7月13日 後楽園ホール
やはり1部の壁は高かった。ここまで4試合を戦い、勝利を挙げることができていなかった中大は、東洋大と対戦し3-6で敗れた。この結果リーグ最下位が決まり、入れ替え戦に回ることになった。
▲F級で三連勝を飾った永田丈晶(法4)
LF級には今リーグ戦初出場の金谷勇利(商4)。第1ラウンド(R)開始直後から前に出て打ち合いを演じるも、相手のパンチをもらう場面が目立った。2、3R目は攻め切ることができず、相手のペースとなってしまい0-5で敗戦した。F級では永田が出場。第1Rこそ相手に主導権を渡したが、第2、3Rでは自分のボクシングをしていこうと下から攻めた結果、試合を優位に進め4-1の判定勝ちを収めた。今リーグ戦が始まるまで1部では未勝利だった永田だが、今回4試合を戦い3勝と急成長。「(大学で)4年間やってきたことがよかった」と話した。B1級の山本豊光(文3)は、5月に行われたロシア国際で優勝したリーグ屈指の強敵である堤と対戦した。山本は高い技術力を持つ堤に対して、果敢に挑み3Rを戦いきるも、0-5で敗れてしまった。
▲右ストレートを繰り出す松下竜之助(総4)
続くB2級で出場した松下は第1Rから積極的に前に出ると、勢いそのままに2、3Rも相手を上回るボクシングを展開し、5-0で完勝した。松下は今回の試合を「今までで一番いい試合構成」と振り返った。さらに今リーグ戦での3勝という結果は、一年間ボクシングを考え続けたことによる気持ちの面での変化が大きいとし、「勝ち越せて良かった」とリーグ最終戦を笑顔で締めくくった。この松下の勝利で2-2の同点に追いついた中大だったが、L1級の簗丈一(商2)、L2級の村野航(経3)の二人が連続でRSC負け。あと1敗すればこの試合の負けとリーグ戦最下位が決まる厳しい状況になってしまった。
▲雄たけびを上げる冨田真広主将(文4)
その中、「意地でも勝ってやろう」という気持ちで試合に臨んだ冨田主将。1R目はガードをする機会が多かったが、第2R途中から攻めに転じると上下にしっかり打ち分けることを意識しながら、相手を押し切り4-1とし、チームの勝利に望みをつなげた。ここでW級で金谷と同じく今リーグ戦初出場の五ノ井一幸(文4)が登場。しかし、終始相手に押し込まれると0-5で黒星。ここで中大の負けとリーグ戦最下位が確定した。また、M級には東農大戦に引き続き吉村悠(総2)が出場するも、昨年度M級ジュニアチャンピオンの須永相手に0-5の敗戦となってしまった。
今回の結果を受けて一週間後に行われる入れ替え戦では2部王者法大を迎え撃つ。「最後なので4年生が先頭で引っ張っていけるようにしたい」と冨田主将。再びこの1部のリングに帰ってくるためにも、法大との入れ替え戦を制したい。
◆試合結果◆
●中大3-6東洋大◯
LF級●金谷0-5川谷◯
F級◯永田4-1田村●
B1級●山本0-5堤◯
B2級◯松下5-0馬場●
L1級●簗-木村◯RSC
L2級●村野-今永◯RSC
LW級◯冨田主将4-1渡来●
W級●五ノ井0-5田中◯
M級●吉村0-5須永◯
◆リーグ戦結果◆
①東洋大②日大③東農大➏中大
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部