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大番狂わせ!1部日大に勝利し4連勝!―2025年度第14回関東大学春季交流大会

2025年6月1日 東京都・日大稲城総合グラウンド

1部昇格を目指す中大にとって、一世一代の大勝負となった対日大戦。何度もピンチに見舞われながらも、粘り強いディフェンスで跳ね返し、攻めの姿勢で少ないチャンスをものにしていった中大は、リードを許すことなく、日大に大金星をあげた。

〈前半〉

中大は序盤から積極的に攻めていく。ハーフラインでのスクラムで優位に立つと、キックで敵陣22m付近へ。ラインアウトでは日大にボールが渡ってしまうが、島﨑聖弥(経3)がタックルでその場に留める。攻撃に転じたい中大であるが、ここは日大にキックでクリアされてしまった。続くチャンスもスクラムから得る。パスを回して逆サイドに展開し、久保田泰綺(文3)がビッグゲイン。しかし、パスが通らずノックオンとなった。

スコアが動いたのは開始12分。日大がゴールラインから5mほど離れた場所からモールで押し込むのを、中大はなんとかしのぎ、カウンターを仕掛けた。まず、須田龍之介(法3)が走り集団を抜け出すと、次に、スピードスター島﨑が日大を置き去りにしてトライ。中大が5点を獲得する。

▲コートを駆ける島﨑

先制点を挙げた中大であるが、その後は耐える時間に。日大は蹴り出したボールをキャッチし、ハーフラインから一気に駆け上がると、ゴールラインから5m付近でラインアウトに持ち込む。スクラムで押し込んでくるところを、中大はクリアし失点を免れた。しかし、苦しい時間はなかなか終わらない。日大が再びゴールラインから5m付近までゲインすると、今度は中大のミスを誘い、ペナルティーキックを獲得。3得点を挙げ、中大とは2点差に。

この状況を打開したのは須田。キックでゴールラインまで迫りトライを試みる。惜しくもトライには至らなかったが、ラインアウトを得ると、北田優人(文2)、下坂陸、迫中一斗(文3)が須田につなぎ、須田は逆サイドに向かってキックを放った。パスを受け取った下坂はトライに成功。さらに、1トライ目より難しい角度からのコンバージョンキックを久保田が決め、リードを広げた。

 

▲笑みを浮かべる下坂(左)、堂薗昴修(法4)

中大はまたもや耐え忍ぶ時間に。自陣22m付近でのラインアウトから、日大選手の1人が走り抜けていき、5m付近まで到達。再度ラインアウトが行われると、中大は、百瀬裕主将(理工4)がボールを得るもクリアできず、かろうじて22m付近まで後退させる。日大はめげずに前進し、ゴールラインに迫るが、パスミスが生じ、中大は命拾い。9点リードで折り返した。

〈後半〉

中大のキックオフから後半戦が始まる。始まってすぐ自陣10m付近で、相手のラインアウトからモールで押され、その勢いのままトライを許してしまう。
後半14分、矢富蓮(文1)がボールを前に進め、西本壮(経2)から徳山昇真へのパスがつながりゴールライン直前まで到達したが、パスのミスによって相手にボールを奪われゴールチャンスを逃した。しかし、すぐに仕切り直し、ラインアウトから須田龍之介(法3)が一気に前に進み、最後は山口幸之助(経4)がトライを挙げ、コンバージョンキックも成功しリードを保つ。

▲ボールを運ぶ山口

続いて開始33分、田積智陽(法4)が、大外から持ち前の脚力を生かして駆け上がりトライを奪った。

▲コートを駆けあがる田積

さらに、後半37分、またもや須田が敵陣に切り込みトライをもたらす。終盤、日大の攻撃が続くが中大はトライを許さず、31-13で勝利を飾った。

▲笑顔でインゴールに飛び込む須田

日大に攻めこまれている間も、攻撃の姿勢を貫き通した中大。最終戦の相手は、昨年の入れ替え戦で中大の前に立ちはだかった関東学院大だ。リベンジに燃える選手たちの強気なプレーに注目したい。

◆試合結果◆
○中大31(12-3、19-10)13日大●

◆コメント◆

選手名:久保田泰綺(文3)、北田優人(文1)

ー今日の試合を振り返って
久保田
相手はリーグ戦1部っていうこともあって格上の相手になったんですけど、最初から受けに回らずに先手必勝で攻め続けたってことは、チームにとってもプラスになったかなと思います。
で、今日の勝因としても、やっぱりチーム一丸となってディフェンスからトライまで持っていくっていうラグビーができたので、そこがしっかり勝ちに繋がったのかなって思います。
北田
やっぱり前半も後半もしんどい時間が続いたと思いますけど、そこで下がらずに、チームでディフェンスからまず前に1歩出てマイボールにして、そこからアタックで継続してトライを取れたので、そこで勝ちにつながったかなと思います。

ー今日の試合でご自身のいいプレーができた場面はどこか
久保田
状況状況見て、やっぱり空いてるスペースにボールを運ぶために自分がサイドに回ったりとかっていうプレーは良かったなって思うし、キッカーをやってるので、難しい角度からコンバージョン2本外しちゃったんですけど、そこは改善する必要あるかなと思うんですけど、1本1本で決められたのは良かったかなって思います。
北田
ディフェンスの面で自分から前に1歩出て、いかに前で止めるかっていうのを意識してやってたんで、そこは良かったかなと思います。

ー関東学院大戦への意気込み
久保田
やっぱり関東学院は去年入れ替え戦でやって負けてるっていう因縁の相手というか、悔しい思いをした相手でもあるので、やっぱりそこも後手にならずに、今日みたいな試合というか、今日よりいい試合というか、ゲーム展開に持っていって、1本1本をしっかり大切に、ボール取って点数重ねてって、絶対に勝ちます。
北田
去年の入れ替え戦で負けたのを僕は見てただけなんですけど、悔しい思いをしたっていうのは先輩からも聞いてるし、見てたんでわかるので。
そこで絶対勝ちっていうのにこだわって僕が出たら1年生なんでアグレッシブにやっていきたいと思います。

(記事・写真:加清容子、福田菜緒)

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