• Twitter
  • facebook
  • instagram

強豪・筑波大に善戦むなしく、届かなかったあと2点ー関東学生水球リーグ戦対筑波大

6月2日 日本体育大学健志台プール

昨年のインカレ初戦で筑波大と試合をし、僅差で負けている中大。涙を飲んだインカレから成長を遂げたが、今回もわずかな点差で筑波大に敗北を喫した。

▲ペナルティスローを決める新井主将

前半の失点が試合に響いた。第1ピリオド(以下P)で筑波大に先制点を許したあと、新井謙之介主将(文4)がペナルティスローを決めてからは追加点を奪うことが出来ない。坂本朗(文4)は「パスが雑になっているところが目立った」とゴールキーパーの視点から振り返った。2-4でこのPを終え、第2Pも筑波大の得点から始まった。相手が得点を重ねていく一方、中大は相手の徹底した守備を崩せずにいた。2-7の5点差になってから田嶋郁望(文4)が1点、新井主将が2点を追加しするが、前半は5-8で折り返し、追いかける展開は続いた。

▲見事なプレーでゴールを決めた藤井

後半は中大が粘りを見せる。第3Pは最初こそうまく点につなげられなかったものの、相手にも得点させず、試合時間残り約4分のところで田嶋からのパスを松本天斗(文3)がそのまま押し込み6-8に。その後ペナルティスローを決められた場面では「ここでセーブを見せられたらチームの流れが変わった」と坂本は悔やんだが、坂本の懸命な守りにチームが応えた。「水の中に入ったら学年関係なく相手を倒しに行く気持ちを持って試合に臨んだ」と藤井渉(文1)が2得点を追加。一年生は覇気がないと言われていたというが、藤井は水中に沈められながら相手の隙をついてゴールを決め、会場を沸かせた。筑波大も負けじと素早い攻撃で得点するも、相手に退水者が出た直後に新井主将から受けたボールを髙橋英佑(文2)がシュートして加点。このPだけみると4-3とここにきて中大が優勢となり、全体得点は9-11と点差を縮めた。

▲中大のゴールを守る坂本

第4Pは一進一退の攻防戦となった。根井将光(文3)や松本のシュートは惜しくも決まらず、筑波大のボールはキーパー・坂本の頭上を通ってゴールネットを揺らした。残り3分になると萩原瞬(文2)が意地の1点を決める。最後に新井主将が放ったボールは筑波大のゴールをとらえることができず、その直後に試合終了のホイッスルが鳴った。

試合後には声を震わせる選手もいた。10-12での敗退。去年のインカレと同じく2点差を縮めることが出来なかった。新入生が加わって人数が増え、戦力も上がったが、「気持ちの面、粘り強さでは筑波大の方が一枚上手(うわて)だった」(新井主将)。しかし第3Pは4-3、第4Pは1-1と筑波大にひけをとらない戦いぶりを見せた。これを糧に、まだまだ続くリーグ戦を戦い抜きたい。

◆試合結果◆

●中大10ー12筑波大○

(2-4、3-4、4-3、1-1)

記事・写真=「中大スポーツ」新聞部