2024年5月18日 東京都・アミノバイタルフィールド
5月18日に東京・アミノバイタルフィールドで中立戦が開催され、気温30度に近い炎天下の中、Cの戦士達は母校のプライドを胸に試合に臨んだ。対するは2019年のラクロス全日本学生選手権大会での優勝を筆頭に、昨シーズンも同大会と関東学生ラクロスリーグ戦で準優勝に輝いた、名門立大。序盤から相手のアグレッシブな攻守に流れが作れず敗戦となったものの、夏のリーグ戦に向けて新風を巻き起こそうとする姿が見られた一戦となった。
▲観客席は熱気に包まれていた
序盤から試合は立大ペースで展開する苦しい状況が続いた。第1クオーター(以下Q)は立大の猛攻により3点を先取される。一時はアタックの飯田莉未(文4)がゴール前まで攻め入るも、相手の素早いチェックにより得点を奪えなかった。第2Qでは、序盤にボトムの青木優希(総3)が得点を奪い、それに続くような形でアタックの河瀬柚花(商2)が立大のファウルによる好機を逃さずに追加点を重ねる。主将の長谷川沙来(文4)の的確な指示によりスムーズなライドが展開され、差が縮まるかのように思えたが立大も食い下がり2対5で前半を終えた。
▲立大の堅守に立ち向かった河瀬
第3Q序盤は無得点の状態が続いた。その均衡状態は飯田の渾身の一発によって打ち破られ、チームの士気も一段と向上する。中大は狙い目を絞って、2人でプレッシャーをかけるディフェンスにより立大のミスを誘う。その後、ゴーリーの鈴木彩果(経4)による献身的な守備も光りオフェンスの機会も増えていったが、パスミスが多く得点につなげられないまま3対7で最終4Qへ。中大は今試合導入のアタック4人の攻撃的布陣により、立大のバッカーゾーンを相手に最後まで猛攻を続ける。しかし全国2位の壁は分厚く、4対8で試合を終えた。
▲ゴールを積極的に狙った飯田
試合後、飯田副将は「パスがつながっていたり、(相手のディフェンスを)崩している点も多かったりしたのですが、今日はオフェンス時間も少なかったのにミスも多かった」と敗因を分析した。
夏のリーグ戦に向けて、挑戦を繰り返し日々成長を続ける彼女らの活躍から目が離せない。
◆試合結果◆
●中大4-8立大〇
◆コメント◆
飯田莉未(文4)
──最近の取り組みとしてアタックから攻撃を仕掛けるスタイルに変化したというのを伺っているが、前回の学習院大戦と比較してチーム内で連携が取れてきている実感はあるのか
立教はバッカーゾーンという少し違う守り方をしているのが特徴的だったので、今回はアタックのポジションの子達が4人フィールドの中に入って攻めるというのを強化して戦いました。その点でパスが繋がってたり、崩したりしている点も多かったのですが、オフェンス時間が少なかったのにミスが多かったというのは少し敗因のところはあるかもしれないです。
──そこはやはり立大のディフェンスが激しい当たり等で実感したのか
そうですね、私たちも模擬でやっている部分はあったのですが、実践は違ったのでもっと実践の空気を中立戦前に作り上げていけていたらと思いました。
──前回の学習院大戦ではプレッシャーにいくディフェンスが組織的にできていなかったということを伺っているが、改善に向けてチームで意識した点はあるのか
今回は狙い目をすごく絞って決めていて、3Qとかですかね、ダブルで追ってラインアウト、結構ミスが減ってきていたと思うので、その弱い部分において攻めるというのは徹底できていたと思います。
──中大の良さである攻めの姿勢は今日のような厳しい環境でも長い時間維持できていたのか
そうですね、相手にボールが入って私たちがディフェンスになった時に、私がゴーリーのカットみたいに、ああいうボールをポゼッションして相手のオフェンスの時の前にプレッシャーをかけられていたのは中央の良さだったかなと思います。
──個人のプレーで良かった点と悪かった点は
序盤の流れを作らなければいけないところで私がイエローカードをもらってしまって、マンダウンにさせてしまったのは流れもって来れなかったなという反省点が一番あるんですけど、良かった点としてはやっぱり落ち着いてパスの判断ができたのと、やはりゴーリーがいないところでしっかりシュートを狙えたというところがとても良かったかなと思います。
──中立戦の開催にあたってインスタ等で宣伝活動を行われたと思うが、そういった積極的な宣伝によって、応援の人が盛り上がったといった実感はありましたか
そうですね、今回は先輩方とかお友達とかもインスタを見てきっかけで来てくれたりとかもしたので、やはりそういった今の時代に合った宣伝っていうのはすごく有効だったと思います。
(記事、写真:日向野芯)
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