2025年4月21日 スリーボンドベースボールパーク上柚木
前回の試合は専大を相手に悔しい敗戦となった中大。3戦目の相手は東洋大。連敗を阻止すべく先発に萬谷大輝(商3)を投入、危なげなくも打たせて取るピッチングが冴え渡り、完封勝利。また打線も二桁安打を記録し、ルーキーの長野凪斗(経1)は2安打1打点の活躍を見せた。
試合は初回に動く。二死から吉井愛斗(経3)が四球を選び出塁、次の山口剛大(文3)が適時打を放ち先制した。4番として役目を果たした山口は「セカンドがとるかなと思ったんですけど、後ろに行ってくれたんで結構嬉しかった」と先制点の場面を振り返った。また6回には長野が二塁打を放つと、続く岡部匡十(経3)の犠打を相手が失策、その間に長野が帰塁し、待望の2点目を追加した。9回には先頭の岩井大和(経4)がライトヒットで出塁し、さらに田中元輝(経3)もセンター方向へ安打を放ち、一死一、三塁とチャンスを作ると、長野のスクイズで岩井が帰還。二死から打席に立った相野七音(文4)も相手の悪送球を誘い、その間に長野が帰塁し、この回ダメ押しの2点を追加した。
▲点を決め吼える岩井
投げては先発萬谷が1回に安打と四球でピンチを迎えるが後続を凡退させ、5回にはサード山口の捕球ミスで出塁を許すが、しかし続くバッターの打球を吉井がキャッチしてそのまま併殺で抑えるファインプレーにも助けられ、萬谷は5回73球で勝ち投手の権利を持ってマウンドをリリーフへ託した。6回は齋藤舜介(商2)が登板。一死から四球を出してしまうが打たせて取るピッチングで無失点で終えた。
▲先発として好投を見せた萬谷
7回からは新入生の葛西陸(文1)がリーグ戦初登板。力強いピッチングで相手打線を圧倒し、被安打もわずか1本と好投した。彼の活躍について小泉監督は「投げっぷりがいいですよね」と絶賛、「壁にぶち当たりながら大きくなってくれればいいかなと思います」と今後の活躍に期待を寄せた。葛西は「春のリーグ戦が始まる前からずっと投げたいという気持ちがあったので、いつでも投げれるように心の準備までしっかり行って強い気持ちで挑むことが出来た」と自身の登板を待ち望みにし、満を持してマウンドに立っていたことを明かす。大学初めての登板については「まずはチームの勝利に貢献できたこと、そして0で抑えられたのでまずはホッとしてます」と語り、自身の目標は「まずは球速140kmを出すことと、任された登板回数をしっかり無失点で抑え」ることと教えてくれた。
▲初登板ながら素晴らしいピッチングを披露した葛西
またこの試合2安打1打点と活躍したルーキーの長野は「1戦目(帝京大戦)は力が入りすぎて空回りした部分があったので、その反省として力を抜いて打席に立つってことを意識しました」と振り返り、次戦に向けて「チームの結果に自分が貢献できたらいいなと思います」と意気込んだ。
▲これからの活躍も期待される長野
萬谷と葛西の「花巻東コンビ」が好投、打線も11安打と復調し、中大は今季2勝目を掴んだ。昨年の秋季リーグで逃した優勝へ向けて、選手たちは毎試合成長していく。
◆試合結果◆
〇中大4-0東洋大●
チーム 123 456 789 計
中 大 100 001 002|4
東洋大 000 000 000|0
◆お知らせ◆
次戦は4月22日(火曜日)にスリーボンドベースボールパーク上柚木で行われる対専大戦です。
(記事:大日方惠和 写真:浅野詩多)
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