2026年9月18日、19日 千葉県・御宿中央海岸
第41回全日本学生ライフセービング選手権大会が開催された。当初は9月18日から20日までの3日間を予定していたが、台風25号の影響により日程が変更され、20日の競技は完全中止となった。開催期間は2日間に短縮され、全26種目のうち決勝レースまで実施できたのは8種目にとどまり、多くの種目が「不成立」となった。競技が成立をしたのは、ビーチフラッグス(男子、女子)、ビーチスプリント(男子、女子)、ビーチラン (2㌔)(男子、女子)、3×1㌔ビーチランリレー(男子、女子)の4種目。大会には46大学から過去最多となる775名のエントリーがあった。中大からは45名の選手が出場し、限られた競技機会のなかで、それぞれが全力を尽くした。
▲海の安全を守る精鋭たち
19日に行われたビーチスプリント男子の競技には、107人が出場し、深澤健太(経2)が8位入賞を果たした。「大学の仲間や同じ浜で活動してる他大の仲間の声援のおかげで自分の力以上の結果を得ることができました。来年はさらにいい結果を得られるように頑張ります」と振り返り、さらなる飛躍を誓った。
今大会で注目を集めたのは、2025年秋の時点で全日本学生選手権女子サーフ3位、全日本選手権オーシャンウーマン6位と同部女子として過去最高の成績を収めていた飯田充希(文4)だ。飯田はボードレース、サーフレース、サーフスキーレースの3種目に出場した。それぞれの競技の予選において、ボードレースではヒート2位、サーフレースはヒート4位、サーフスキーレースではヒート3位という好成績で通過し、大健闘した。しかし、天候不良のため飯田の出場した3種目はいずれも競技不成立となり、最終順位がつかない結果となった。好調を期待していただけに、悔しさの残る大会となった。
ライフセービング部の活動の根底にあるのは、「ゴールの先に救う命がある」という理念だ。競技を通じて技術や体力を磨き、万が一の際に人命を救うことにつなげる。日頃の訓練成果を競い合うことは、ライフセーバーとしての実践力を高める重要な機会でもある。また、同部では競技活動に加え、夏季を中心に約1カ月間、担当する海水浴場で監視、救護活動に取り組んでいる。飯田は4年間にわたって南伊豆市の弓ヶ浜を担当し、「地元のような感覚になっている」と海への深い愛着を語った。今夏には、目標としていた無事故を達成し、救急車の要請もゼロだった。「安全に終われたことが何よりも良かった」と安堵(あんど)と喜びを見せた。海水浴場を訪れる人へのメッセージを尋ねると、全国的に海水浴客が減少傾向にある中、ライフセーバーが常駐する海水浴場を選び、安全な遊泳区域内で楽しんでほしいと呼びかけた。その一方で、海ならではの癒やしや美しさを感じてほしいといい、「もっと(たくさんの人に海へ)来てほしい」と思いを語った。
競技者として技術を磨く一方、海水浴場では人々の命と安全を守る。残りわずかとなった大学生活のなかで、飯田は今後も競技とライフセービング活動の両面で挑戦を続けていく。
▲ボードを抱え、浜へと駆け上がる飯田
◆試合結果◆
競技が成立し、順位が出た種目結果は以下の通り
【ビーチスプリント男子Final 】107 選手出場
⑧位 深澤健太 (経2)
【ビーチラン(2㌔)女子Final】64選手出場
⑭位 田中湖春 (経2)
㉕位 江川楓 (文1)
㉝位 小川芽依 (法4)
㊴位 素村明江 (商2)
【ビーチラン(2㌔)男子Final】141 選手出場
㉖位 吹切大輔 (社理1)
㊲位 藤田航輝 (経3)
【3✕1㌔ビーチランリレー女子】21チーム出場
⑪位 中大ライフセービング部
【3✕1㌔ビーチランリレー男子】28チーム出場
㉕位 中大ライフセービング部
(記事、写真:手代木幸)
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