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残り5秒からの劇的同点20㍍超弾! 首位筑波大と大熱戦!ー関東学生ハンドボール春季リーグ戦 対筑波大

4月28日 国士大多摩体育館

 

今日の最終戦となった第五試合。緊張感のある一進一退の攻防が繰り広げられた激闘に「久々の接戦で、すごくいい試合でした」(実方監督)。終盤突き放しにかかる相手に何とか食らいつき、勝負強さを見せた中大は、現在首位を走る筑波大から、価値ある引き分けで勝ち点1をもぎ取った。

▲豪快なシュートでチームを引っ張る山川慎太郎主将(経4)

先週の試合の流れに乗り、立ち上がりから快調な滑り出しを見せた中大。前半1分に蔦谷大雅(法1)がチーム最初の得点を決めると、この日が誕生日の山川主将、ルーキー久保寺歩夢(文1)、先週の東海大戦で大活躍の岩﨑滉大(文3)が次々にゴールネットを揺らす。5分間で怒とうの5連続得点。前半10分には、2分間の退場者を2名出す大ピンチが訪れたが、守護神の大西暁斗(法4)の好セーブで最少失点にとどめた。前半20分以降は、3連続得点などで徐々に筑波大に差を詰められる苦しい展開。それでも、序盤のリードを何とか守り切り、13ー12の1点リードで折り返した。

▲試合の要所で次々にゴールを決めた中村翼(法2)

勝負の後半。開始すぐに筑波大に同点に追いつかれると、その後は点を取られては取り返す手に汗握る展開に。中大は筑波大に後半8分に逆転、10分には2点差とされる苦しい状況となったが、これ以上のリードを許すことはなく粘りを見せる。そしてこの後半、大きく存在感を発揮したのが、今リーグ山川主将と共に攻撃陣を引っ張る中大のサウスポーエース、中村翼だ。試合の流れを左右する場面でことごとくシュートチャンスをものにすると、試合終了間際、その場面は訪れた。中大1点ビハインド、試合時間残り19秒で筑波大はタイムアウト。ここで点差を広げ、勝利を決定づけるために筑波大はゴールキーパーを攻撃的な選手に変えて7人攻撃を仕掛けた。そこを中村翼は見逃さなかった。「パスカットをしたらあとはゴールに投げるだけ。狙っていました」と目論み通りのパスカットを決めると、ボールは無人の相手ゴールへ。残り時間は5秒。土壇場での同点劇は会場を大きく沸かせた。

▲5得点の川内直喜(文3)は、この試合シュート成功率100%。スピンや股抜きなど多彩なシュートを決めた

首位を走り、ここまで全勝だった筑波大相手に引き分けと大健闘を見せた中大。それでも選手たちは「昨季の筑波大戦と同様に退場者が多く出てしまったのは反省点」(山川主将)、「この結果に満足せず、気持ちを作り直して、明日勝ちたい」(川内)と気を引き締める。大型連休でのリーグ戦は残り3試合。まだまだ上位進出も狙えるだけに、この3試合は今後のリーグ戦の展開を大きく左右する。この引き分けを生かし、明日から再び連勝街道を突き進みたいところだ。Go to the Winning road !

 

◆試合結果◆

△中大27(13-12、14-15)27筑波大△

 

◆コメント◆

実方監督

「いい試合でした。前半の入りがすごくよかった。最初の連続得点で乗って行けたと思う。後半なかなか2点差から縮まらなくてタイムのタイミングがなかなか難しかった。中村翼がすごく頑張ってくれたし、1年生の久保寺もディフェンスで体張ってくれて、すごく頼もしかったです」

山川主将

「自分たちが色んなことにチャレンジしていこうと思って臨みました。個人的には誕生日だったのでガンガン行こうと思ってたんですけど、後半は何もできなくて…。中村翼に頼りすぎなところもあったので、次はキャプテンとしてしっかり決めたい。次からもみんなで一つになって戦いたいです」

中村翼

「前半リードで終えれたのが良かったかなと思う。最後は100%狙ってました。連休中は間の日数も短いので、一つひとつの試合でみんなで話し合って、全勝したいと思う」

川内

「オフェンスは相手を崩せていたと思うけど、課題はディフェンスだと思うので、しっかりチームとして修正したい。今年からやっと試合に出れたので、このチャンスをものにしたいと思っているし、このチームに貢献したい。この先もきつい試合になると思うので集中力切らさず、一つずつ勝っていきたい」

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部