2021年11月27~28日 カメイアリーナ仙台
卓球シングルス学生日本一を決める今大会。各大会で結果を残した強豪の選手が集まる中、中大からは小野寺翔平(法3)、浅津碧利(文3)、梅村優香(文4)の3名が出場した。
1日目は各リーグ2位以上の16人が本戦に通過できる予選リーグが行われた。男子Eリーグの浅津は1試合目から全日学ベスト16で2月には敗れている蛭田(専大)と対戦。序盤からペースをつかみ、3-1でリベンジを果たすと、そのまま勢いに乗って4勝1敗で予選リーグ2位通過を決める。他の選手も順当に実力を見せ、男子Bリーグの小野寺が3勝1敗、女子Gリーグの梅村が4勝1敗とそれぞれ2位通過で、全員が2日目の決勝トーナメントに駒を進めた。
▲予選を2位で通過した浅津
決勝トーナメント1回戦を全員で突破し迎えた準々決勝。男子は浅津、小野寺が早くもぶつかる中大対決となった。ダブルスも組んでいてお互いのことをよく知っているため、「接戦は避けられないと思った」(小野寺)、「当たるのは嫌だった」(浅津)とそれぞれが楽な試合にはならないと考える中で迎えた決戦。先に試合の主導権を握ったのは浅津だった。序盤から攻撃が調子よく決まり、3-1と有利に展開を進めたが、「勝ちたい気持ちが強かった」と強い気持ちで逆転に臨んだ小野寺が後がない状況から3ゲーム連続で連取。熱戦を制し、準決勝へと駒を進めた。▲小野寺(奥)と浅津(手前)の白熱の中大対決
準決勝では小野寺が宮川(明大)と対戦。第1・第2ゲームを先取したものの、「レシーブがうまくいかなかった」とその後の4ゲームを連取されてしまい敗戦。3位決定戦では小学校からずっと対戦してきたという岩永(早大)に4-0と圧勝し3位で今大会を終えたが、結果には満足できなかったという。「全国3位という結果は自信につながったが、勝ったことのある選手が多いこの大会でこの結果を自分の中では評価できない。あと2か月死ぬ気で練習頑張って全日本ランク入りしたい」と先を見据えた。▲3位という好成績を収めた小野寺
女子は梅村が準々決勝で木村(専大)と対戦した。全日学での敗戦からレシーブとラリーの決定力の強化に重点を置いてきたという梅村。この日はレシーブで有利な展開を作り、高校では格上だったと語る相手に一歩も引かず最終ゲームまでもつれる接戦を繰り広げたが、あと一歩及ばず3-4で敗戦。「負けてしまったが楽しんで試合できたので悔いはない」と激戦を振り返った。
▲準々決勝まで勝ち進んだ梅村
全国大会において出場した全員が好成績を残した中大。12月のリーグ戦、1月の全日本選手権に向けてさらに力をつけた選手たちの躍進が期待される。
◆試合結果◆
第3位:小野寺翔平
ベスト8:浅津碧利、梅村優香
▼結果詳細
▼予選リーグ
男子Bリーグ:小野寺、3勝1敗、2位通過
男子Eリーグ:浅津、4勝1敗、2位通過
女子Gリーグ:梅村、4勝1敗、2位通過
▼決勝トーナメント
男子1回戦: ○小野寺4-2高見(愛工大)●、○浅津4-2中村(愛工大)●
女子1回戦: ○梅村4-0谷渡(愛工大)●
男子準々決勝: ○小野寺4-3浅津●
女子準々決勝: ●梅村3-4木村(専大)○
男子準決勝: ●小野寺2-4宮川(明大)○
男子3位決定戦:○小野寺4-0岩永(早大)●
(記事:今諒平、写真:今諒平、山縣一郎)