8月25日 上柚木公園野球場
全日本大学選手権が中止となり、代替大会として「KANTO JUNKO BASEBALL SUMMER CHALLENGE CUP」が開催され、中大はこの日初戦を迎えた。久々の公式戦となる中大は、創価大と対戦した。2点を先制した中大だったが、3回に2点を取られ、同点に追い付かれる。その後も一進一退の攻防が続いたが、同点の7回に7点を加える猛攻を見せ、創価大を突き放した。中大は8回に入っても、攻撃の手を緩めることなく得点を積み重ね、8回コールド勝ちを収めた。
▲先発した大澤魁生(商4)
中大の先発は大澤。大会前に大澤は、打者に対して投げる実戦形式の練習を多く取り入れ、この大会に向けて調整してきた。「テンポよく投げることを意識して、守備を短くすることを意識した」と大澤。初回を三者凡退に抑え、上々の立ち上がりを見せる。2回裏、中大は8番小河原史哉(経3)が中前適時打を放ち、先制に成功する。さらに、この回1点を追加して、計2点を奪った。しかし、3回表に大澤が1死満塁のピンチを招く。2番打者を空三振に抑えて2死とするが、続く3番坂元(創価大)にライト前へと落ちるヒットを打たれ、同点に追い付かれた。
▲先制点をもたらした小河原
4、5回は大澤が無失点に抑えるが、中大は創価大から得点を奪うことができない。すると、6回表に投手強襲の当たりがライト前まで転がる間に二塁走者が本塁に帰り、中大は1点を失ってしまう。さらに、2死三塁とされたところで、林部庄吾(商3)がマウンドに上がる。林部はこの場面を三球三振に抑え、追加点を許さなかった。中大は6回裏、2死ながらも二、三塁と得点のチャンスをつくる。ここで、佐藤龍之介(商2)が代打に送られる。「自分の持ち味であるフルスイングを初球からしようと思った」。ストライクゾーンに入ってきた初球のスライダーをセンター前に弾き返し、試合を振り出しに戻した。この回さらに1点を加え、再びリードした中大。しかし、7回表に1点を返され、またしても同点に追い付かれてしまう。
▲中前適時打を放った際に、好走塁で二塁へと進塁した後、タオルで土をぬぐう佐藤
ここまで両者ともに譲らず、一進一退の攻防が続いた。しかし、7回裏に中大打線が猛攻を見せる。1点を奪い、なおも1死満塁の場面で、途中出場の川満剛(文1)が打席に入る。追い込まれてしまうが、「真っ直ぐはこないだろうと思った」と川満。読み通りに来た変化球のスライダーを捉えると打球は右翼線に飛び、中大に3点をもたらす適時三塁打となった。「先輩たちがバントなどで繋いでくれたチャンスだったので、後輩の自分が決めることができて、嬉しく思う」。試合を決める一打となった。この回一挙7得点を加えて、勢い付いた中大は、8回にも川満の内野安打で1点を加えると、2死満塁の場面で中森至(経1)が左中間を破る長打を放ち、8回コールド勝ちを決めた。
▲試合を決める一打を放った川満
この試合では、随所に好走塁が目立った中大。一つ先の塁を目指すという走塁意識の高さが垣間見えた。また、結果こそコールド勝ちだったが、「相手がやってほしいと思っていた早打ちをして、相手がやってほしくないと思うことはしていなかった」と池田監督。普段の練習を試合に生かすよう、チームに求めた。準決勝の対戦相手は早大。今年行われた関東地区大学選手権では、早大相手に4-6と敗戦を喫している。「春のリベンジをします」(池田監督)。強敵を打ち破り、また一歩優勝の座へと近づきたい。
◆試合結果◆
チーム 123 456 78 =計
創価大 002 001 11 =4
中 大 020 002 73×=14
(8回コールド)
◆お知らせ◆
次戦は8月26日、上柚木球場にて行われる対早大戦です。試合は9時30分開始予定です。
※部員・父兄・主催関係者以外は、観客として入場することはできません。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部