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悔しいインカレ準決勝敗退―日本学生氷上競技選手権大会 準決勝 対東洋大

12月28日 日本製紙アイスアリーナ

 

「去年のインカレや今年の秋リーグで悔しい思いをしているので勝ちたい」(八戸監督)。そう意気込み臨んだ東洋大との大一番。しかし、0-0で迎えた第3ピリオドに東洋大が3ゴールを決めそのまま試合終了。最終スコア0-3で敗北し、インカレ制覇の夢は準決勝で途絶えた。

 

<第1ピリオド>

試合開始序盤から東洋大に攻められ守りの時間が続くも、ゴーリー合田聖(経4)の好セーブが光り、しのぎ切る。その後は一進一退の攻防に。相手のペナルティによりパワープレイの場面を作りだし矢島翔吾(総2)がシュートを放つも決まらず。すると今度は中大がペナルティを取られキルプレーの時間が続く。しかし、荒木翔伍(法1)の体を張ったディフェンスでゴールを守り切る。「攻められる時間が長かったけどよく耐えた、チームとして成長している」(阿部翼主将・法4)。粘り強いディフェンスをみせ、第1ピリオドを0-0の同点で終えた。

パックを運ぶ齊藤大知(法4)

 

<第2ピリオド>

第2ピリオドは攻守が目まぐるしく変わる展開に。相手のペナルティで5分間のパワープレイ場面を作り出し米山幸希(法1)のシュートをはじめ果敢に攻め続けるも相手のゴールをこじ開けることはできず。その後も何本もシュートを放ち相手のゴールを脅かすも得点は生まれなかった。「決定的なチャンスを決められない」(八戸監督)もどかしい時間が続きそのまま第2ピリオドは終了。勝負の行方は第3ピリオドに持ち込まれた。

▲阿部主将

 

<第3ピリオド>

運命の20分間が始まった。試合は両チームの意地がぶつかり合い激しい攻防戦となる。中大がパワープレイで猛攻を仕掛けると、東洋大もパワープレイの場面で攻め返す。そんな息つく暇のない展開に観客からもため息と歓声が溢れかえった。しかし第3ピリオド14分25秒、ついに均衡は破られる。東洋大がゴール前で押し込んだパックが中大のゴールネットを揺らした。さらに勢いに乗った東洋大は再びゴールを決める。「一瞬の気の緩みが失点を生んだ」(阿部主将)。2点差をつけられあとがない中大は試合終了間際にキーパーなしで攻めるも、無人のゴールに東洋大が放ったシュートが吸い込まれ3点目を献上してしまう。そのまま試合は終了。最終スコア0-3で敗北を喫した。

▲試合後悔しがる選手たち

 

「悔しいと言ったら嘘になる。悔しいですね本当に。ただ勝ちたかった」(阿部主将)、「相手のシュートを全部止めきれなかったのは最後の悔いですかね」(合田)。すべてを懸けた最後のインカレで優勝に届かず悔しさをあらわにした4年生。そんな4年生に監督は「嫌われ役となって下級生に厳しく言ってくれた。基本的な寮の生活や部車の管理など当たり前のことができていなくてバラバラになっていたとこを立て直してくれた」と感謝の思いを述べた。「4年生は最後なので勝って集大成を迎えたい」(合田)。このチームで臨む最後の試合での勝利を目指し、3位決定戦で明大と激突する。

▼試合結果

●中大0(0-0,0-0,0-3)3東洋大○

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部