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スキーインカレ開幕!女子アルペン、男子純飛躍・距離でポイント奪取!―秩父宮杯・秩父宮妃杯 第98回全日本スキー選手権大会1・2日目

2025年2月19日 大鰐温泉スキー場、青森あじゃらクロスカントリーコース

 

今年もスキーの大学日本一を決める全日本スキー選手権大会(インカレ)が青森県の大鰐町で開幕した。今年はアルペン、クロスカントリーが大鰐温泉スキー場で、スペシャルジャンプ、ノルディックコンバインドが岩手県の田山スキー場で開催される。シーズン開幕以来、これまでさまざまな大会で互いにしのぎを削ってきた大学生スキーヤーたちが一堂に会し、集大成を飾る。

 

1月31日、一足先に福島県・猪苗代スキー場で行われたアルペンのスーパー大回転(SG)。高速で斜面を滑り降りながら大、中のカーブを曲がる種目で、スピード系種目に分類されるがターンの技術も求められる。女子1部SGでは伊藤麻理乃(文3)が10位入賞、男子1部SGでは平井颯馬(商2)が7位入賞を果たし、前哨戦で男女ともに幸先の良いスタートを切った。

また2月13日~16日まで行われたあきた鹿角国スポ2025では、昨年のインカレ男子1部ノルディック複合で優勝を果たした中澤拓哉(経3)が成年男子A・ノルディックコンバインドで2位入賞、期待のフレッシュマン藤本孝輔(経1)も成年男子A・10㌔クラシカルで4位入賞と勢いそのままにインカレに臨む。

 

◆女子1部GS

大回転、またはジャイアントスラロームとも呼ばれるアルペンGS。アルペン競技の中でも技術系種目に分類され、ターン技術やリカバリー能力、スピードなどさまざまな要素が集結された種目である。

中大からはインカレ本選に先駆けて行われたSGで10位入賞を果たした伊藤に加え、田中凛(国経4)西田れいあ(国情4)、宮本理央(商4)、保坂花(商3)が出場した。

SGに続いての入賞に期待がかかる伊藤。「気持ちを切らさず、2本ちゃんと揃えることができた」という言葉通り、1本目を52秒56、2本目を52秒36と安定したレース展開にまとめ上げ、2種目での入賞を果たした。レース後のインタビューでは「中高時代はけがが多くて全国大会などでも悔しい思いをすることが多かった」ことを明かし、「3年になった今、2種目で入賞できてとてもうれしいです」と晴れやかな笑顔を見せた。

そして1本目、51秒89で3位と上位に着き、2本目に勝負を託した保坂。時間の経過とともに雪が一層降りしきる中、2本目も果敢にポールを攻め、51秒84でフィニッシュ。1本目、2本目の合計で見事4位入賞を果たしたが、「優勝を目指していたので少し悔しい部分もあります。少し詰めが甘かった部分が滑りにも出て、自分の100%は出せなかった」と冷静に自身のレースを分析し、悔しさをにじませた。次戦の意気込みを尋ねると「今回優勝できなかったので優勝したいところなんですけど、まずは中大のためにポイントをゲットできるように頑張ります」と凛とした口調でチームへの思いも語った。

 

▲女子1部GSで4位入賞を果たした保坂

 

◆男子1部GS

先日行われたSGでは、7位入賞を果たした平井をはじめ、11位に中島崇秀(経2)、12位に戸谷椋(法3)、13位に上村千春(法1)と上位に食い込む選手も多かった中大勢。

ルーキー権田武蔵(法1)は1本目を50秒16とし6位に着いたが、2本目は48秒97で全体28位と、1本目のアドバンテージを生かせず入賞まであと一歩、実に0.24秒届かず14位に終わった。権田の14位が今種目での中大勢最高順位となり、男子1部GSでは入賞に手が届かないもどかしい結果となった。  

 

◆男子1部1.3㌔SP 予選・決勝

クロスカントリーでは、1.3㌔と短い距離を競うスプリントが行われた。今大会では予選のタイム上位30人が、準々決勝以降、各組6人ずつに分かれてレースを行い、組内の上位者が次のステージに進むという方式であった。夏はラグビー場として使われるというコースはゴール直前に急な斜面の上りが待ち構え、選手たちは死力を尽くしたラストスパートを見せていた。

予選タイム3分44秒21で6位通過の藤本は準々決勝、準決勝を勝ち進みB決勝に出場。B決勝では5位、全体では11位と、惜しくも入賞とはならなかった。同じく22位で予選を突破し準々決勝に進出した小林琉斗(経3)は準々決勝で組6位と準決勝に駒を進めることができなかった。

▲インカレデビュー戦で力走を見せた藤本

 

 

◆1日目結果◆

男子1部総合 10位 4ポイント

女子1部総合 7位 9ポイント

 

◆アルペン

名前 種目 記録(2本の合計) 結果
保坂花(商3) 女子1部GS 1:43.73 4位
伊藤麻理乃(文3) 1:44.92 10位
宮本理央(商4) 1:50.71 34位
権田武蔵(法1) 男子1部GS 1:39.13 14位
上村千春(法1) 1:40.38 31位
ウィリアムス飛(商4) 1:40.71 36位
戸谷椋(法3) 1:40.77 37位
中島崇秀(経2) 1:40.84 38位

 

◆クロスカントリー

名前 種目 結果
藤本孝輔(経1) 男子1部1.3㌔SP決勝 11位(B決勝5位)
小林琉斗(経3) 同準々決勝 27位
古田歩(経3) 同予選 32位
安藤功騎(経1) 40位
古田柊斗(法2) 46位
沓掛隼士(法4) 48位

 

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