2021年9月25日 東京・国士舘大学多摩
開幕から3連勝と勢いが止まらない中大。今日は国士舘大学多摩で4連勝をかけ日大戦に挑んだ。
▲4連勝に向け、円陣を組む
「1体1の時にアグレッシブに攻めてくる相手」(中村翼・法4)と話すように激しい攻防戦となったこの試合。しかし、今年強化してきたディフェンスが日大の追撃を許さない。前半を16ー10で折り返すと後半戦でも勢いそのままに、最終的には29-21と快勝。「うちはそれぞれのポジションに2人ずつ居るので強いです」と実方監督が話すように、メンバーを入れ替えながら勝つ「誰が出ても強い中大」を体現し見事4連勝を飾った。
▲ゴールを量産する中村翼
前半戦、順調に得点を積み重ねていった中大。前半3分にはキーパー宮城風太(経4)の好セーブ、中村翼(法4)の見事なゴールもあり試合を優位に進めると、20分には蔦谷大雅(法3)が今年、「守備力向上」から増えたという守備からの速攻で得点を奪う。「ディフェンスができると、相手がミスした時速攻の行けるんです」(実方監督)と堅い守備力と素早い速攻を武器に、前半を16ー10で折り返した。それでも実方監督は「前半10点の失点で、今の大学のハンドボールで10点の失点は及第点なのですが、そうは言っても1対1で簡単に抜かれたりと変な失点の仕方はあったのでそこだけ注意しました」と選手を引き締める。
▲相手陣地に切り込む髙橋宗汰
迎えた後半戦。髙橋宗汰(商4)が開始早々に得点を挙げると、守備での好プレーも続き攻撃にもリズムが生まれる。後半26分には髙橋宗汰の弟で兄弟初共演となった髙橋侑吾(文1)も見事なゴールを決め、兄弟で大活躍の1日となった。「後半はどんなメンバーが出てもディフェンスをみんな頑張っていた。メンバーをあれだけ変えても2点くら勝っていたので十分頑張ったかなと思います」と実方監督の評価も上々。メンバーを変えて戦っても勝てる、層の厚さを見せつけた中大が開幕4連勝で全勝優勝へまた一歩近付いた。
▲兄弟初共演となった髙橋侑吾
◆試合結果◆
〇中大29(16ー10、13-11)21日大●
◆コメント◆
実方監督
──試合を振り返って
前半6点差で折り返せて、自分たちのハンドボールができたので後半メンバーどんどん入れ替えても変なことにはならずしっかり勝つことができたと思います
──今日の試合で注目していた選手
「2年生の伊禮(法2)はずっとこのリーグ注目していて、かなり成長したので、今日もしっかり点を取ってくれてディフェンスを上手いので今日も十分活躍してくれたかな。伊禮がもしいないと部井久(法4)が最初から出るって感じになるんですけど伊禮がいると部井久を休ませられるんですよね。それが強いです」
──開幕4連勝。好調の要因は
「一にもニにもディフェンスです。ディフェンスを夏場に強化しようとやって。それが実を結んで、とってもいいディフェンスを見せてくれています。ディフェンスが出来ると、相手がミスした時速攻の行けるんです。今年はものすごく速攻の点数が多いんですけどその辺も全てディフェンスにかかっているので、その辺が連勝の要因かなと思います」
中村翼選手
──試合を振り返って
「いつもより(動きが)ちょっと堅かったんですけどそれでもディフェンスを頑張って出来て、勝てたのでよかったかなと思います」
──日大の印象
1対1の時にアグレッシブに当たってきて、めげずにというか一本、一本フリースローで切ってくるようなディフェンスで若干リズムに乗れなかったんですけど、自分たちの中で修正して自分たちのリズムで試合を進められてよかったかなと思います。
──好調の要因
ディフェンスだと思います。ディフェンスができる人が揃っているのでガッツリ練習したっていう感じじゃないですけど、ディフェンスは新チームになってから監督がまずしっかりやろうということになった。点は取れるチームで、守ったら勝てるチームだとと思うので、ディフェンスを重視してこの4試合上手く機能していることがいい結果に繋がってるんじゃないかなと思います
(記事:竹内賢心、写真:小幡千尋、竹内賢心)
写真提供:ハンドボール部