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ウエノがクルーザー級初代王者に輝く!―全日本ボクシング選手権大会後インタビュー

2022年11月22日~27日 東京都・墨田区総合体育館

アマチュアボクサーの頂点を決める全日本ボクシング選手権大会が6日間にわたって行われた。中大からは8名の選手が出場し、ウエノアンドレリュウイチ(商3)がクルーザー級で見事優勝を果たした。今年度から本大会で設置された新階級・クルーザー級の初代王者に輝いた。

▲188cmの長身と2mのリーチを活かして相手との距離を取り、堅い拳で攻めるのが持ち味だ

初戦となる準決勝では、井手好鷹(長崎県営バス)と対戦。「自分よりも小さくパンチが強い相手だったので遠い距離で相手の様子を伺った。相手が終盤に固まってきたときにラッシュをかけた」とRSC(レフェリーストップコンテスト)勝ちで決勝に駒を進めた。決勝の倉本誠(三谷大和スポーツジム)との一戦は「身長も同じくらい。力のあるハードパンチャーだった」と振り返るも、ジャブで距離を放し隙を見てワンツーで攻め込み試合を有利に進めた。時折被弾する場面もあったが、終盤は繰り返し左ストレートを側頭部にヒットさせ見事RSC勝ちで勝利した。

高校から始めたボクシングで初めての日本一に輝いた。

試合を終え、ウエノは「高校時代からインターハイやジュニアオリンピックもすべて3位止まりだったので、大学で一度は決勝の舞台に上がりたかった。今回、優勝して新しい景色を見られたのでよかった」と振り返った。クルーザー級は今年度から設置された新階級。毎年春に行われるリーグ戦では最重量級のミドル級で出場していたため、10㌔以上の減量をして試合に臨んでいた。だが、「リカバリー面での身体的な負担が大きく、パンチ力が落ちてしまう」こともあり結果に苦しんでいた。クルーザー級では「減量が少なく臨めるうえに、初代チャンピオンを狙いたいという思いで戦い抜くことが出来た」と本来の力を発揮して今年度の大会を締めくくることができた。

卒業後は競技を引退し一般就職の道を志すウエノ。現在は、就職活動と両立しながら練習に励んでいる。アマチュアボクサーとして戦う最後の1年は「チームとしては1部昇格。個人としてはリーグ戦全勝、全日本連覇を目標に練習に励んでいきたい」と意気込んだ。

 

◇ウエノアンドレリュウイチ◇
生年月日:2001年5月23日
出身高校:刈谷工業高校
学部学科:商学部国際マーケティング学科
身長:188㌢
出身:愛知県

 

◆大会結果◆
バンタム級   佐藤楓汰(総2) 1回戦敗退 / 柴田玲央(文1) 1回戦敗退

フェザー級   森貞宏太(商1) 1回戦敗退

Lウェルター級  祝   聖哉(法3)  2回戦敗退(ベスト8)

ウェルター級  松永敦朗(商3) 1回戦敗退

Lヘビー級    王  帥(商1) 1回戦敗退 / 佐々木巌(理1) 1回戦敗退

クルーザー級   ウエノアンドレリュウイチ(商3) 優勝

 

(記事:鈴木佐和、写真:本人提供)

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