2022年4月24日 会場非公開
▼スタメン
GK
猪越 優惟(商3)
DF
荒木 遼太(経4)→西村 湧志(経1)
大桃 伶音(商4)
牛澤 健(経3)
秋山 優太(経4)
MF
高橋 一誠(経3)→豊田 歩(総政4)
田邉 光平(法3)
小川 嵩翔(商2)→大窟 陽平(文2)
FW
平尾 拳士朗(経4)
星野 創輝(商2)→ 勝浦 太郎(総政4)
山崎 希一(経3)→鈴木 翔太(文4)
▼試合結果
中大6ー0関学大
得点者:平尾 拳士朗(前半8分)、山崎 希一(前半25分)、田邉 光平(前半41分、後半35分)、勝浦 太郎(後半38分、48分)
新型コロナウィルスの影響で当初の4月6日の開催予定がリスケジュールされた一戦。昨シーズンの関学大との対戦成績は、中大の2勝となっている。今季、2分1敗といまだ勝利がないため何としてでも今節をものにしたい。
立ち上がりからボール保持を高めると、早くも前半8分に試合を動かすことに成功する。右サイドでボールを回しながら、侵入できるタイミングを図った。相手を引き付けたことで空いたスペースに荒木(経4)が走り出し、前方の平尾(経4)にパス。これを平尾が落ち着いて振り抜き、ゴール左下に先制点を打ち込んだ。
▲先制点を決めた新10番・平尾
その日、初めてのコーナーキックのチャンスでは、大桃(商4)が高さを武器にヘディングで狙うが、惜しくもこれは枠を捉えられなかった。
同15分、敵陣で田邉(法3)が体を当てながらボールを奪うと、素早くペナルティーエリア付近まで運ぶ。そこから、右足で振り切るもクロスバーのやや上へ。
相手が左右に揺さぶるパス回しで狙いに来るが、守備陣がシュートコースを打ち消した。そういった守りの時間帯でも流れを押し返したときに攻勢を強める。
続く同24分、スローインでボールを繋ごうとしたところ、一度相手にボールを取られてしまう。だが、小川(商2)がカットしてボールを取り戻し、中盤にいた平尾にパス。そこからドリブルで運び、左の山崎(経3)にスルーパス。相手2人を引き付けながらも打ったシュートは、ゴールに吸い込まれ2点目を獲得。
▲ドリブルで華麗に相手を抜き去る山崎
同35分、相手のミスを突きカウンター攻撃を仕掛ける。山崎が左から切り込み、フェイントで相手をかわしながらペナルティーエリア内に侵入。思い切り振り切ったが、GKに触られ惜しくも枠外に。
同41分、右サイドの高い位置でのスローインを獲得すると、ペナルティーエリア内の平尾にボールを送る。これを荒木へと繋げ、ワンタッチでゴール前にボールを送った。瞬時に反応した田邉がバランスを崩しながらもシュートし、ゴール右下に押し込む。前半を通して、主導権を握り今季最多の3得点をマークすることに成功した。
▲ピッチの至るところに顔を出す田邉
後半は、前半と比べてボールを持たれる時間が増え、我慢の時間が続いた。同16分には、左サイドを突破されロングシュートを打たれるが、GK猪越(商3)がパンチングでセーブ。その直後にもゴール正面まで入り込まれたが、粘り強い守備と連係で失点を許さなかった。
同31分、空いたスペースに走り出した鈴木(文4)がロングパスを収めゴール前に走り込む。相手DF3人に囲まれながらもシュートを打つが、わずかに右にずれてしまい、ゴールとはならなかった。
同34分には、相手がボールを収めようとした瞬間に大桃が後ろから素早く奪い、ペナルティーエリア付近に構えていた星野(商2)にロングパスを供給。相手DFに囲まれながらも自力で正面まで突破しシュートするが、GKに弾かれてしまう。こぼれ球に反応した鈴木がクロスを上げると、田邉が頭で合わせゴールネットを揺らす。
4点目を獲得し、さらに勢いを増す中大は第1節・東海大戦で得点を決めた勝浦(総政4)を投入。
するとその直後、相手のスローインからボールを収めた勝浦が鈴木にパスを送る。その間に勝浦はゴール正面に走り込みボールを要求。これを相手に挟まれながらも決めきり、リードを5点に広げる。途中投入から2分後に即ゴールという結果を残した。
▲途中投入から圧巻の2ゴールを決めた勝浦
同47分、相手のスローインからの攻撃を阻止し、相手のパスミスを誘う。こぼれ球を鈴木が収め、ひとりフリーな状態の勝浦にパス。ゴール前の1対1の場面で相手をかわし、ゴール左上にトドメの6点目を突き刺した。アディショナルタイムにも追加点を奪い、試合を決定づけた。
リーグ戦3試合を2分1敗と勝ちきれないことが課題だったが、この日は大量6得点を挙げ、勝ち点5、得失点差はリーグトップの5と4位に浮上。今季初勝利で宮沢監督の誕生日を祝福した。
この勢いのまま、次節3連勝中の青学大を押さえて連勝を狙いたい。
▼試合後コメント
宮沢監督
―今日の試合を振り返って
最初の立ち上がりから、最後の最後まで泥臭くひたむきに選手たちが頑張ってくれたと思います。
―攻撃面について
練習したことはできたと思います。良い守備から良い攻撃に繋げようと、それで相手の背後を取りに行ってゴールを奪えたところは練習の成果だと思います。
―次節・青学戦について
中大らしいサッカーをしたいなと思っています。今日の試合をターニングポイントにして、ここから2試合続いていくので、自分たちのサッカーをして良い守備から良い攻撃に繋げられるような試合をしたいと思います。
平尾選手
―先制点を振り返って
荒木選手から良いボールが来たので、自分は思いっきり振り抜くだけでした。決められて良かったです。
―今日のプレッシング、2度追い、3度追いについて
今日はなかなか出れてなかった中でもらったチャンスだったので、とにかく誰よりも走って、ボールを奪ったりチャンスを作ったり、走ってチームに貢献しようと試合に挑みました。
―次節・青学戦について
今日は大量得点できて勝てたんですけど、自分たちのサッカーというのは、なかなかできなかったので、自分たちのサッカーを次はやりつつ、今日のように大量得点、無失点で勝てるように練習からしたいと思います。
山崎選手
―ゴールを振り返って
拳士朗くんからパスを受ける前までは仕掛けるイメージだったのですが、トラップしたときにシュートコースが見えて狙い通りにシュートを打つことが出来ました。今季はなかなかゴールが取れず、チーム状況も良くなくて責任を感じているところがあったので、今日はゴールを決められて少しはチームの勝利に貢献できたんじゃないかと思います。
田邉選手
―2ゴールを振り返って
どっちも触るだけで良いゴールだったんですけど、あそこに飛び込めたということと結果を残せたことは本当に嬉しかったですし、アシストしてくれた選手に感謝したいと思います。
―90分通して、かなりハードワークしていたが自身の評価は
いま4節終わって、前節、前々節とハードワークしてくる相手に対して勝つことができなかったので、まずはそれを上回るハードワークを自分たちがしないと勝てないというのは、練習からやってきた部分なので、そこは評価して良いと思います。
―次節・青学戦について
チャレンジャー精神を持ちながら、ハードワークして自分たちらしいサッカーで勝ちたいと思います。
勝浦選手
―ゴールを振り返って
1点目に関しては、鈴木選手が絶妙なタイミングと強さでパスを出してくれました。シュートはタイミングを意識して打ちました。2点目は、相手の重心が左に傾いたタイミングでカットインできたのが良かったです。シュートは自主練の成果を出せたと思います。良い流れを作って前までボールを運んでくれた仲間達のおかげです。個人としては、いつ出てもゴールを獲れる準備をします。
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(記事:奥村 杏、写真:畑 京介)