5月23日 相模原ギオンスタジアム
関東インカレがついに開幕! 今年も4日間にわたって行われ、関東の学生たちが熱き戦いを繰り広げる。
1500㍍予選には眞田翼(商3)と冨原拓(経4)、そして舟津彰馬(経4)が出場した。眞田と冨原は序盤に先頭集団を引っ張る走りを見せるも、ラストスパートについていくことができず失速。悔しい結果となった。
▲1500㍍を得意としている舟津。決勝での活躍に期待したい
一昨年の全日本インカレで本種目を制した舟津は今季再び駅伝主将に就任。最終学年となり、チームを引っ張る立場となった舟津は今回も背中で部員を鼓舞する走りを見せた。序盤から中盤にかけて集団の中心部でレースを進めていたが、終盤に向けて徐々に加速し3組2位でゴール。この結果、決勝進出を決めた。
100㍍予選には小池真郁(商4)と大久保公彦(文4)、宮城辰郎(理工4)の3名が出場。昨年の全日本インカレ4×100㍍Rで六連覇を果たしたメンバーでもある大久保と宮城は上位で予選通過を決め、24日に行われる準決勝に駒を進めた。
400㍍予選には野田大河(商2)と森周志(法1)が出場。野田は3組5着、森は5組3着でフィニッシュした。そんな粘りの走りを見せた二選手は決勝進出を決めた。
▲第一走・室谷から第二走の宮城へのバトンパス
中大のお家芸・4×100㍍Rには室谷翔太郎主将(経4)、宮城、小池、大久保が登場。4年生4人で挑んだ予選は1組目3位で終えた。この結果により、24日に行われる決勝進出を決めた中大。2年ぶりとなる関東インカレ4継制覇に向け、準備は整った。
▲表彰式でチームメイトに笑顔を見せる塩川
やり投げには塩川航平(理工4)、土佐尚暉(文4)、大石雄貴(経4)が出場した。塩川は70㍍29の記録で2位、土佐は自己ベストをたたき出して7位入賞を果たした。塩川は「本来入賞圏内の記録ではないが、1本目で記録を出してその後につなげられた。うれしい表彰台」と試合を振り返る。今後は「部分的な小さいところを見直して、74㍍を目標に頑張っていきたい」と塩川。全日本インカレではさらなる飛躍が期待される。
10000㍍決勝には池田勘汰(商3)、加井虎造(文3)、森凪也(経2)が出場。池田はレース序盤に集団から飛び出すも、その後は力尽き苦しい展開となった。「ベスト更新を目標にしていたが、結果は散々だった。何が悪かったのかを自分で分析して今後につなげたい」(池田)。次期エースになるために、大きく飛躍していきたいところだ。
池田が苦しい走りとなった一方、加井は今持てる力を発揮した。「もう少し前で勝負出来たら」と振り返るが、他大学のエース級選手に食らいつく粘りを見せた加井。「今まで本番で力を発揮できないことがあったが、今回はうまく調整して調子を合わせることができた」と自身でも納得のレースとなった。
▲「チームの為にできることは何でもやりたい」とさらなる飛躍を誓う森
11位でゴールし、大健闘を見せた森。実は「先週の土曜日に軽い発熱があって、あまり調子がよくない状態」でレースに臨んでいた。しかし、当日のアップで感覚をつかんだ森は前半を「ほぼ満点の走り」で折り返すと、ラストの1000㍍で渾身のスパートをかける。「思い描いていたプランよりも上にいけた」と小松(東海大)や西山(東洋大)ら実力者にもひるまない強さを見せた。長距離陣の次なる戦いは来月行われる全日本大学駅伝予選会。「チーム一丸となって頑張りたい」と森が語れば、池田は「4組目を走る状態をしっかり作っていきたい」と意気込む。悲願の伊勢路出走へ。未来のエースたちの走りが楽しみだ。
1日目の戦いに幕を閉じ、休む間もなく2日目に挑む選手たち。2日目は短距離の注目競技が続く日程となっている。Cの誇りを胸に「チーム中大」が一つになって残りの3日間を全力で駆け抜けたい。
◆大会結果◆
1500㍍予選
1組⑫眞田 3分58秒96
2組⑧冨原 3分55秒27
3組②舟津 3分50秒14
100㍍予選
1組③小池 10秒69
3組②大久保 10秒36
4組②宮城 10秒44
400㍍予選
1組 藤堂誉志(経3)DNS
3組⑤野田 47秒86
5組③森周志 48秒24
4×100㍍R予選
1組③室谷→宮城→小池→大久保 39秒57
やり投げ決勝
②塩川 70㍍29
⑦土佐 67㍍28 PB
㉒大石 55㍍52
10000㍍決勝
⑪森凪也 29分30秒52
⑯加井 29分39秒72
㉕池田 30秒12秒87
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部