2024年12月6日 栃木県日光霧降アイスアリーナ
全日本アイスホッケー選手権大会(A)の初戦を勝ち進んだ2回戦の対戦相手は、昨年度準優勝を果たした東北フリーブレイズ。アジアリーグに所属するチームと対戦することができる貴重な一戦に「チャレンジャーの気持ちで」(種市)挑んだ。第1ピリオドで先制点を許し苦しい状況が続く中、試合終盤に夏野のシュートで同点に追い付いたが、直後に追加得点を上げられ、1-3で惜敗した。
〈第1ピリオド〉
開始から21秒、早々に中大にペナルティが下り、東北フリーブレイズのパワープレー。東北フリーブレイズがクロスパスからのシュートを打つも、川合温大(文3)が素早く対応してセーブした。しかし、さらに種市悠人(総4)にペナルティーが課され、3人対5人と窮地に立たされた。なんとしてでも守り切りたい中大だったが、二度のシュートを止めたものの、追い打ちにもう一度放たれたシュートに対応できず、先制点を許す。攻撃の機会はなかなか訪れず、第1ピリオドのシュート数は東北フリーブレイズ25に対し、中大は9と約3分の1となった。しかし、これほどシュート数が多かった中、川合の好セーブにより1失点に抑えることができた。
▲ゴールに迫る種市
〈第2ピリオド〉
防戦一方となっていた第1ピリオドからうってかわり、開始からゴールチャンスは幾度となく訪れた。しかし得点には繋がらず、0-1のまま第2ピリオドを終えた。シュート数は東北フリーブレイズが11、中大が14と上回り、得点こそしなかったがものの、確実に流れを引き寄せた。
▲惜しくもゴールが決まらず悔しがる辻崇太郎(経2)
〈第3ピリオド〉
1点ビハインドの苦しい状況が続く中、試合が動いたのは開始から7分。角丸陸斗(国経3)がゴール裏を周りながらパックを運び、ゴール前でパスを受けた夏野晃輔(商4)が冷静にシュートを決めた。格上のプロ相手に決めた貴重な1点。試合後、夏野は「素直にめっちゃ嬉しかった」と喜びを顕にした。反撃の狼煙となるかと思われたが、直後に1点を返され再びリードされる。「体力的にかなりきつかった、完全に10分過ぎから足が止まっていた」と八戸監督が振り返るように、後半になってもスピードが衰えない相手にさらに追加得点をあげられ、1-3で試合終了。
▲夏野がゴールを決め、喜ぶ選手たち
アジアリーグに所属するプロチームとの貴重な一戦。試合としては負けてしまったものの、中大らしいアイスホッケーを繰り広げることができ、「リーグ戦通してずっと課題に上げてやってきたものが、今日の試合では全てできていた」(八戸監督)、「中央がやりたいホッケーができた」(夏野)、「自信を取り戻せた」(川合)、「いいホッケーができた」(種市)とそれぞれ満足そうな表情を浮かべた。
また、今大会好セーブを続け存在感を示した川合。「ここのところずっと安定している。今日もしっかり止めてくれたのでいい経験になった。信頼は揺るがない」と監督から厚い信頼を得た。
▲存在感を見せた川合
2週間後には学生日本一を決めるインカレが青森県で始まっている。昨年度は準々決勝敗退と悔しさが残る試合となってしまったが、その雪辱を果たし8年ぶり王者に返り咲けるか、期待がかかる。
◆試合結果◆
●中大 1(0-1、0-0、1-2)3 東北フリーブレイズ○
◆お知らせ◆
次戦は12月24日(火)にFLAT HACHINOHEで行われる対八戸学院大戦です。
(記事、写真:塚越香都)
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