• Twitter
  • facebook
  • instagram

横田、栗原が維持を見せるも、あと1点届かず引き分けにー第37回関東学生ラクロスリーグ戦 第3試合

2025年9月20日 東京都・大井ふ頭中央海浜公園ホッケー競技場メインピッチ

第1試合の東大戦、第2試合の明学大戦で負けを喫し、1部残留に向けては大きな鍵を握る今試合。相手は今季1勝1分1敗(9月20日時点)の獨協大。試合は第1クオーター(以下、Q)から均衡する展開が続く中、横田慈英(法4)と栗原孝晟(総4)ら最上級生が維持を見せるも、あと1点が遠く引き分けで試合を終えた。


第1Qは吉川響(文4)がフェイスオフを勝ち取るも、即座にボールを奪われてしまい、開始2分には獨協大へ先制点を献上する立ち上がりに。横田を中心としたオフェンスで相手ディフェンス(以下、DF)の牙城を崩そうと試みるも、マンツーマンを前に攻め切れない展開が続く。その中で開始6分、栗原が左サイドからスタンディングシュートを決めて、試合を振り出しに戻して第2Qへ。

序盤から続く均衡状態を破ったのは、やはりエース横田だった。ゴール裏から右前に素早く切り込んだかと思えば、相手に対し左右に揺さぶりをかけ、その隙を突いて鋭いシュートを決める。その後は失点を許したが、プレッシャーを与えるDFも機能し始め、チャンスを増やしつつ試合は折り返しに。

▲1対1を制して均衡を破った横田

第3Qからは両者激しいチェックの掛け合いが行われ、ボールの移り変わりが激しくなるもスコアボードは動かない状況。好機が度々訪れる中でものにしたのはまたも栗原だった。左サイドから冷静にコートを俯瞰しつつ、斜め45度の角度から放たれたシュートはゴールへと一直線。「自分の得意プレーを練習の時からイメージしながらやってきた結果が試合で出たのかなと思います」と最上級生の気迫あふれるプレーはチームを鼓舞した。

▲得意なプレーで結果を出した栗原

なおも同点で迎えた最終第4Q。じっくりとボールを回す展開の中、横田や伊東俊介(経4)が好機をつかむべくフィールドを奔走するも、無得点が続く。試合が動いたのは失点を許した残り5分からだった。タイムアウトを2回挟んだ後、中大の猛攻が始まったかと思うと、横田が体勢が崩しながらのスーパーシュートを決めて4対4に。「自分のパスミスで相手ボールになっていたので、そこを取り返したいという気持ちが大きかった」という主将の意地が体現され、会場のボルテージも最高潮に高まった。しかしながらあと1点は遠く、リーグ戦での初勝利はお預けとなった。

▲積極性を見せた伊東

▲最後までゴールを狙い続けた横田

「まず目の前のボール一つに対して全力で行くということを大切に、チームの決め事としてやっていました」と横田が語った通り、貪欲にボールを追った今試合。選手らの奮闘虚しく勝利をあげることはできず、1部残留に向けては未だに予断を許さない展開が続く。横田は「勝利と、試合の内容も含めて後輩たちに何か少しでも残すというのを目標にしたいです」と一挙手一投足への覚悟を口にした。

 

◆試合結果◆
中大 4-4 獨協大(1ー1 2-2 3-3)

 

◆コメント◆

横田慈英主将(法4)

──本日の試合を振り返って
勝たないといけない試合だったので悔しいです。勝てた試合だったので、勝ちきれなかったというのがシンプルに悔しいです。

──試合前にチーム全体で意識していたことは
ラクロス的に言うとポゼッション、いかに自分たちのボールの時間を長くするかというところが勝敗の分かれ目だったりするので、難しいことは考えずに、まず目の前のボール一つに対して全力で行くということを大切に、チームの決め事としてやっていました。

──2Qの時の得点を振り返って
2Qの時は、主将ですし得点で一番貢献したいというのはあるので、そこ(で貢献できたこと)は素直にうれしいですが、チームを勝たせるという意味ではまだ足りていないのでそこは悔しいです。

──4Qでの得点は流れを変えるきっかけになったように感じられたが
その得点の前に自分のパスミスで相手ボールになっていたので、そこを取り返したいという気持ちが大きかったというのと、チームとしては勝たないといけない状況だったので、ポゼッションを優先するというチームの方針ではあったんですが、最後は自分で決めてやるという気持ちでやりました。

──結果は引き分けでしたが収穫、課題は
まずは今年のリーグ戦で勝ち点を1点ですがしっかり獲得できたので、そこはポジティブにとらえています。残り2戦続いていくので、まずは一部にしっかり後輩たちを残すということを最低限の目標として、そこからまた1勝、2勝としていきたいなと思います。

──今日の試合の仲間のベストプレーは
99番の栗原(孝晟)の得点は、2得点ともチームとして取りたかった時間帯、タイミングで入ったので、チームに流れを持ってこれたかなと思います。

──ご自身のベストプレーは
得点もそうですが、普段MFで出てるところを今日はATで出ていて、そこでのボールの落ち着かせ方というか、オフェンスのコントロールみたいなところは試合を通して出来ていたんじゃないかなと思います。

──次戦に向けてのチーム、個人それぞれの意気込み
チームとしては勝つしかないので、勝利と、あとは内容も含めて後輩たちに何か少しでも残すというのを目標にしたいです。個人では、(チームを)勝たせるプレー、得点以外にもアシストも含めてチームに勢いがつくようにプレーしたいなと思います。

栗原孝晟(総4)

──今試合は3戦目でチームとしても今まで以上に負けられない戦い。どのような心境で臨んだか
自分自身このリーグ戦を通してまだ一点しか決められていなくて、チームの勝利に貢献できていなかったというところもあったので、何とか3戦目で自分が点を取ってチームを勝たせたいという思いで臨みました。

──その中で1Qと3Qで得点した。試合前から積極的に取りに行く姿勢でいたのか
常日頃から自分の得意プレーを練習の時からイメージしながらやってきた結果が試合で出たのかなと思います。

──得意なプレーというのは
1得点目の左のスタンシュー(スタンディングシュート)と左のランシュー(ランニングシュート)という感じです。

──まさに今試合では取るべきところで取れたという感じか
そうですね。

──それ以外のプレーも含めて、今試合の反省点や今後に生かせる点は
最後の4Q目、チームが勝つか負けるかという状況で自分の力を発揮できるのかというところが自分の超えなきゃいけない壁だと思います。超えるための練習や自主練は積み重ねてきた自信はあるので、そこをしっかりと試合で発揮できるように頑張りたいです。

──今後の2戦に向けての意気込み
自分が得点を取ってチームを勢いづけたいです。ファイナル4への道はまだまだ途絶えていないと思うので、そこをしっかりとつなげられるように頑張りたいと思います。

 

◆お知らせ◆
次戦は9月28日(日)に中央大学多摩キャンパスラグビー場で行われる対早大戦です。

(記事:日向野芯、写真:比留間柚香)

公式X(@chudaisports
Instagram(@chuspo_report