2025年5月11日 東京都・靖国神社相撲場
春の健やかな日差しの中、中大相撲部のホープたちが新人戦に臨んだ。
先陣を切ったのは渡辺龍汰(商1)。「自分の持ってる力をすべて出していこう」という気持ちで臨んだ初戦は山口(法大)を押し出して1勝。続く2回戦は相手側の棄権により3回戦へ駒を進める。3回戦では「相手のことを見れてなくて、中に潜り込まれてしまった」と高橋(明大)に押し出されて、敗れた。
▲初戦は押し出しで勝利した渡辺
前回宇和島大会にて大学相撲デビューを飾った浦田拓実(商1)も今大会に出場した。大学から始めたという突き相撲を見直し、自分の相撲がとり切れるように意識して臨んだ初戦は上手投げで勝利。「落ち着いて自分の相撲が取れた」と浦田は試合後振り返った。2回戦では大柄な久積(大東大)に胸からぶつかるも寄り倒しを決められ敗北。「焦ってしまった、切り替えていきたい」と浦田は語った。右前ミツを取り真っすぐ出る相撲を武器に「自分の相撲」を磨き続ける。
▲「自分の相撲」を磨き続ける
最後の登場となった吉倉勝(法1)は幸先の良いスタートを切った。初戦を押し出しで勝利すると、2回戦では押し倒しで勝利を収めた。3回戦では、はたき込みを決められ敗戦してしまったものの堂々のベスト16入りを果たした。試合後、「体がしっかり動けていた」と語った吉倉は「2人やみんなと、声掛け合って協力しながら臨むことができた」とも口にした。
強豪、金沢学院高校出身の吉倉。「同じ高校の人はほとんど1部にいるので、僕らも1部で活躍できるメンバーだぞっていうのを(みんなに)見せつけてやりたいなと思います」と1部昇格へ意欲を燃やした。
▲吉倉は悔しさをあらわにした
これから幾度となく戦うことになるだろう他大のライバルとの一番を終えたルーキー達。各々が収穫と課題を胸に今日も稽古に励む。
▲市川主将(左)と竹田が後輩たちの戦況を見守った
◆試合結果◆
吉倉:ベスト16
渡辺:3回戦敗退
浦田:1回戦敗退
◆お知らせ◆
次戦は6月8日(日曜日)に靖国神社相撲場で行われる第104回東日本学生相撲選手権大会です。
(記事・写真:湊谷昂太郎、松岡明希、紀藤駿太、小林陽登)
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