2024年5月12日 靖国神社相撲場
中大相撲部の1年生計5名は第75回東日本学生相撲新人選手権大会に出場した。竹田連汰朗(法1)が決勝トーナメントに進出を果たし、ベスト8の活躍を見せた。
▲ベスト8の活躍を見せた竹田
初戦、大角(明大)を終始攻め立て、突き出しで破る。続く2回戦、阿部(東農大)を強烈な突き押しで土俵外に出し、勝利。3回戦は岡本(早大)との一番。一時相手にうまく回り込まれるも、冷静に引き落としで勝利し、決勝トーナメントへと駒を進めた。この一番を振り返り竹田は「あの相手、高校の時インターハイで負けていて。今日勝てて本当に嬉しかったです」と笑顔を見せた。
決勝トーナメント1回戦は五十嵐(東洋大)と対戦。激しい突き合いの末、上体を起こされ土俵を割り無念の敗戦。ベスト8で今大会を終えた。今日の試合を竹田は「立ち合いしっかり当たれば結構勝てるなと。課題としては、腰が高いので。そこですね。あと1回勝てばベスト4に入れたので、悔しかったです」と振り返った。
▲高校時代に敗れた因縁の相手、岡本(早大)を攻め立てる竹田
本大会には出身校である埼玉栄高校の監督や後輩も応援に来ており、「強くなったな、よかったな」と高校時代の監督に声をかけられたという。後輩も、大学生になり一層風格が出た竹田先輩の姿を輝いた目で見つめていた。
また、宮崎悠陽(商1)は初戦、中本(拓大)を押し出しで圧倒した。この一番について宮崎は「初戦は公式戦初めての試合だったんですけど、思った通りの相撲ができたと思います」と語る。2回戦では棟方(法大)との探り合いを制することができず、押し出しで敗北。ここで敗退となった。
▲勝機をうかがう宮崎
田中颯太(文1)の初戦は不戦勝。大学相撲デビュー戦となった平河(東洋大)との一番では、相手にまわしを許し苦しい展開となり、上手投げで敗北を喫した。田中は「大学生になったら同級生が成長しているなと感じましたし、僕も稽古してしっかり力をつけていかないといけない」と悔しさをにじませた。また、「僕が感じているのは、高校の時と違って技のキレがあるなと。あまり自分は器用なほうじゃないので力で行っているんですけど、どうしても頭打ちになって通用しなくなってしまうので。少しずつでいいので技術をつけていって、自分の形に素早く持って行きたいです」と抱負を口にした。
▲立ち合いに臨む田中
兼田尚柔(法1)は初戦、門村(日体大)を一直線に押し出しで勝利する。続く2回戦では前田(拓大)を土俵際まで追い詰めるも、相手が粘り、土俵中央まで戻され、最後は上手投げに屈した。
▲兼田は上手投げで逆転負けを喫した
今田光紀(法1)は初戦、成川(拓大)と激し突き合いを繰り広げるも苦敗。初戦敗退となった。
▲気迫あふれる相撲を見せた今田
田中康弘監督は今大会を振り返り、「ちょっと物足りなかった。もう少し活躍できるかなと思います。今日は新人戦で、みんな1年生でしたが、大学の試合は基本的には4年生まで学年関係なくあるから、先輩にも臆さずに、ぶつかっていけるようになっていってもらいたいです」と述べた。
▲敢闘賞を受賞し、表彰式に登場した竹田
◆大会結果
今田光紀(法1) 初戦敗退
兼田尚柔(法1) 田中颯太(文1) 宮崎悠陽(商1)2回戦敗退
竹田連汰朗(法1) ベスト8
(記事:松岡明希、写真:湊谷昂太郎、松岡明希)
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