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中大勢3人が躍進!諸岡は惜しくも準優勝ー第56回全日本女子学生剣道選手権大会

2022年7月2日 東京・日本武道館

女子学生剣士日本一を決める全日本女子学生剣道選手権大会が日本武道館で行われた。中大からは3人の出場となった今大会。小川真英(経2)、杉本咲妃(経3)、諸岡温子(経4)はそれぞれ白熱する試合を繰り広げ、全員がベスト16以上という結果を残し、中大剣道部の強さを見せた。

トップバッターは杉本。試合開始の太鼓の音とともに一試合目をスタートさせた。中塩(札幌大)との延長戦まで続いた戦いを冷静な構えで相手の隙を突き、素早い引きメンを決め、二回戦に進んだ。

続く二回戦。杉本は佐藤(早大)との対戦。上段相手に一切の隙を与えず、冷静にメンを決め三回戦に進んだ。諸岡と小川はシードで二回戦からのスタート。諸岡の初戦は岩坂(星城大)、相手の動きを見極めて引きドウを決め、三回戦へと進んだ。小川は杉本(神奈川大)との対戦。果敢に技を仕掛けるも一本がなかなか決まらず、試合は延長戦まで続いた。しかし最後まで攻めの姿勢を崩さなかった小川。勢いのあるメンを決めて約9分にもわたる長い試合を制した。そして、三回戦でも3人とも安定した戦いで、勝利を収め四回戦に進んだ。

▲諸岡との中大対決に敗れたもののベスト16と成長を見せた杉本

四回戦では、小川は太田(鹿体大)との対戦。コテを決めてベスト16を確定し、準々決勝に進んだ。そして第二試合場では杉本と諸岡の中大対決が繰り広げられた。試合開始から両者の闘志がぶつかり合い、気迫あふれる戦いに中大応援席も息を呑んだ。両者一歩も引けを取らず4分間が終了。しかし、延長戦開始直後に諸岡のメンが決まり、勝負ありとなった。杉本は惜しくも敗退となったがベスト16と昨年からの大きな成長を見せる結果となった。

段々会場の雰囲気が変わってきた準々決勝。小川は前回王者の水川(法大)との対戦。小川は積極的に攻めるも水川の牽制が続き、なかなか一本が決まらない。延長戦は両者の牽制が続き、緊張した試合展開となった。しかし、試合開始9分が過ぎた頃、水川の一瞬を突いたツキが決まり決着。小川は惜しくも敗退となったが、2年生ながらベスト8と力を見せた。諸岡は斎藤(筑大)との対戦。冷静な構えで面を決め、準決勝へと進んだ。

▲2年生ながらベスト8と結果を残した小川

準決勝では、諸岡は中村学園女子高校時代の同期の妹尾(鹿体大)と対戦。開始直後から積極的に技を仕掛ける諸岡。しかしなかなか一本が決まらない。延長戦に入ってからもお互いの探り合いが続き緊張した試合になる。しかし、延長2回目からは諸岡の動きが変わった。積極的に技を仕掛けていき相手との間合いを詰め、妹尾も諸岡の動きに応じて試合のスピード感が速まった。そして、延長開始4分頃、妹尾が打ち込んだメンを諸岡が力強いドウで返し勝負がついた。

そしてついに決勝戦。相手は関東大会の決勝でも戦い、激戦の末辛勝を収めた前回大会王者の水川(法大)。会場中が緊張に包まれる中始まった試合。始まった瞬間、両者のスピード感と気迫に会場中が圧倒された。序盤から諸岡の攻撃は水川を休ませることなく続いたが、試合開始3分頃、諸岡が勢いよくメンを打ち込んだところを水川がドウで返し一本。一瞬の出来事だった。諸岡は一本を取り返そうと果敢に攻め続けたが試合終了となり、諸岡の関東大会からの連勝は叶わず水川が2年連続の王者となった。

 

▲水川との決勝戦で打ち合う諸岡

全日本という大舞台で、全員がベスト16以上という結果を残した今大会。選手層の厚さを証明した。秋に行われる団体戦では、中大の持ち味のチームワークを生かし2連覇に輝く姿に期待したい。

 

◆試合結果◆

準優勝:諸岡
ベスト8:小川
ベスト16:杉本

一回戦
〇杉本メ中塩(札幌大)●

二回戦
〇杉本メ佐藤(早大)●
〇諸岡ド岩坂(星城大)●
〇小川メ杉本(神奈川大)●

三回戦
〇小川メ富澤(星城大)●
〇杉本メメ武田(大教大)●
〇諸岡メメ工藤(九女大)●

四回戦
〇小川コ太田(鹿体大)●
〇諸岡メ杉本●

準々決勝
●小川ツ水川(法大)○
〇諸岡メ斎藤(筑大)●

準決勝
〇諸岡ド妹尾(鹿体大)●

決勝
●諸岡ド水川(法大)

(記事:松本あゆみ、写真:松本あゆみ、今諒平、奥村杏)

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