大型新人・藤本が大活躍！白熱のスキーインカレをクロスカントリーが締めくくる―秩父宮杯・秩父宮妃杯　第98回全日本スキー選手権大会４・５日目

2025年２月22日、23日　青森あじゃらクロスカントリーコース

インカレ４日目、５日目はクロスカントリー競技が行われ、男子１部30㌔クラシカルが４日目に、男子１部リレー４×7.5㌔が最終日に行われた。すでに競技を終えているアルペン、コンバインドの選手らも応援に駆けつけ、会場は盛り上がりを見せた。

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◆男子１部30㌔CL

４日目に行われた男子１部30㌔クラシカルでは全選手が同時にスタートするマススタート方式が採られた。「前半粘って、後半自分の体力を武器に戦う」ことができるのが競技においての自身の強みだと語った藤本孝輔（経１）。10位前後の選手が固まった上位集団の中で少しずつ順位を上げ、先頭とは２分11秒差、全体７位でフィニッシュした。藤本に続いて古田歩（経３）が21位、安藤功騎（経１）が26位、古田柊斗（法２）が37位と、今大会最長となるレースを終えた選手たちが続々とフィニッシュラインを通過した。

フィニッシュの直線正面ではアルペン部門の同期選手がインカレラストレースとなった沓掛隼士（法４）、青野叶夢（法４）に声援を送った。最高学年の二人が同期の応援に応えるラストスパートを見せ、それぞれ39位、45位でインカレを締めくくった。

▲スタート直前の選手たち

◆男子１部リレー４×7.5㌔

最終日に行われた男子１部リレー。一人7.5㌔のコースを第１走者、第２走者がクラシカル走法、第３走者、第４走者がフリー走法で繋ぐ。残すはリレー種目のみとなった最終日、会場には多くの選手や大学関係者が集い、各校の矜持を懸けた熱い戦いが繰り広げられた。中大は１走に古田柊、２走に藤本、３走に古田歩、そしてアンカーにはコンバインド連覇を果たした中澤拓哉（経３）をオーダー。最終日も上位入賞で得点奪取を狙う。

マススタートで始まったリレー。１走の古田柊は序盤、集団の中で様子を伺いつつ、起伏に富んだ2.5㌔コースを３周し、明大、東洋大などを追って７位で２走・藤本にバトンタッチ。続いて６位の東洋大と約15秒差でスタートした藤本は前を走る他大との距離を詰めては追い上げ、７位から３位に順位を押し上げる奮起を見せる。「応援の人たちのおかげで自分の実力以上を出すことができた」と、区間順位２位の好走でインカレ最終日を飾り、大器の片りんを大いに見せつけた。

▲３位でリレーを繋いだ藤本（写真左）と３走・古田歩（写真右）

３位でリレーを引き継いだ古田歩は区間１位の東洋大・池田に先を越され順位を１つ落としたものの、前を走る日大とのタイム差を3.0秒に縮め仕事を大いに全う。雪が降りしきる中、頼れる同期・中澤にレースを繋ぐ。アンカーを任された中澤はコンバインド部門の選手ながらランナーの他選手に食らいつき、リレーを繋いだ３選手に迎えられながら５位でフィニッシュ。前回、そして今回の「キングオブスキー」の力走でインカレが閉幕し、中大男子は最終日に６点を獲得した。

リレー終了後には応援に駆け付けた選手らもゴール付近に集まり、朗らかな表情で今大会での互いの活躍をねぎらい合った。

今年度のインカレで中大は、男子アルペン、クロスカントリー、スペシャルジャンプ、ノルディックコンバインド、そして女子アルペンの全てで入賞者を輩出。男子はお家芸・ノルディックコンバインドを中心に75ポイントを獲得し総合３位、女子は他大学よりも部員が少ないディスアドバンテージをはねのけ17ポイントを奪取。総合７位で大会を終えた。

他競技に比べ、シーズンの短いスキー競技。雪上を駆けることができない季節もずっと積み重ね続けた各選手の努力が実を結び、昨年以上に中大スキー部の総合力が光った大会であった。スキー部はインカレをもって新体制への代替わりとなる。最後まで上を目指し仲間に声援を送り続けた、４年生をはじめとするCの戦士たちに心から敬意を込めて。

▲リレーメンバー（１列目）と応援に駆けつけた各種目の部員たち

◆大会結果◆

男子１部総合　３位　75ポイント

女子１部総合　７位　17ポイント

４・５日目各競技の結果は以下の通り

（記事、写真：齊藤さくら）

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