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最大のライバル日大に2連勝し、3季連続リーグ優勝達成!! ー東都大学準硬式野球春季リーグ戦 対日大1・2回戦

2021年5月23・24日 上柚木公園野球場

前試合で国士大に痛いリーグ戦2敗目を喫した中大。リーグ最終カードの相手は最大のライバルであり、ここまでリーグ戦1敗とリーグ優勝最大の対抗馬でもある日大。初戦は初回に3点を先制するも、徐々に追い上げられ8回に同点に追いつかれてしまう。しかし、9回に幸喜健太朗(商3)の適時打で勝ち越し、勝利をものにする。続く2戦目は初回に先制されるも4・5回に1点ずつ追加し、その後は投手陣の好投で1点のリードを最後まで守り抜き接戦を制した。これで中大はリーグ戦3季連続優勝を成し遂げ、全日本大会へ弾みをつける形となった。

 

▲優勝が決まり、マウンドに集まる選手たち

 

まずは初戦。初回に二本の安打でチャンスを作ると、4番伴野匠(経3)の2点右適時二塁打、6番高橋孝成(商3)の左適時二塁打で3点を先制する。中大の先発はエース近野佑樹(法3)。初回から持ち前のコントロールを生かしたストライク先行のピッチングが冴える。「コントロールミスがあった」と4・5回に1点ずつ失うも、「何とか逆転されないように粘れた」と6回2失点でリードを保ったまま降板。先発としての役割を十分に果たした。

 

▲怪我に苦しみながらも、今リーグ戦でもエースの意地を存分に見せつけた近野

 

しかし打線は初回以降、チャンスは作るものの追加点が奪えず、流れが徐々に日大に傾いていく。そして8回裏、近野の後を継いだ石井竜弥(商2)が日大の福村に同点適時打を浴び、試合は振り出しに戻る。さらに盗塁を決められ、1死二塁で打順は4番へ。しかしここで流れが変わるプレーが飛び出した。4番を三振に打ち取るとなんと二塁走者が飛び出し三遊間で挟まれタッチアウト。これが9回表の中大の勝ち越し劇の伏線となる。

 

▲今リーグ戦、打点(9打点)・本塁打(3本)の二冠に輝いた幸喜

 

9回表、先頭打者は今日8番サードで先発出場を果たした功刀史也(文1)。4球目を引っ掛け三ゴロかと思いきや三塁手がファンブル。「先頭が出たのはデカかった」と池田監督。野球の「流れ」というのが如実に表れたプレーであった。続く藤森晃希(経3)の送りバントでランナーを二塁へ進めると幸喜の左適時二塁打で勝ち越しに成功する。「素直にやった!という思いしかなかった」と幸喜は笑顔ながらに語った。続く打者は中森至(経2)。幸喜が2球目に盗塁成功し1死三塁となり、カウント2ー1と追い込まれている場面でなんとスクイズを決行する。外角低めの難しいボールであったが飛びつくようにしてバットになんとかボールを当てスクイズ成功。「自分はバントに自信があるので自信を持って出来た」と中森は振り返る。最終回は石井がきっちり0で抑え初戦をものにした。

 

▲執念のスクイズを決める中森 

 

前日に国士大が敗れたため勝てば優勝が決まることになった2試合目。中大の先発は二本柱の一人、石井。初回先頭バッターに三塁打を許し、いきなりピンチの場面をつくる。2番は三振に抑えるも、3番にスクイズを決められ先制される。3回の攻撃では、春季リーグ戦絶好調の幸喜と中森が2死から一・三塁のチャンスを作るも、この好機を生かせず無得点に終わった。

 

▲近野が怪我という状況下のチームの救世主となった石井 

 

石井は初回以降安定したピッチングで日大打線を封じ込める。終盤に差し掛かる前に追いつきたい中大は4回、主砲伴野が意地を見せ中越二塁打を放つ。続く5番岸野皓大(商2)が初球を確実に転がし送りバント成功。無死三塁で回ってきたのはここぞという場面で結果を残す川満剛(文2)。難しい低めの球をうまく運び左適時打を放ち、同点に追いついた。ベンチからは歓声が響き、盛り上がりを見せ流れを引き寄せた。

 

▲技ありのタイムリーを放つ川満

 

5回は、中大の気持ちが全面に現れた攻撃となった。1死から1番の幸喜がヘッドスライディングで出塁する。続く2番中森も相手の悪送球が絡んだものの、執念のヘッドスライディングで出塁。途中出場の足立裕紀(商4)は良い当たりだったが左直に倒れる。伴野は2死一・ニ塁から四球を選び、満塁に。なんとしてでもこのチャンスをものにしたい中大。打席に立ったのは岸野。2球で追い込まれるも、押し出しの死球を受け勝ち越しに成功。岸野からは雄叫びが上がった。

 

▲雄叫びを上げる岸野 

 

6回からはエースの近野がマウンドに。「バックのファインプレーがあって乗り切れた」と近野。交代直後に2死一・三塁のピンチを背負うも、6番を三振に仕留め切り抜ける。その裏の攻撃、中大は二・三塁とするも無得点に終わる。8回には、難しい巻いたあたりを「事前に勝負するっていうのは決めてた」と中森がダイビングキャッチを見せ、この試合最大の盛り上がりを見せた。7・8回は両チームとも無得点で2―1のまま最終回へ。

 

▲ダイビングキャッチを見せた中森を称える選手たち

 

迎えた最終回、近野は先頭バッターを出し、犠打で1死二塁とされる。9番を三振に打ち取り2死とすると、日大の顔でもある好打者1番長濱を敬遠。最後は2番をキャッチャーフライに打ち取り試合終了。

 

▲9回ピンチの場面で近野の背中を押す池田監督

 

主将の森康太朗(商4)が「守備について粘り強くできた」と語ったように、このリーグ戦では守備が光った。最終戦でもサード功刀、レフト中森のファインプレーがチームのピンチを救った。一方で「4年生のリーダーシップが課題」と池田監督は口にした。この課題を克服し、リーグ戦で輝きを見せた守備にさらに磨きをかけ、全日本大会で悲願の優勝旗を手に入れてほしい。

 

◆試合結果◆ 

5月23日

チーム 123 456 789=計

中 大 300 000 002=5

日 大 000 110 010=3

5月24日

チーム 123 456 789=計

日 大 100 000 000=1

中 大 000 110 000=2

 

◆お知らせ◆

次戦は6月開催予定の第4回新人戦リーグ戦・決勝トーナメントとなります。

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部