2025年11月1日 大阪府・大浜公園相撲場
2日間にわたる学生相撲の頂上決戦が幕を開けた。初日に行われた個人戦では、兼田尚柔(法2)が見事ベスト8。さらに、1年間チームを牽引してきた主将の市川太陽(法4)がベスト16入りを果たし、中大相撲部は初日から勢いよく躍動した。
・予選二次トーナメント1回戦
中大勢からは竹田連汰朗(法2)が先陣を切って個人戦に臨んだ。竹田は体格の有利を活かし相手を圧倒し突き出しで勝利。危なげなく2回戦進出を決めた。続く兼田は栩内(専大)と激しくぶつかるも押し出しで勝利とこちらも2回戦進出。
2年生2人が危なげなく1回戦を突破する中、主将市川も初戦に臨む。一度は相手にかわされるも、体勢を持ち直した市川が突き出しで勝利、主将の意地を見せた。西本渉真(文3)は素早く相手に取り付き、押し出しで勝ち上がった。期待のルーキー山田晴ノ介(法1)は寄り切りで勝利を上げた。
以降も吉野一颯(文4)、田村吏玖(法4)の4年生2人もそれぞれ引き落とし、押し出しで市川とともに2回戦に駒を進めた。岡田一心(文4)は上手投げで敗れたものの中大勢は7名が予選二次トーナメント2回戦へと進出した。
▲吉野(左)は引き落としで勝利
・予選二次トーナメント2回戦
竹田は激しい立ち合いの後、得意としている突き押しで相手を土俵際まで追い詰めたものの、その場でいなされ、そのまま相手の強い圧力を跳ね返すことができず、押し出しで敗戦した。
▲竹田は激しい突き押しがあったが敗戦
兼田は、昨年の同大会準優勝のデルゲルバト(日体大)との対戦。何度か組み合ったのちに相手のバランスが崩れたところを逃さずに激しく攻め、押し倒しで勝利。優秀32選手決勝トーナメントへ駒を進めた。取組後には後に試合を控えている主将・市川と互いに声を掛け合い、鼓舞する姿もあった。
市川は、1年生の頃から何度も対戦してきたという児玉(拓大)のとの一番。互いに譲らず一進一退の攻防が続く。中大側の花道からは主将の勇姿を見守る監督、同期、後輩からも熱い声援が飛んでいた。動きを見せたのは市川。最後は意地の上手投げで1分以上にも及ぶ激戦を制した。
▲1分以上の取組は市川(左)に軍配
前2人の勝利で流れに乗りたい中大勢。西本はムンフビルグーン(日大)との対戦、突っ張りから投げに行く姿勢を見せたものの、最後は寄り倒しにて敗戦。山田も立ち合いから持ち前の柔軟さを生かし相手の勢いを受けつつ前進するも、最後はその勢いに耐え切ることができずに、押し倒しで土をつけられた。
4年の吉野は土俵際で回り込もうとした際に、左足が外に出てしまい敗戦。取組後には悔しそうな表情を見せた。同じく4年の田村は本田(日大)との対戦、つり出しのような体勢で土俵際まで押し込まれ、そのまま寄り倒しにて敗戦した。
・優秀32選手決勝トーナメント 1回戦
兼田と市川が優秀32選手に選ばれ、選手紹介に登場した。
1回戦、兼田は福原(東洋大)と対戦。立ち合いから相手の左差しを許し、一気に攻められて土俵際まで後退する絶体絶命のピンチ。ただ右足一本残して、逆転の突き落とし。両者ほぼ同時に土俵を割り審議となるも、協議の結果軍配は兼田に上がった。
▲兼田(左)は逆転の突き落としで勝利
市川は、初戦で矢田(日大)と激突。突き押しを主体とする両者のスピード勝負は、立ち合い不成立となるほど気合十分の入りとなった。2度目の立ち合いでは低く押される展開となるも、土俵際を巧みに回り込んではたき込みで勝利。対戦後には田中監督から直接アドバイスを受ける姿もあった。
▲はたき込みで勝利した市川(右)
・優秀32選手決勝トーナメント ベスト16
兼田は、篠(金学大)と対戦。立ち合いから低く当たり、持ち味の左差しで終始圧倒。最後はすくい投げで勝利し、自身初のベスト8進出を決めた。市川は、クリストファー(日体大)と対戦。主将同士の一番となった。二度の立ち合い不成立があり、三度目の正直では激しい突き押し合いとなるも、終始相手の圧力に押されそのまま突き出された。
▲市川は突き出しで敗戦
・優秀32選手決勝トーナメント 準々決勝
準々決勝は木下(東農大)との一番となった。土俵下の西の花道には、中大応援団が陣取るように勢揃い。市川ら選手団の大声援が、兼田の背中を文字通り力強く押した。
波に乗る兼田の立ち合いは互角だった。気迫のこもった立ち合いから、兼田はすぐに得意の左で攻め込む。ただ木下も一枚上手だった。兼田は左上手を取られ、そこから怪力で一気に寄り切られた。無念の敗退。兼田は屈辱の土をつけられた。木下はその後も勝ち上がり、堂々決勝進出を果たした。
惜しくも準決勝進出は逃したが、兼田は「ベスト8までいけたのは自信になった」と笑顔。まだ2年目。来年以降のさらなる飛躍を予感させた。そして大学最後の個人戦を終えた市川主将が見せたのは「背中」。最後まで全力を尽くしたベスト16という結果と、仲間を鼓舞するその姿は、来年以降の相撲部に熱い魂として受け継がれていくだろう。
◆個人戦結果◆
ベスト8 兼田尚柔(法2)
ベスト16 市川太陽(法4)
2回戦敗退 竹田連汰朗(法2)
西本渉真(文3)
山田晴ノ介(法1)
吉野一颯(文4)
田村吏玖(法4)
初戦敗退 岡田一心(文4)
◆お知らせ◆
次戦は11月30日(日曜日)に両国国技館で行われる全日本相撲選手権大会(天皇杯)です。
(記事・写真:小林想、湊谷昂太郎、小林陽登、髙木麻央里)
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