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各階級で接戦を演じるも、拓大に敗れる―第72回関東大学ボクシングリーグ戦 対拓大

5月25日 後楽園ホール

初戦は王者日大に屈した中大。2戦目は昨年度3位の拓大と対戦した。中大はLF級から四連敗してしまったが、L1級の松下竜之助(総4)、L2級の湯本匠(文3)が連勝。2-4とスコアを持ち直したものの、後が続かず2-7で敗れた。


▲今季、リーグ戦初出場の永田丈晶(法4)

LF級から全日本ジュニアランカーの1年生を3人並べてきた拓大に対して、中大はLF級に藤原幹也(文4)、F級には牧野草子(商3)、B1級では永田が出場した。藤原は1、2ラウンド(R)こそ互角に渡り合ったが、3Rは相手に軍配が上がって0-4、牧野も終始、押され気味に試合を進められ0-5と敗れてしまう。永田は3Rでは相手を上回るボクシングを見せたが、2-3と惜しい判定負け。B2級の田中湧也(法2)は1R途中に額から出血。そのまま判定へと移ったが2-3と田中も勝ち星に届かなかった。


▲判定勝ちを収め、喜ぶ松下

前回の日大戦同様、0-4と1敗すれば中大の負けが決まる場面で回ってきたのはL1級の松下だった。日大戦では気持ちを出しすぎた反省から「冷静に熱い試合をしたい」と考えていたという松下。「気持ちだけでは勝とうと思っていた」という言葉通り打ち合いを制し、4-1で松下が勝利した。判定が表示された瞬間、松下は「中大に)勢いを持ってきたぞ」という喜びを体全身で表現した。続くL2級には湯本が出場。相手は2018年度全日本ランキングB級8位の高橋。「強いと聞いていた」と湯本は「チャレンジャーの意識で挑戦」し、3-2で勝ち切った。「前回と同じで納得できない(内容)」と正直な感想も漏らしたが、自身二連勝となったことについては「(昨年は)入れ替え戦も合わせて2勝しかできなかったのでうれしい」と話した。


▲今リーグ戦、二連勝した湯本

ここでLW級に冨田真広主将(文4)が登場する。相手は冨田主将より、全日本ランクが一つ上で「圧力が強くてパンチもある」(冨田主将)という柴田。1Rは順調に試合を運んで行ったが、残り10秒となったところで「気を抜いた自分が悪い」と冨田主将。リング脇に追い込まれ、連打を食らいダウンを取られる。2、3Rも相手を上回ることができず、1-4で敗れてしまい、中大の負けが確定した。冨田主将は「キャプテンなので示しがつかない」と悔しさをあらわにした。その後、W級の鶴田透也(法3)は2,3R目は相手と互角のボクシングを展開するも、1-4の判定負け。最終戦となるM級に出場した堀口力矢(文3)は梅村(拓大)の強打によって二度のダウンを取られると、セコンドからタオルが投げ込まれABD負け。結果、2-7で拓大に敗れてしまった。


▲悔しい敗戦となってしまった冨田主将

今回も日大戦と同じスコアで負けてしまったが、「いい流れでできている」(冨田主将)と語るように各階級においてどちらに勝利が転んでもおかしくない試合が多々あった。今回も悔しい敗戦となったが、次の対戦相手である駒大戦に向けて、「切り替えてみんなの士気を挙げて、全力でやりたい」と冨田主将。次こそは悲願の勝ち点を取りに行く。

◆試合結果◆
●中大2-7拓大◯
LF級●藤原0-4武市◯
F級●牧野0-5野上◯
B1級●永田2-3福来◯
B2級●田中2-3内構◯(1R)
L1級○松下4-1半田●
L2級◯湯本3-2高橋●
LW級●冨田主将1-4柴田●
W級●鶴田1-4関根◯
M級●堀口-梅村◯ABD

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部