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山口が初完封!92球被安打わずか2、カード連勝で勝ち点獲得―東都大学野球秋季リーグ 対駒大2回戦

2025年10月15日 東京都・明治神宮野球場

チーム 123 456 789=R H E

駒 大 000 000 000=0 2 0

中 大 100 001 30Ⅹ=5 7 0

[中]山口ー綱川

[駒]伴場、平野、上川床、石川、杉山、本間、仲井ー疋田、渡邊怜

◆スタメン◆

1[三]佐藤 壱聖(経3=東日本国際大学昌平)

2[中]青木 勝吾(文1=中央学院)

3[右]皆川 岳飛(経4=前橋育英)

4[二]繁永  晟(商4=大阪桐蔭)

5[指]松嶋 晃希(経4=浦和学院)

6[一]髙橋 徹平(文1=関東第一)

7[左]安田 淳平(商3=聖光学院)

8[捕]綱川真之佑(経4=健大高崎)

9[遊]藤本 陽毅(文1=京都国際)

P   山口 謙作(経4=上田西)

駒大との初戦に快勝し勝ち点獲得を目指す中大は、2回戦の先発を山口に託した。山口は持ち味の打たせて取る投球でアウトを重ね、4回終了まで駒大に一塁を踏ませない。その好投に呼応した打線も繁永を中心に5得点。援護を受けた山口は最終回もマウンドに上がり、駒大打線をわずか2安打に抑える圧巻のピッチングで大学初完投、初完封勝利を飾った。

先発の山口が初回から変化球を生かした投球で2三振を奪いリズムをつくると、その裏、先頭の佐藤壱が二塁打でチャンスをつくる。青木勝の送りバントで三塁へ進むと、繁永が「4番として、キャプテンとして意地でも返した」とライトフェンスに直撃する適時二塁打を放ち、1点を先制した。


▲先制し喜びをあらわにする繁永
2回以降打線は四死球などでランナーを出すものの、今季初先発の伴場(駒大)を前に得点には至らず、依然として点差が開かない展開が続く。しかしこのような状況でも山口は「そんなにピンチっていう考えはなくて。バッターに気持ちで負けないように、先頭(を抑える)っていうところを毎イニング意識した」と、4回までの全ての回を危なげなく三者凡退で抑えた。


▲終始安定したピッチングを見せた山口
しかし4回の裏、松嶋晃、髙橋徹、安田が3者連続空三振に倒れると、続く5回表の先頭打者吉村(駒大)が右前打で出塁する。この試合で初めてランナーを背負った山口だが、「スコアボードに0を並べることだけを考えた」と冷静だった。後続の3人をきっちり抑え、わずか10球でこの回を締める。

そして6回裏、山口の好投に応えたい打線がついに動き出す。前の回から継投に入った駒大投手陣の3人目、上川床から繁永が四球を選び、さらに盗塁を成功させる。髙橋徹がバットを折りながら三塁手の頭を超すヒットを放ち1死一、三塁とチャンスを拡大すると、打席には安田。2球目で確実にスクイズを決め、貴重な追加点を挙げた。


▲スクイズを成功させ1点を追加した安田
中大の攻撃はこれだけでは終わらない。7回裏、藤本、青木勝がそれぞれ四球で出塁すると、1死一、二塁のチャンスで迎えるは前の試合で5安打の皆川。2球目を捕らえ、走者一掃の適時三塁打で一挙に2点を追加した。さらに続く繁永が初球を「練習から意識していた」というライト方向へ弾き返し、皆川がホームに生還。中大はこの回に3得点し、勝負を決定づけた。


▲走者一掃適時打を放ち笑顔の皆川
最終回のマウンドに上がった山口は、2死から眞邉(駒大)にヒットを許すも「ファーストのてつ(髙橋徹)だったり内野が良い守備をしてくれたのでテンポよく投げられた」と最後まで流れを渡すことなく試合を締めくくり、9回92球被安打2という圧巻の投球内容で大学初完投、初完封勝利を収めた。


▲充実の表情を見せる繁永(左)と山口
清水監督は、「最終戦も同じように連勝するつもりで気を緩めずに」と次戦を見据える。開幕カード以来の勝ち点獲得に大きく貢献した4年生たち。いよいよ来週、彼らにとってリーグ戦最後のカードが幕を開ける。

◆お知らせ◆
次戦は10月21日(火曜日)に明治神宮野球場で行われる対東洋大1回戦です。

(記事:比留間柚香、写真:齊藤さくら、高橋美帆、紀藤駿太、佐渡原菜結)

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