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「チャレンジャーという気持ち」で挑み、早大の全勝阻止!春リーグ最終戦勝利を飾る―春季関東大学バレーボールリーグ男子1部 対早大

2023年5月21日 慶應義塾大学日吉記念館

 

スタメン(サーブローテンション順)

10 OH  柿崎晃(商3)

7 MB 澤田晶(総3)

16 OH 梅本春之助(総2)

2 OH 藤原直也(経4)

9 MB 山根大幸(商3)

11 S 村上連(経3)

1 L 山本涼(経4)

26 L 土井柊汰(文1)

 

リーグ最終戦、相手はここまでわずか失セット3で全勝を続ける早大。第1、2セットを失い追い込まれるもチームの雰囲気を崩さず第3、4セットを奪いフルセットへ。最終戦にふさわしい熾烈(しれつ)な戦いを繰り広げた。

▲得点を喜ぶ(左から)藤原、柿崎、山根、山本

第1セット、梅本や藤原の攻撃で得点を重ねていくも、早大の高いブロックに山根、藤原、柿崎の攻撃が阻まれ点差が開く。相手のエース水町のサービスエースが決まり10-17で中大のタイムアウト。タイム明けは山根がフェイントを決めて流れを切り、その後も山根が相手のCクイックをブロック、フェイントで前に落とすなど活躍を見せ3点差まで迫った中大。しかし、やはり高いブロックに阻まれた中大は点差を広げられ19-25で第1セットを落とした。

▲バックアタックを打つ藤原

第2セットは藤原の攻撃が光る。相手の強烈なサーブを拾い、藤原を中心に攻撃を展開し、1点リードした状態で藤原がサービスエース。しかし、逆転された中大は1点ビハインドからの得点が続き一進一退の攻防戦へ。ここまでさく裂していた藤原のスパイクがブロックされ17-20で中大のタイムアウト。ここで舛本颯真(総1)をサーバーとして投入。舛本の放ったサーブはレシーバーの腕をはじき見事なサービスエース。この得点で1点差まで詰めるも早大の攻撃が止まらず、21-25でセットカウント0-2と追い詰められた。

 

第3セットは序盤からリードを保ち、梅本のサーブでブレイク。山根のBクイックが決まり、さらに梅本が守備の堅い早大から2本連続サービスエース。点差は広がり、9-5で早大にこの試合初めてのタイムアウトを取らせた。4点のリードを守り、17-13で舛本が再びサーバーとしてコートへ。しかし、舛本の憧れる鎮西高の先輩・水町(早大)が舛本の守備方向にパイプ攻撃を決め中大はブレイクならず。ラリーの続いたボールを柿崎が冷静に前に落とすスパイクを決めるなどし、25―19でセットを取り返した。

▲ハイタッチをする柿崎、澤田

第4セットは山根のクイックや藤原のブロックが決まるも、再び早大のブロックにサイド陣が捕まり4-7で中大のタイムアウト。その後ラリーで澤田がブロックを効かせ続け、最後に仕留め得点となるも、点数を追う形は変わらない中大。ここで藤原がエースとして存在感を放ち得点を重ね、じわじわと追い上げる。澤田のブロックや山根のクイックで追い付く。点数は21-22。勝つためにはどうしても離されるわけにはいかないこの場面で、ネット付近から村上のワンハンドトスがきれいにライトへ上がった。それを梅本が相手コートに叩き込む。この攻撃が流れを引き寄せたのかデュースを勝ち取り27―25でフルセットに持ち込んだ。

 

セットカウント2-0から逆転し持ち込んだ最終セット。相手エースのサーブがネットにかかり1点目を得点。藤原がサーブキャッチから自身でスパイクを決め5-5に。そのままサーブに回った藤原は気迫のこもったサーブを放ちエースを取る。さらにサーブで相手を崩し自身がバックアタックで仕留め、8-5に点差を広げる。その後は点差を抜かれることなく試合は進む。14-13と中大はあと1点で勝利、リーグ戦全勝勝利がかかる早大はでユースに持ち込みたい。会場に緊張が走る中、プレッシャーに力むことなく2年生の梅本がバックアタックを決め中大がこのゲームの勝者となった。

 

流れが悪くなると立て直しがうまくいかず、崩されていたこのリーグ戦だが「春リーグ通して出来なかったことが今日の試合で出せた」(藤原)と相手との点差に動じず1点1点大事に得点し勝利につなげた。

▲円陣を組むスタメン7人

春のリーグ戦を振り返り、山本主将は「去年の秋にリーグ優勝してそのメンバーが残っているということで、勝ちにこだわりすぎ。すべてのプレーに対して厳しくなりがち。それは意識高くていいと思うんですけど、バレーボールはやっぱ仲間のためにやらないといけないところを忘れてしまうことがあったのでそこをなくしたい」。チームとして春で得た課題をもう一度見つめ直し「個人のレベルを上げてそれがチームのレベルアップにつながる」(藤原)と東日本インカレに向け動き出す。

▲スタメンとしてチームを引っ張る4年生二人

東日本インカレに向け、4年生二人は「中大らしいバレーを出し切れるように頑張っていきたい」(藤原)「チームとしても個々としても、全員が高い目標をもって心を一つに頑張っていきたいと思います」(山本主将)と意気込んだ。さらに個人としてレベルアップし、課題として出たチームワークが修正され加われば、また一つ強くなった中大が見られるに違いない。

リーグ最終戦で強さを見せた中大は、明日6月21日から始まる東日本インカレどのようなバレーをするのか。

 

◆試合結果◆
○中大3(19-25、21-25、25-19、27-25、15-13)2早大●

◆お知らせ◆
6月21日(水曜日)から行われる東日本インカレ。初戦は札幌大と山梨学院大の勝者との対戦です。

(記事、写真:守屋 七菜)

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