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開幕戦から壮絶な打ち合いに。-第99回関東大学サッカーリーグ戦1部 第1節 日大戦

▼試合結果


2025年4月6日 東京都・日本大学アスレティックパーク稲城 サッカーフィールド

JR東日本カップ2025 第99回関東大学サッカーリーグ戦1部 第1節
中央大学 日本大学
中大得点者:持山 匡佑(前半15分)、北浜 琉星(後半5分)、新 鉄兵(後半33分)

 

▼スターティングメンバー
GK 岩瀬 陽 経4 興國高
DF 常藤 奏 経3 興國高
DF 中光 叶多 商2 サンフレッチェ広島ユース
DF 原 圭佑 商4 東京ヴェルディユース
DF 16 西岡 隼平 経2 興國高
MF 15 藤井 日向 商4 関東第一高
MF 17 長田 叶羽 商1 ガンバ大阪ユース
MF 18 杉山 耀建 国経4 狭山ヶ丘高
MF 19 遠山 湧斗 経3  名古屋グランパスU18
FW 10 持山 匡佑 商4 静岡学園高
FW 24 川合 流央 商3  札幌光星高
▼選手交代
19 遠山 湧斗 23 新 鉄兵(商3) (ハーフタイム)
24 川合 流央 北浜 琉星(経3) (ハーフタイム)
17 長田 叶羽 14 尾川 丈(商2) (後半24分)
18 杉山 耀建 11 田中 幹大(商4) (後半24分)
10 持山 匡佑 武本 射雅(経4) (後半28分)

 

悲願のリーグ優勝に向けて戦いが始まった


今季もついに関東大学サッカーリーグ戦が開幕。昨季1部4位、インカレ出場と躍進した中大は、今季も関東リーグ優勝と日本一を目指して始動した。

注目のスタメンには新主将・岩瀬、新副将・原をはじめ、中盤に藤井、ルーキーの長田、トップに川合などが名を連ねた。

▲今季主将を務める守護神の岩瀬

前半2分に中大は杉山が左サイドをドリブルで突破し、味方につないでこの試合の初シュートを放つが惜しくも枠外。 同11分に中大はパスをカットされて日大のカウンターを一度受けるも、足を出して止める。しかし、スローインからペナルティエリアにボールが送られ止めようとしたところで相手を倒し、PKを与えてしまい、これを決められて失点。

先制されてしまったが、同15分に中大はまた左サイドから中央にクロスを送ると持山が見事にトラップし、鮮やかにネットを揺らした。

▲今季リーグ戦チーム初ゴールを挙げた持山

そして続けて中大は同19分に素早いパスワークからミドルシュートを放つが惜しくも枠外。その直後に、ロングボールでディフェンスラインの裏を狙われると、そのままシュートを打たれ失点。同22分にはまたスローインのリスタートからクロスを上げられヘディングシュートを浴びるが、これはクロスバーに当たった。また同28分にはコーナーキックからピンチを迎え、その直後にも立て続けにカウンターからピンチを迎えるが、守備陣がなんとか凌ぎ切り、前半は1点ビハインドで折り返す。

▲関東リーグデビューのルーキー長田

迎えた後半5分、中央でボールを持った持山がアウトサイドでゴール前に絶妙なスルーパスを送る。これに反応した北浜が冷静にゴール左に決め、後半開始早々同点に追いつく。「負けている状況での出場だったので、まずは同点ゴールを奪うことを意識してピッチに立った」と、ハーフタイムからの途中出場となった北浜が早速チームに2点目をもたらした。

これで勢いに乗ったかに思われたが、その9分後、自陣深くでボールを失いそのままゴール前に迫られる。最初のシュートはGK岩瀬が防ぐもこぼれ球をつながれ失点し、またも勝ち越しを許してしまう。

しかし中大は決して諦める姿勢を見せず、勝ち越されたあとも相手ゴール前に迫る場面をつくった。すると同33分、GKからパスをつなぎ、右サイドを駆け上がった常藤に展開。ダイレクトでペナルティエリア内へ折り返したボールに、途中出場の新が右足で合わせゴールに突き刺した。この日三度目の同点弾を決め、日大に食い下がる。逆転を狙う中大は相手の攻撃をしのぎつつチャンスをつくり、後半アディショナルタイムにはゴール前の崩しから武本がシュートを放つもゴール左へと外れる。試合はこのまま終了し、打ち合いとなった開幕戦は3-3のドロー決着となった。

▲サイドで存在感を示した西岡

勝利こそならなかったものの中大を率いる宮沢監督は、「熱い試合をできた」と話し、失点の部分を反省点に挙げながらも前向きな姿勢を見せた。新10番持山のスーパーゴールやルーキー長田の鮮烈デビュー、途中出場選手の活躍など今季の戦いに期待が膨らむ一戦となったリーグ開幕戦。

レモンガススタジアム平塚でのホーム開幕戦となる次節は昇格組・慶大を迎え撃ち、今季初勝利を狙う。

 

 

▼試合後コメント


宮沢監督

-今日の試合の評価について

熱い試合をできたなというところですね。ただ、勝ち点3を取りたかったという意味では、失点がもったいなかったなというところですね。3点取れたということと決定機を多くつくれたということが非常に良かったところですね。内容としては良いところもあれば改善するところもありましたが、ポジティブなゲームでした。

-デビューを飾った長田選手について

素晴らしかったと思います。彼の良いところを存分に出していたと思いますけど、まだまだもっとやれるなという感じはあります。やはり攻撃のところで違いを出せるというか決定的なパスを出せるかなというのはあります。

-新10番の持山選手について

今季のキープレイヤーだと思います。彼の特徴をすごく出してくれたんじゃないかなと思います。あのシュートというのは彼のいいところで、そういうプレーを今季は存分に出してほしいと思っています。

-次節・慶大戦に向けて

今日できたことをもっともっと増やしたいということと、改善するところは明確なのでゴールをしっかり守れるようにしていきたいなという風に思います。あと勝点3は早めに取りたいので頑張ります。

 

FW 持山 匡佑選手

-開幕戦への意気込み

今年は日本一を目標として掲げていて、日大には僕が入学してから一回も勝ててないので、そこで勝って波に乗ろうと意気込みました。

-自身のゴールを振り返って

裏に抜けようとして少しボールが短かったんですけど、上手くトラップできました。失点した後だったので決めることができて良かったなと思います。

-今季の役割

去年からシステムが変わって、真ん中が一枚になって、自分にボールが入ればチャンスになると思うので、自分の位置やゴールに持って行くところはチームでも重要になると思います。

-今季の目標

できるだけ多くのゴールやアシストをできるようにしたいと思います。

-背番号の10番をつけることについて

特に気持ちは変わっていないです。

-次節への意気込み

勝てるよう頑張ります。

 

FW 北浜 琉星選手

-自身のゴールを振り返って

持山さんから良い裏パスが通ったので流し込むだけでした。

-途中出場で与えられた役割

負けている状況での出場だったので、まずは同点ゴールを奪うことを意識してピッチに立ちました。相手DFの背後をとることでラインが下がるのでそこは意識しながらプレーしました。

-今季見せていきたい自身のプレー

どんな形からもシュートを狙えるのが強みなので、そこを見ていて欲しいです。

-今季、自身の具体的な目標

2桁ゴールを目標に頑張ります。

-次戦・慶大戦に向けて

関東リーグ優勝する為にも次の試合は重要になってくるので、自分達の個性を活かしながらチーム一丸となって勝ち点3をとりにいきます。

 

(記事:山口周起、木村匡翔 写真:山口周起、木村匡翔)

 

▼次節情報


4/12(土)11:00 第2節 vs慶應義塾大学 @レモンガススタジアム平塚