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涙の敗戦。日本一をかけた挑戦、ベスト8で途切れる。ー全日本大学準硬式野球選手権大会 対近大

2021年9月28日 浜北球場

昨日の勝利でベスト8入りを果たした中大。ベスト4をかけた一戦の相手は近畿大学。序盤から投手戦が繰り広げられるも、5回に近大が2点本塁打で均衡を破る。反撃したい中大だったが、相手先発投手を最後まで打ち崩すことが出来なかった。0ー2で敗れ、全日本優勝を掲げ臨んだ中大の挑戦が幕を閉じた。

中大の先発はエース近野佑樹(法3)。毎回ランナーを出すも、粘りのピッチングを披露する。しかし近野は「三者凡退で守備からリズムを持ってくるということができてなかった」と自分の投球を悔やんだ。

▲「優勝を目指す努力が足りてなかった」と振り返った近野

近野を援護したい打線は4回、佐藤龍之介(商3)の左二塁打を足掛かりに無死満塁のチャンスを作る。しかし、続く打者の友田真志(商4)が初球を打ち上げニ飛に倒れる。続く高橋孝成(商3)はスクイズを試みるも、打球は投手前へ転がりスクイズ失敗。「一塁前へ転がすだけでよかった」と池田監督もスクイズ失敗を悔やんだ。続く羽渕も倒れ無死満塁のチャンスを無得点で終える。

近大ペースで試合が進む中迎えた5回、流れをこちらにもっていきたかった近野であったが、2死一塁の場面で迎えた打者にアウトコース低めの球をとらえられ特大のライトへの本塁打を許す。「インコースにいかずに弱気になっていた」と監督は配球に苦言を呈した。

▲「この大会で大きく成長できた」と手ごたえをつかんだ石井

6回に投手を石井にスイッチ。「疲れは正直あった」と前日126球を投じた左腕は語ったものの、伸びのある真っ直ぐを中心に疲れを全く感じさせないピッチングを展開する。打線は石井の好投に応えたいところ。しかし、6〜8回まで毎回先頭打者を出し、代打攻勢をかけるものの、中々あと一本が出ない。「代打陣がみんなダメだった」と池田監督。結局、前日96球を投じた相手先発投手に完封を喫し、敗戦。中大の全日本大会が終わった。

▲最後の打者となり、うなだれる中森至(経2)

「なにもないですし、悔しいだけです」(森康太郎主将)、「悔しいのが1番です」(近野)、「全く嬉しくないです」(石井)、「今はまだ受け止められない」(足立裕紀)。選手の誰一人ともこの結果には満足していない。試合後のミーティングでは涙を流す選手もいた。しかし、下を向いていたら何も始まらない。同ミーティングでは本日チーム唯一のマルチ安打と奮闘した佐藤龍之介(商3)が次期主将に任命された。「4年生になった時に練習で甘えるじゃなくてもっとこうやらないとこういった舞台で活躍できないというのを周りに発信していきたい」(佐藤)「ここからお前らがどう反省するか、それにかかってる」(同ミーティングでの監督の言葉)。秋季リーグ、関東王座とまだまだ戦いは続く。2021年度中大準硬式野球は更なる高みを目指し歩み続ける。

◆試合結果◆

チーム 123 456 789=計

中 大 000 000 000=0

近 大 000 020 00×=2

◆お知らせ◆

次戦は10月12日、上柚木公園野球場にて行われる秋季リーグ戦対日大戦となります。試合開始は12時45分を予定されています。

(記事:江渕光太、写真:塩ノ谷太樹、坂井真子、菅澤澪生、鎌田怜穂)