新たなグッズ展開を始めたというサッカー部。今回は、その第一弾となる応援タオルについてお話をうかがった。一新されたタオルに込められた思い、その狙いは一体何なのだろうか。
最初に話題に上がったのは、そのデザインについて。オレンジと黒を基調としたデザインなのだが、特筆すべきは背景に描かれた図形と複雑に交じり合った線だ。実は、このひとつひとつに意味があるという。「CHUO」のロゴの背面に描かれた、一際大きな図形は東京都をなぞらえている。黒とオレンジで色分けされているが、オレンジの部分は拠点を置く八王子市を表現。中央付近に配置されている星印は、中央大学を意味している。東京都の形を構成するひとつひとつの六角形はサッカーボールを表している。また、散りばめられたギザギザの線は、中大サッカー部のプレースタイルである、パスサッカーを象徴している。さらに、この線にはもう一つの意味があるという。実は、交わっている線は千鳥柄を形成しており、この千鳥柄が勝利を意味しているのだ。応援タオルの作成に当たった横山祐一郎(経3)は、「東京都や八王子市、中央大学は言うなればホームタウン。地域と密接に関わって、応援してもらいながら、中大スタイルで勝ちに向かう姿勢を表現したかった」と、このデザインに至った経緯を語ってくれた。
▲製作された応援タオル
新たな変更が加えられた応援タオル。以前販売されていたものもあったが、今回リメイクした理由については、以下のように述べてくれた。「去年までのものは非常にシンプルで、中大らしさや自分たちの思いが反映されていなかった。新たなものを作ることで、自分たちの思いを届けて本当の意味で応援してもらいたかった」(横山)と、外部委託ではなく、部員の力で作成を行った思いを伝えてくれた。有観客での開催が未だ難しい今シーズン。この応援タオルを手にしたサポーターが、スタンドに集まる日が一刻も早く訪れることを願うばかりだ。
前述にもあったが、もう一つのこだわりが外部の業者ではなく、サッカー部員でタオルの作成・販売を行なったことだ。これについては、サッカー部の組織構造に秘密がある。もちろん、サッカー部に所属する以上、プレーすることがメインになってくるのだが、選手間には役職制度が設けられているそう。部内に事業本部を設立し、広報・企画・営業の3つの部署を開設。プレー面以外でもサッカー部に貢献していく狙いのもと、活動が行われている。今回のグッズ展開に関しては、営業の活動であって、中大サッカー部の存在を広める役割を担っている。また、この事業本部は、一般生も参加することができる。プレーしなくても、サッカーに関わっていたいという思いから入部した学生もいるとのこと。まさに学生一体となって、サッカー部を、中央大学を盛り上げていこうという動きを具現化したのが、このグッズ展開という活動なのだ。
▲製作に携わった谷尾晟(商3)㊧と横山㊨
応援タオルから始まった新たな活動。オリジナルTシャツなどの販売も行って、新たな境地を目指すサッカー部。懸命に取り組む選手の思いを汲み取り、中大生及びOB、OG、サポーターが一丸となって声援を送れる未来を心より期待したい。
オンラインストアURL(購入はこちらから) https://chuounivfc.stores.jp/
記事:「中大スポーツ」新聞部
写真提供:サッカー部