2024年8月26日 東京都・スリーボンドスタジアム八王子
台風により急遽準決勝、決勝戦がダブルヘッダーとなった今大会。中大は準決勝での勝利に喜ぶもつかの間、部として初めての全日本大会連覇を目指して広経大との決勝に臨んだ。試合では打線が爆発、23得点をあげる猛攻撃を浴びせ大勝。部の歴史に新たな1ページを刻んだ。
中大先発は同日準決勝で完投している牧温人主将(法3)が務める。点差に関わらず決勝も完投する決意を固めての先発登板。エース、主将としてチームを支える大黒柱の気概に打線が奮起し、試合は初回から中大の猛攻が始まる。先頭海老沼樹喜(経2)の死球から2番小牧颯太(経2)、3番片倉裕文(法2)の連打で幸先よく2点を先制すると、牧、山村駿悟(経2)にもタイムリーが出る。この回中大は打者一巡、計6得点のビッグイニングを作り早速試合の主導権を握った。
牧が連投の疲労を感じさせない快投で4回を1失点でまとめ上げると、打線は相手の四死球やエラーからのチャンスを逃さずものにし2回、3回も追加点を奪うことに成功する。
▲疲労を感じさせない快投を見せた牧
中大打線は止まらない。5回裏、山村がこの試合2本目のタイムリースリーベースヒットを放つなど再びの打者一巡の攻撃で7点を追加。さらに6回裏も猛攻は続きこの回6得点。最終的には23得点での勝利となった。
そして最終回は海老沼、小牧颯の鉄壁の二遊間が併殺打を処理し見事栄冠を手に入れた。点差こそ開いていたが牧は一分の隙も見せずに9回2失点の完投勝利、歓喜のマウンドの中心にはやはり彼が立っていた。
▲表彰式後、笑顔で集合写真を撮る軟式野球部一同
今回の全日本大会計3試合を通じ中大は43得点をあげた打線と、全試合を3失点以下に抑えた投手力、守備力で盤石のチームを作り上げた。このチーム力は夏合宿を通して徹底的に鍛えてきた。快晴が続く最高のコンディションの中練習漬けの日々を送り、ダブルヘッダーも合宿で経験していた。
中大ナインの次の目標は秋季リーグ優勝。最終的には東日本大会優勝を加えた四季四冠(春季、全日本、秋季、東日本)を狙う。目標達成のため牙を研ぎ続け、結果を出し続けている彼らにも四季四冠は簡単な道ではないだろう。しかしできると信じさせてくれるのが今年の中大だ。次の王座へ中大は進み続ける。
◆試合結果◆
〇中大 - 広経大●
広経大 000 100 10=2
中 大 621 076 02=23
◆お知らせ◆
次戦は秋季リーグ開幕戦、9月24日(火曜日)に朝霞中央公園野球場で行われる対神大戦です。
(記事:湊谷昂太郎、写真:湊谷昂太郎)
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◎9月20日発行の中スポ9月号 6面に全日本大会についての記事が掲載されています。ぜひご一読ください!