ー3で敗北した。

少し遅れて始まった第4試合。四番手の小野寺は春リーグで1ー3と敗れた及川と対戦したが、1、2セットを共に6ー11で落とし、3セット目は粘るも強敵を攻略することができず万事休す。8ー11となり合計0ー3で敗北。悪い流れを払拭することができず、中大は2ー3と専大に悔しい逆転負けを喫した。

 

表彰台に登ることを目標に臨んだ今大会であったが、結果は昨年と同じベスト8。表彰台にはあと一歩届かなかった。チームの中での「責任感だったりチームを背負っている自覚」が今大会で見えた課題だという一ノ瀬主将。9月に行われる秋リーグでも専大や春リーグ優勝校である明大といった強豪校との戦いが控えている。秋リーグでは優勝争いに食い込み、成長した姿を見せることができるか。