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ルーキー森下が決勝打 粘りの野球で延長戦を制すー東都大学野球春季リーグ戦 対亜大二回戦

5月10日 神宮球場

チーム 123 456 789 10 R H E

中 大 000 000 001 1=2 10 0

亜 大 000 000 100 0=1 7 2

[中]植田、後藤ー古賀、佐藤佑

[亜]内間、岡留、平内、松本晴ー佐久本

◆スタメン◆

1[指]坂巻 尚哉(経3=千葉経済大附属)
2[中]五十幡亮汰(法3=佐野日大)
3[一]内山 京祐(文3=習志野)
4[二]牧  秀悟(商3=松本第一)
5[右]森下 翔太(商1=東海大相模)
6[捕]古賀 悠斗(法2=福岡大大濠)
7[左]大工原壱成(商4=桐光学園)
8[三]石田 瑛平(商2=習志野)
9[遊]中川 拓紀(商2=宇治山田商)
P   植田 健人(経2=興国)

 

亜大との一回戦では敗戦を喫した中大。二回戦は両投手がハイレベルなピッチングを続ける投手戦となったが、延長十回に森下が放ったタイムリーヒットが決勝点となり、緊迫した接戦を制した。


▲最後のアウトを取った後藤と抱き合う先発の植田

中大の先発は一回戦に引き続き植田が登板。「連投の疲れはあった」という植田だが、安定した制球、要所で三振を取るピッチングを続け五回まで一安打無四死球に抑える好投を続ける。一方、打線は三回を除く毎回のヒットを放つが、併殺打などもありなかなかチャンスを作れない。試合後半まで0ー0の投手戦が続いた。


▲七回途中一失点に抑えた先発の植田

植田は六回に内野安打からピンチを招き、二死二塁からライト前ヒットを浴びるが、森下の本塁への好送球で失点を逃れた。しかし七回、先頭打者の二塁打、犠牲バントで植田はこの試合始めて三塁に走者を置く。5番打者三振に切ってとるが、続く代打・安田(亜大)に痛恨のタイムリーヒットを浴び、両チーム通じて初得点を奪われた。植田は次の打者に四球で出塁を許し二死一、三塁とされたところで後藤茂基(商2=城西大城西)に交代した。代わった後藤は最初の打者に死球を許し満塁とするが、続く打者をショートゴロに打ち取った。後藤の救援もあり中大は七回を最小失点に抑えたが、試合終盤でリードを奪われる苦しい展開となった。


▲森下の好送球で失点を防ぐ


▲好救援で勝利投手となった後藤

失点直後の八回表は三者凡退に終わり、一点ビハインドのまま九回表を迎えた中大打線。先頭打者は、ここまで二安打と好調の古賀。この打席でもヒットを放ち、同点のランナーとなる。大工原がファーストの送球エラーで出塁し、続く石田の送りバントは失敗に終わるも、一死一、二塁のチャンスを迎える。「昨日はチャンスで自分が打てなかったので、取り戻そう」と打席に入ったのは代打・倉石匠己(経3=東海大市原望洋)。逆方向へ流した打球は三塁手の横を抜け、レフト前へ。起死回生の同点打となった。その裏、後藤が無失点に抑え、延長戦に突入した。


▲同点打を放ち、ベンチに向かってガッツポーズをとる倉石

延長戦を制したのは中大だった。十回表、五十幡の内野安打、内山の送りバントで二塁に走者を置く。一打勝ち越しの場面、ここまで無安打の森下は「チームのためになんとかしよう」と打席に立つ。カウント1ー1からの3球目、森下が放った打球は左翼手を越えていき、タイムリーツーベースとなった。その裏、後藤が無失点に抑え、中大の勝利が決定した。


▲決勝打を放った森下

試合後、清水監督は「今日はよく粘った。この流れのままいきたい。(順位が)上か下かではなく、目の前の試合をしっかりやっていきたい」とコメント。この試合の勝利で亜大とのカードは1勝1敗となった。未消化試合となっている対立正大三回戦、対亜大三回戦の2試合が来週に行われる。この2試合の勝敗次第で大きく順位が変動するため、来週が正念場だ。監督の言葉通り、まずは次の亜大戦での勝利、勝ち点獲得を目指す。

※対亜大三回戦は5月14日 17時~、対立正大三回戦は5月16日 13時~試合開始です。

◆試合結果◆

中大2-1亜大

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部