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ファーストリーグで敗れた明大にリベンジ果たす─ エイワ杯2025年度関東大学アイスホッケーリーグ戦セカンドリーグ 対明大戦

2025年10月26日 ダイドードリンコアイスアリーナ

セカンドリーグ第3戦。相手はファーストリーグでは敗れた明大。三つ巴の戦いとなる今リーグでは非常に重要な意味をもつ試合。怪我人が相次ぎ苦しいチーム状況ではあったものの、選手層の厚みを見せた中大はセカンドリーグも順調に2戦を勝利で飾った。明大とのリベンジマッチとなった中大は2試合ぶりに先制点を奪い、その後もリードを保ったまま勝利で見事リベンジを果たした。

 

〈第1ピリオド〉

前回の対決では、第1ピリオドで4失点を喫(きっ)している中大。序盤から明大の猛攻を受け、ゴール前のフリーの状態に。しかし、この日先発したGKは、約1か月ぶりの出場となる川合温大(文4)。1対1の状況でも好セーブを見せ、チームのピンチを救った。それに応えるように攻撃陣も鈴木渡硫(商3)、この日けがから復帰した主将の角丸陸斗(国経4)らがシュートを放つも決め切れない。試合が動いたのは試合中盤。鈴木、藤間航哉(経4)のパスにサイドから小野田蓮(経4)が決め、先制点を奪った。直後にもゴール裏の関椋太(商1)からのパスを受けた森星輝(文3)が押し込みリードを広げた。その後1点を返され、なおも終盤に明大の猛攻を受けるも、守り切りリードで第1ピリオドを終えた。

▲先制点を奪った小野田

 

〈第2ピリオド〉

2-1と優勢な状況で迎えた第2ピリオド。しかし序盤からペナルティを取られ、ピンチが訪れる。DF陣とGK川合を中心に守備力の高さを見せ、2分間を無失点で乗り切った。さらに、ゴール間近で相手がこぼしたパックを横須賀大夢(総4)がすかさず奪い、角丸へつなげた。キーパーと1対1という絶好機を迎えた角丸は落ち着いてシュートを決め、3-1。第2ピリオド終盤、再びペナルティを取られキルプレーに。ここも凌ぎたい中大であったが、明大の攻撃力が上回り、ゴールを許した。3-2とリードは死守するも、油断はできないまま勝負は第3ピリオドへ。

▲シュートを打つ角丸

 

〈第3ピリオド〉

第2ピリオドで1点差に詰め寄られた中大。お互い譲らない攻防が展開され、激しくぶつかり合う。リードを広げたい中大は、序盤からシュートを量産するも、あと一歩決められない。しかし、開始約5分、木村祐翔(商4)からシュートを放った高崎泰成(総3)に最後は合わせた棚橋映斗(経2)がゴール枠をとらえ、待望の追加点。これで勢いづいた中大は、直後に鈴木のゴール前からのアシストに藤間が決め、さらにリードを広げた。それでも攻撃は止まらず、角丸、関らがシュートを放ち、積極的な攻撃を見せた。対して明大も、集中的な攻撃を見せるが、中大は守り抜いた。終盤、2人が同時に退場と厳しい時間帯もあったが、そのまま逃げ切り勝利した。

▲得点した棚橋と喜ぶ選手たち

 

ファーストリーグでは7失点と大敗を喫(きっ)した明大相手に得点を重ね、点差をつけ見事勝利を遂げた。角丸、川合ら秋リーグ制覇のために重要なピースとなる選手たちが復帰し、徐々にベストメンバーに近い形になりつつある中大。再び因縁・東洋大との一戦を控え、ファーストリーグで敗れた雪辱を果たせるか注目だ。

 

◆試合結果◆
〇中大 5(2-1、1-1、2-0)2 明大●

 

◆コメント◆

【八戸監督】

──ファーストのリーグのリベンジ戦だったが、今日の試合を振り返ってみて。

そうですね、ファーストリーグで出た課題をしっかり練習でやってきて、それが形になったかなと思います。

──川合選手、角丸選手ら主力陣の1部が戻ってきたが、チームの雰囲気は。

新たに怪我人もまた出てますけど、戻ってきた角丸がすごく大きいですね。川合は教育実習でいなかったんですけど、やっぱり今日も安定した守りで、よかったと思います。

──選手がそろわない中、選手の気持ち的に浮き沈みはありそうか。

うん、あると思う。あると思うし、実際それが試合の結果に繋がってるようなところもあるし、前節の法政戦もちょっと予期しないペナルティーとかもありましたけど、気持ちの面ですよね。やっぱりそこは大きかったんじゃないかなと思います。

──次戦への意気込み

今日すごくいい流れができたので、それをそのまま次の試合に持ち込んで、60分勝ちして勝ち点3取ると、気持ち的にはすごく楽になるしね、チームの雰囲気ももっともっと良くなると思うんで。ぜひ、勝ち点3取れるようにやっていきたいなと思います。

角丸主将

──今日の試合、久しぶりの試合出場でどのような気持ちだったか。

そうですね。やっぱ復帰戦ってのもあって、自分自身の動きはあんまり良くなかったんですけど、チームとしてのプレーは、結構みんなよく動いてくれて、勝ちに繋がったのかなと思います。

──試合に出ていないとき、どのようにチームに関わっていたか。

出てないときは、やっぱりベンチから声を出したり、あとは戦術的な部分で、試合に出れないからこそ、チームに何かできることを考えていました。

──復帰戦、いきなりゴールも決めた自身のプレーについて。

そうですね。ゴールは決められたんですけど、結構決定的なチャンスを4回くらい外してたんで、これから調子を上げていければなと思います。

──次週の試合に向けて

来週また、東洋大と大きい試合が残っているので、うまく準備して良い試合にできればなと思います。

【川合選手】

──今日の試合を振り返って、久しぶりの出場だったが。

そうなんですよ、教育実習行ってて、3週間。で、2週間ホッケーしてないっていう状況で。今週1週間頑張って、今日に向けて調整したって感じだったんで、気持ち的には結構焦りが多かったですけど、だんだん自信がついてきて、戻って、ていう感じの試合でしたね。

──先週メンバー入りしていたが、出場はなく。

先週の日曜日に戻ってきて。あれは全然氷の上に乗れてないから、少しでも良いから氷に乗せてくれって監督に頼んで、ちょっと入れてもらったっていうだけでした。

──前半から攻められる展開、好セーブも連発したが。

そうですね、結構全体的に落ち着いてプレーはできてたんで、久々のホッケーの中で、良いプレーできたのは本当によかったのかなと思います。前回、1ピリで4失点しててノックアウトされてるんで、そこをしっかり克服できているので、よかったかなと思います。

──次に向けての意気込み

全勝優勝ってのが目標で。3冠のうちの今、1冠取ってて。2冠目なので、そこをしっかり狙って、優勝目指して頑張ります。

◆お知らせ◆
次戦は11月2日(日)にダイドードリンコアイスアリーナで行われる対東洋大戦です。

 

(記事:野村真、塚越香都、写真:野村真、塚越香都、手代木幸)

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