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全国の舞台で躍動!最後まで戦い抜くー2021年度全日本学生テニス選手権大会

8月16日〜24日 四日市テニスセンター

大学テニスの頂点を決める今大会。中大からはシングルスで池田悠人(文4)、星木昇(法4)、清水盾伎(法3)、石井涼太(法2)の4名、ダブルスでは池田・清水一輝(商4)、清水盾・井上隆也(商3)ペアが本選出場を果たした。

3回戦へ駒を進めた石井は、今大会注目の強豪選手・藤原(慶大)と対戦。石井にとってはこれまで幾度となく対戦してきた因縁の相手だ。第1セットは、序盤から激しいラリーの応酬となったが、「スライスショットやロブショットを打つことで相手のペースに持ち込ませないようにした」と流れを引き寄せ、ブレークに成功。その後もリードを保ち、6-4で第1セットを先取した。続く第2セットも、開始直後から激しい打ち合いとなったが、藤原の強烈なサーブやオフェンスに圧倒され、1-6で第2セットを奪われた。そして迎えた運命の第3セット。勝負の行方は10ポイント先取のスーパータイブレークに持ち込まれた。両者一歩も譲らない攻防が続くも、「プレーでも流れでも向こうにいってしまった」と4-10で惜敗。今年度インカレ優勝者と互角に渡り合うも、僅かに届かなかった。

▲予選から勝ち上がり、本選出場を果たした石井

初のダブルス本選出場となった清水盾・井上ペア。1回戦では第1セットを0ー6で先取される苦しい立ち上がりとなったが、「(第2セットから)ポジションチェンジをしたことで流れが変わった」(井上)と第2セットから調子を上げると、勢いそのままに2、3セットを連取して見事な逆転勝利を収めた。2回戦では、「試合に入るときの心構えが綺麗にはまらなかった」(清水盾)と4ゲームを連取され、相手へ傾いた流れを断ち切れず第1セットを落とした。続く第2セットでは、息の合ったプレーを見せ、サービスゲームをキープすると、3ゲーム目でブレークに成功。4-3とリードするも、相手の素早い反撃でブレークされ、その後は相手のペースとなり、4-6で敗北を喫す結果となった。

▲ネット前で構える清水盾(左)と井上(右)

4年生にとっては最後の個人戦となった今大会。昨年に引き続き、本選出場を決めた星木はシングルス1回戦では第1セットを先取する上々の立ち上がりとなった。しかし、第2セットを落とし、第3セットでも善戦するも、惜敗。「テニスの調子は上がっていたが決め手が欠けていた」(星木)と振り返った。ダブルスでは、池田・清水一ペアが2回戦に進出。清水一にとって4年生にして初のダブルス本選出場となった。池田とは地元が同じで、幼いころから共にプレーしてきた二人。抜群のコンビネーションで奮闘するも、ストレートでの敗退となった。不本意な結果に終わったものの、「自分の中で今持っている全力のプレーを出し切れたので悔いはない」(清水)「冷静に自分のプレーができた」(池田)と振り返ったように、中大の名を背負って大舞台を戦い抜いた彼らの表情はどこか晴れ晴れとしていた。

▲試合後、健闘を称えあう池田(左)、清水一(右)

感染症や悪天候の影響で、試合方式や日程の変更が余儀なくされた今大会。外のコートが使用できず、練習時間を十分に確保できない厳しい状況であったが、「限られた状況下で調整してきて少なからず得たことはあったので、価値のある大会だった」(月村コーチ)と逆境をものともしない選手たちの底力を感じられた大会となった。次の戦いの舞台は秋のリーグ戦。選手たちにとってシーズンの終わりを最高の形で飾れることに期待がかかる。

 

◆試合結果◆

シングルス1回戦

●星木1-2町田(明大)〇

(6-4、3-6、8ー10)

〇清水盾2-0北澤(中京大)●

(6-1、6-1)

〇石井2-0市川(愛学大)●

(6-2、6-1)

〇池田2-0小布施(信州大)●

(6-2、6-2)

シングルス2回戦

●清水盾1-2矢島(法大)〇

(1-6、6-4、4-10)

●池田0-2伊藤(慶大)〇

(6-7、3-6)

〇石井2-0佐々木(福島大)●

(6-2、6-1)

シングルス3回戦

●石井1-2藤原(慶大)〇

(6-4、1-6、4-10)

 

ダブルス1回戦

〇池田・清水一2-0渋井・長井(金沢大)●

(6-4、6-2)

〇清水盾・井上2-1奥平・藤本(甲南大)●

(0-6、6-2、10ー2)

ダブルス2回戦

●池田・清水一0-2池田・高畑(早大)〇

(3-6、4-6)

●清水盾・井上0-2弘光・石榑(筑大)〇

(1ー6、4-6)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部