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あの敗戦から5か月…。全日本の舞台でリベンジ果たし、明大を撃破!─文部科学大臣杯 第77回全日本大学準硬式野球選手権大会

2025年8月22日 北海道・札幌市円山球場

前日の中京大戦を完封勝利で好発進した中大。次の相手、明大とはある因縁があった。5か月前の関東大会、2点を先制したものの守備の乱れから逆転負けを喫していた。春リーグを制し、予選会を経て全日本の舞台で再戦を果たした中大。試合は先発三浦凌輔(商3)が6回1失点のピッチングで明大打線を封じ、救援で登板した大山北斗(商4)が無四球・被安打0に抑え、2―1で勝利。ようやくリベンジを果たした選手たちは試合が決した瞬間、グラウンドで歓喜に沸いた。


中大は2回に試合を作る。先頭の山口剛大(文3)が中安打で出塁すると、相手センターの失策と直後の岩井大和(経4)の犠打で1死三塁とチャンスメーク。この好機で打席に立った村田慶二(商3)は落ち着いてスクイズを決め、山口をかえして先制点に結びつけた。

さらに5回には岡部匡十(経3)が死球、沼澤梁成(商2)の犠打も合わせて2死二塁から大森燦(商2)がセンターへの適時打を放ち、岡部をかえして2―0と試合の流れをつかんだ。大森は「関東大会の時、自分は試合に出させていただいてて、その時も同じようなチャンスの場面で同じピッチャーから打てなかったので、今回は絶対打ってやるっていう気持ちだった」と話し、リベンジに燃えていた中での一打だった。

▲「絶対打ってやる」追加点呼び込む一打を放った大森

先発の三浦は関東大会の明大戦でも先発で登板、その時は逆転負けを喫していた。

今回は初回にランナーをためてピンチを招くが、後続を三振と右飛で斬って取り、無失点で切り抜けた。味方の援護をもらった3回以降も毎回ランナーを背負うが、三振や盗塁死で抑え続けた。しかし、一度は関東大会で中大に逆転勝ちを収めた相手。食い下がるはずがない。6回に1死から安打で出塁すると2死二塁から4番・鈴木が左適時打でランナーをかえし、2―1に。一打出れば同点の場面。それでも三浦は冷静に直後のバッターを三振で抑え、ピンチを脱した。

▲関東大会の悔いを晴らすような圧巻のピッチングを見せた先発・三浦

7回には葛西陸(文1)が全日本初登板。しかし死球や安打を浴びて、1死一、三塁と逆転のピンチを招く。ここでマウンドを引き継いだのは前日中京大戦で完投した大山。「後輩の尻ぬぐいではないですけど、自分が後輩の時にやって(助けて)もらったことをずっとやってやろう」と前日の疲れを感じさせないピッチングで後続2打者を三振に抑え、無失点で切り抜けた。そのまま大山は9回まで三者凡退で明大打線を寄せ付けず投げ抜き、中大に勝利をもたらした。

▲救援投手として逆転のピンチを防いだ大山

試合後小泉監督は「三浦は今日1年ぶりに帰ってきて、しっかりゲームメークしてくれたっていうのは評価」すると語り、またこの全日本について「連戦で結果を出していかないといけないというところをもっと意識もって、全員が自分たちの役割を全うするように」とチームを引き締めた。

関東大会での手痛い敗戦から5か月、「絶対に明大に勝ちたい」という思いがついに結実した。今大会一番の山場をくぐり抜けた中大。「勝って兜の緒を締めよ」、次の敵を迎え撃つ。

 

◆試合結果◆
〇中大2-1明大●

チーム 123 456 789 計

明 大 000 001 000|1

中 大 010 010 00×|2

 

(記事:大日方惠和 写真:浅野詩多)

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