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【第170号掲載記事・卓球部】「自信」と「執念」で偉業達成!!関東王者浅津ここにあり!!

王者ここにあり! 44年ぶりの歓喜から1年、浅津碧利(文4)がまたも関東の頂点に立った。全国でもトップクラスの選手たちが集う関東地区。まさしく「学生卓球界に浅津あり!」と言わんばかりの偉業を成し遂げた。

※「中大スポーツ」第170号4面の本文を掲載しております。

◇   ◇   ◇

▲優勝の瞬間、チームメイトへガッツポーズをする浅津

重圧を胸に

 優勝の瞬間、拳を高らかに突き上げた。試合中はあまり感情を表に出さない浅津が思わず喜びを体現した。「二連続で同じ大会を制したことがなかったので率直にとてもうれしい」。個人でも初の出来事に、試合後のインタビューで笑みがこぼれ出た。「2連覇が懸かった大会だった」。特別な思いが浅津の中にあった。前年度覇者として、そして中大のエースとして、のしかかる様々なプレッシャー。そのプレッシャーをはねのけての栄冠は格別なものであった。

強さの秘訣

 しかし、浅津はそのプレッシャーが逆に力になったと語る。ベスト8決定戦の竹内(筑波大)との一戦、序盤から相手にペースを握られ、第6ゲーム終盤でゲームカウント2―3、ポイント5―9の窮地に立たされる。だが、浅津の中には揺るがない確かなものがあった。「去年優勝していたから、ここで簡単に負けられないと思っていて、その負けられないことが自分の中で自信になった」。プレッシャーから得た「自信」を胸に、浅津はそこから強気の卓球で怒涛(どとう)の追い上げを見せ、大逆転で勝利をものにした。また「自信」の他にも浅津の強さの原動力となったものがある。それは勝利への「執念」だ。決勝戦の相手は浅津と同級生の小野寺翔平(法4)が準決勝で敗北した野田(専大)。「小野寺が負けた分絶対勝ってやる」、仲間の悔しさを胸に臨んだ。1ゲーム目を先取されたものの、そこから4ゲーム連続で取り、圧巻の逆転勝利で優勝。「自分が勝ちたいという思いが強かった」。「自信」と「執念」、王者浅津の強さの秘訣がそこに全て込められていた。 

最後の一年

 「しっかりフォアでもロングサーブに対応できるようにしなければいけない」。浅津は反省点も口にした。浅津はチキータレシーブが主流の選手で今大会でも終始チキータレシーブが光っていた。しかし、相手のロングサーブに対してフォアでのレシーブが相手のチャンスボールとなった場面が見られた。「もっと負けにくく勝ちやすい、自分が優位に立ちやすい戦術を磨きたい」。現状に満足せず、もっと強くなる。関東三連覇、そして悲願の全日本優勝へ―。浅津碧利の学生卓球ラストイヤーが幕を開ける。

記事、写真:江渕光太)

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2022年4月2日(土)付で「中大スポーツ」第170号を発行いたしました。詳細はこちら