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次につながる経験にー天皇杯・皇后杯 2020年 全日本卓球選手権大会

1月14日~17日 丸善インテックアリーナ大阪

プロとして第一線で活躍する選手も出場する、年に一度の全日本の大舞台。この大きな大会に中大からも多くの選手が出場した。シングルスでスーパーシードに選ばれた森田彩音(法4)、山本笙子(法3)、梅村優香(文2)の3人は4回戦から出場。梅村はダブルスで準決勝まで勝ち上がりベスト4に入るなど、収穫のある大会となった。

森田は前日の混合ダブルスで早大の硴塚とともに準々決勝まで勝ち進み、その準々決勝でも第1シードの森薗(BOBSON)・伊藤(スターツ)組にフルセットまで迫る激闘を見せた。「楽しみたい」と語った森田が挑んだシングルスの初戦は、苦しみながらも第1セットを先取する幸先の良いスタートとなったがそのあとが続かない。連続で3セットを奪われ、反撃の1セットを取り返すも敗戦。「対策できずに終わってしまった」と悔しい表情を浮かべた。

▲シングルスでは相手の勢いあるプレーに苦戦した

山本と梅村はともに4回戦を勝ち進み、迎えた5回戦。安藤(十六銀行)との対決で第1セットを落とした山本は、第2セット以降から持ち直しセットカウント2-2で追い付く。しかし勝負の第5セットを落とすと「最後は相手の方が上だった」と第6セットも接戦の末に敗北。それでも「またこの舞台でランクに入れるように頑張りたい」と来年度に向けて意気込みを見せた。

▲熱戦を繰り広げた山本

2年生ながらTリーグで戦ってきた梅村は、「今まで勝ったことがない」加藤(十六銀行)相手に第1セットを落としてしまう。続く第2セットも10ー12で惜敗すると、流れを手繰り寄せることができないままストレート負け。「相手が粘り強かった」としながらも来季へリベンジを誓った。

▲冷静な見極めでボールを拾う梅村

女子ダブルスでは、山本・青木千佳(法1)組が3回戦に出場した。高校の先輩後輩であり相性の良い二人は、前日の2回戦で勝利。その勢いで勝ち進みたいところだったが平・牛嶋組(日立化成)の前に試合の主導権を握られてしまう。第3セットはスマッシュを決めるなど粘りを見せるも、反撃の狼煙を上げる間もなくストレート負けを喫した。この結果に二人は「思い通りにならなくて悔しい(山本)」「自分のプレーができなかった(青木)」と話した。

順調に勝ち進んだ梅村・塩見組は勝負の準々決勝に挑んだ。第1セット、第3セットを僅差で落とし、セットカウント2-1で迎えた第4セット。お互い中学2年時から組んできたということもあり、息の合ったプレーを見せ相手を圧倒。このセットを奪うと、勢いのまま最終セットも制し準決勝へと駒を進めた。

▲勝利しハイタッチをして喜び合う梅村(左)と塩見

準々決勝から程なくして迎えた準決勝の対戦相手は伊藤・早田(日本生命)組だ。「どれくらいの力が通用するか楽しみ」と挑んだ二人は、粘り強いプレーを見せるも優勝候補を相手にストレート負け。悔しさが残る試合となったが、大舞台を堂々のベスト4で締め括った。

▲終始気迫のこもったプレーを見せた

全国の舞台で勝利することの難しさを感じつつも、スーパーシードとして堂々としたプレーで沸かせた3人。今大会に出場した4年生は最後となったが、1年生の青木や伊藤、主力となる山本と梅村はこの経験を生かし、今後のリーグ戦や個人戦につなげてくれることを大いに期待したい。

◆大会結果◆

シングルス

1回戦敗退 青木、瀬山咲希(文4)

2回戦敗退 伊藤佑希子(文1)、 中澤紬(文4)

4回戦敗退 森田

5回戦敗退 山本、梅村

ダブルス

ベスト4 梅村・塩見(ミキハウス)組

1回戦敗退 伊藤・高山(日大)組、森田・森薗(TOP名古屋)組

3回戦敗退 山本・青木組