2024年10月10日‐16日 京都府・島津アリーナ京都ほか
インカレ個人戦のシングルスに、中大からは小野泰平(商4)、山﨑諒羽(法4)、森川翔暉(商2)、殷昊羽(商1)が出場した。昨年の成績は最高で二回戦敗退。昨年の記録を超えるために京都の地で試合に臨む。
小野は1試合目から相手のリードを許さず得点を重ねる。相手のミスを誘い1セット目を奪取。一時は1点差に追いつかれるも、8点連続の怒涛の勢いで2セット目も取り、勝利を収める。2試合目は増井翔大(龍谷大)を相手に21-14、21-18で引き寄せず勝利した。ベスト16がかかった3試合目、相手は関東リーグ戦でも対戦経験のある宮下怜(明大)だ。1セット目から相手に食らいつくも13-21で落とす。2セット目、後がない小野は序盤から攻めの姿勢を見せるがあと一歩及ばず16-21でベスト32で幕を閉じた。
▲ベスト32を掴んだ小野
インカレ初出場となる殷は、1試合目インターバルを取り、流れを維持して1セット目はとるも、続く2セット目は6点差をつけられる場面も見られる。なかなかリードが縮まらない中、11-16から4点連取で15-16に追いつき18-17で逆転する。両者一歩も譲らずデュースに突入する。長いラリーの末20-21で逆転を許し、2セット目を奪われる。運命の3セット目、10-11でインターバルを取られるもじわじわと差を広げ21-19で勝ちを収める。しかし自身では「1試合目競ってしまったのが、体力面で結構響いたと思うので、それが悔しいです」と反省を見せる。2試合目の相手は初戦シードの孫田太郎(甲南大)。格上の相手に食らいつき、11-10でインターバルを奪う。ミスなく着実に点を重ね、21-17で1セット目を取る。2セット目は6-11でインターバルを取られ、点差を詰めるも20-22で惜敗。3セット目は途中で左足がつり、応援席からの声援も飛び、自身を奮い立たせる声出しも見られたが、本調子が出ないまま敗北した。2試合目は「爪痕を残したいと思った」と語るとおり、声出しやプレーで観客の印象に残る試合となった。
▲1年生ながら健闘した殷
森川は11-5でインターバルを奪い、その流れのまま21-11でセットを奪う。2セット目は相手が対応力を見せ、19-21で惜敗。3セット目も7-11でインターバルを取られ、流れを断ち切りたいがコート上を左右に振られ14-21で敗北を喫した。
▲相手に食らいつく森川
山﨑は1セット目の序盤は相手のリードを許すがインターバルを取られてからは得点を積み同点に追いつく。しかし、またリードを取られ16-21でセットを取られる。2セット目も流れをもっていかれ、14-21でストレート負けした。試合後、「ラリー戦になることが多かったんですけど、そこで我慢することができなくて、決め急いでミスすることが多かったので、もっと工夫して点数取ることができたんじゃないかなと思います。」と反省を見せた。また続くダブルスや団体戦に向けても、「自分が最後の年っていうこともあり、やっぱりメダルを取って終わりたい」と意気込みを見せた。
▲攻めの姿勢を崩さない山﨑
昨年に比べ一つ上の順位を奪った中大。この勢いのまま着実に全国を相手に戦っていってほしい。
◆試合結果◆
ベスト32 小野
二回戦敗退 殷
一回戦敗退 森川、山﨑
(記事:吉田弥生、写真:水﨑菜花、吉田弥生)