池本200自３連覇、山本100平で銀　４継は女子連覇＆男子銀―第100回 日本学生選手権水泳競技大会・２日目

女子200m自由形B決勝

澤野は序盤50mを２位で折り返すと、そこから集団を抜け出し身体一つ分リードで独泳。フィニッシュまで安定した泳ぎを見せ、２分２秒27でB決勝を制した。予選では「ベストとほど遠いタイムで泳いでしまった」としつつ「B決勝では何としてでも１番で帰ってきて、チームに良い流れを作りたいと思っていたので、それができて良かった」と語った。

女子200m自由形決勝

池本はレース序盤から飛ばしていき、150m付近では身体以上のリードで相手を寄せ付けず優勝。タイムは１分58秒03だった。この種目は３連覇を果たした。今大会では前日の100m自由形に続き２冠目。「２冠は目標にしていたので、しっかりとそれをできてうれしい」と話した。一方で「１分58秒０が本当に多くて、57秒台を５年前の高２から出せていない」と課題についても触れ「詰めが甘かった」とも評価した。

▲中大の応援席に手を上げる池本

女子200mバタフライB決勝

長森は50mを５位で入ったが、そこから勢い付き100mを１位で折り返した。150mまでトップを守ったが、ラストで福島心響（東洋大）にリードを許しフィニッシュでは２位。２分13秒89だった。長森はこれが本命種目だったと明かし「決勝は絶対進みたいと思っていたので、悔しいところではあります」と吐露した。レース展開については「前半から行って、耐えられるところまでという感じだったので、そこはクリア」とした。

男子200mバタフライ決勝

松川は最初50mの４位から徐々に遅れる形となり、100mで５位、150mで６位となった。その後、再度の逆転とはならずそのままゴール。１分58秒02だった。レース後は「全部出し切ったので、後悔はないです」と振り返り「リレーと100mバタフライがあるので、そこに切り替えます」と話した。

女子100m平泳ぎB決勝

楠田は折り返し50mでの４位から、75m付近で１位に浮上。頭一つ分のリードを守り切り、１分９秒37でB決勝を制した。初のインカレに舞台に「予選は本当に緊張してしまって、それが９番という悔しい結果になった」としつつ「インターハイとかとは違う感情で臨めているので、新鮮な感覚ですごく楽しい」とも話した。

男子100m平泳ぎB決勝

谷藤は序盤から勢いあるストロークでトップに躍り出ると、ゴールまで１位を堅守。１分０秒83で自己ベストも更新した。レース後は「中大に点数を与えることができて良かったです」と安どした。

男子100m平泳ぎ決勝

山本は50mをほぼ同列のレースの中で４位で折り返したものの、後半も疲れを見せず安定した泳ぎを見せた。今西優太（近大）に0.14秒差で競り勝ち、１分０秒28で準優勝した。「優勝を狙っていたので勝ちきれなかったっていうのは悔しいんですけど、最後４年生としてしっかり得点ができたので良かった」と話した。

▲表彰台での山本

女子４×100m自由形リレー決勝

オーダーは池本が１泳。今野、長谷川と続き、決勝では澤野がアンカーを務めた。池本は折り返しでは２位となり、75m付近で逆転する前日の100m自由形と同じ展開を見せ、54秒31で引き継いだ。今野、長谷川も２、３位の選手が迫る中でトップを懸命に死守。ラストの澤野でさらにリードを広げ、３分41秒11でゴールした。昨年も同種目を中大が制し、連覇を果たした。

澤野は目に涙を浮かべつつ「４年生と泳ぐ最後の400mフリーリレーで何としても優勝っていうのは絶対したかった中で私が４泳任せてもらって、追いかけられる展開になることは分かっていたので、なんとしても勝ちたいという気持ちで泳ぎました」と振り返った。

▲女子のリレーメンバー（左から池本、今野、長谷川、澤野）

男子４×100m自由形リレー決勝

男子はメンバー変更はなく、予選での蓮沼と小山を入れ替えたオーダーで泳いだ。小山は折り返し７位から一つ上げ６位で引き継ぐと、蓮沼で５位まで浮上。そこから３泳・光永が驚異的な追い上げを見せ、アンカーの田中への引き継ぎ時点では１位に。優勝もあるかと思われたが、ラスト50mで明大にわずかに競り負け準優勝となった。タイムは３分17秒51だった。

田中は「最後どうにかしようと思ったんですけど、及ばなくて後輩には申し訳ない」と述べた上で、「２番まで巻き返せたことは中央大学の勢いにつながる」とまとめた。

▲男子のリレーメンバー（左から小山、蓮沼、光永、田中）

決勝結果一覧

なお２日目終了時点での学校対抗得点は、男子が114点で６位。女子が123点で４位となっている。

（記事：桑沢拓徒・日向野芯、写真：日向野芯・土屋日向・橋本唯花）