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下級生が躍進! 男子1部大回転で富井が悔しい2位ー全日本大学スキー大会アルペン競技

2021年2月25~28日 国設阿寒湖畔スキー場

北海道・国設阿寒湖畔スキー場で全日本大学スキー大会アルペン競技が開催された。男子1部大回転では、富井大賀(法2=Green Mountain Valley School)が2位の好成績を収めた。

初日は男子1部大回転が行われた。自身の得意とする大回転で優勝を狙った富井は1本目全体トップのタイムで勝負の2本目に臨む。しかし、優勝を意識しすぎてしまったのだろうか。2本目の急斜面の入り口でわずかなミスが生じ、リズムを崩してしまった。合計タイムで日大の選手に競り負け、2位という結果に。富井はレース後、人目をはばからずに涙を流した。この涙が富井をさらに強くするに違いない。 ▲勢いよく滑走する富井

2日目は女子2部大回転が行われ、堀田璃苑(商4=ITC)が出場した。「去年、表彰台には立てなくて、その悔しさを晴らすことができてよかったと思います(堀田)」。攻めの滑りで見事3位入賞を果たし、4年間の集大成を飾った。

3日目の男子1部回転には7名の選手が出場した。その中でも存在感を示したのが、森囿竜輝(経1=北照)だ。1年生らしからぬダイナミックな滑りで8位に食い込んだ。ただ、8位という結果に満足はしていない。「コンスタントに1本目、2本目を速く滑れるように頑張りたい(森囿)」。滑走後、冷静に自己分析を行い、次を見据える森囿の姿は大器の片りんを見せていた。▲ポールをかわす森囿

最終4日目は女子2部回転が行われ、中大からは堀田が出場。堀田は中大スキー部アルペン部門でただ一人の女子選手。普段から練習を共にしてきた男子選手が声援を送る。堀田にとって男子選手の活躍が刺激になると言う。「(男子選手の活躍を見て)自分も頑張らなければいけないなとはすごく思います(堀田)」。声援を力に変え、アイスバーンの厳しいコースを滑りきった。

左にターンをきる堀田

滑走中は全力でチームメイトに声援を送り、レース後はお互いをたたえ合う。そんな姿が印象に残った今季の中大スキー部アルペン部門。今年度はコロナ禍の影響でなかなか寮に部員全員が集まれない中、小瀨大和主将(経4=岐阜第一)は、「リモートでのミーティングの開催だったり、頻繁に部員同士で近況を報告したりとコロナ禍だからこそ、できることを模索した」。様々な制約がある状況で、チームの結束力を高めることに苦労したと振り返る。

主将としてチームをけん引してきた小瀨主将は言う。「チームで一丸となって、一つの目標に向かっていくチームワークを大事にして、ぜひともインカレ総合優勝を達成してほしい」。4年生の思いは後輩たちへと引き継がれた。

 

大会結果◆

2月25日

男子1部アルペン競技・大回転

2位 富井

→1分46.64秒(54.07秒+52.57秒)

19位 森囿

→1分49.11秒(55.94秒+53.17秒)

20位 吉田海夢(法3=双葉)

→1分49.14秒(55.55秒+53.59秒)

30位 佐鳥一樹(経2=長野俊英)

→1分51.09秒(56.95秒+54.14秒)

42位 小瀨主将

→1分54.52秒(58.73秒+55.79秒)

DNF 田中駿(経3=角館)

 

2月26日

女子2部アルペン競技・大回転

3位 堀田

→1分52.52秒(56.95秒+55.57秒)

 

2月27日

男子1部アルペン競技・回転

8位 森囿

→1分48.98秒(54.53秒+54.45秒)

13位 吉田

→1分50.97秒(55.78秒+55.19秒)

17位 富井

→1分51.91秒(54.32秒+57.59秒)

19位 高橋拓也(法4=砂川)

→1分54.30秒(58.34秒+55.96秒)

25位 佐鳥

→1分55.71秒(59.03秒+56.68秒)

27位 田中

→1分56.78秒(59.27秒+57.51秒)

 

2月28日

女子2部アルペン競技・回転

7位 堀田

→1分32.87秒(45.22秒+47秒65秒)

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部